Contents
1. 温度と湿度の管理:安全な暖房と湿度調整
100均温湿度計の精度と適切な湿度管理
100均の温湿度計は、目安として使用するには問題ありませんが、精密な測定には適していません。特に、湿度計の精度は温度計よりも低いため、表示値に±5%程度の誤差がある可能性があります。ハリネズミの飼育には、より正確なデジタル温湿度計の使用をおすすめします。正確な温度と湿度を把握することで、適切な環境調整を行うことができます。
温度は20~26℃、湿度は40~60%を目安に保つことが重要です。現在の26℃、70%を超える環境は、ハリネズミにとってやや高温多湿です。 高温多湿は、皮膚病や呼吸器系の病気の原因となるため、注意が必要です。
安全な暖房器具の選択と設置
衣装ケースにヒーターを設置する際は、火災の危険性を考慮し、小動物専用の安全なヒーターを使用しましょう。パネルヒーターは、直接触れても火傷の危険性が低いのでおすすめです。ただし、設置場所や使用方法を間違えると、火災やケガにつながる可能性があります。必ず、メーカーの取扱説明書をよく読んでから使用してください。
ヒーターは、ケージ全体を暖めるのではなく、ハリネズミが自由に暖かさを選べるように、ケージの一部に設置するのがポイントです。例えば、ケージの一角にパネルヒーターを設置し、反対側に涼しい場所を作ることで、ハリネズミが自分の好きな温度を選べるようにします。
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湿度の調整方法
湿度が高い場合は、ケージ内の床材の量を調整したり、換気をよくすることで改善できます。布団の湿気取りは、ケージ全体を乾燥させる可能性があり、ハリネズミにとって乾燥しすぎる環境になるため、使用は避けた方が良いでしょう。 代わりに、加湿器を使用する場合は、超音波式加湿器がおすすめです。ただし、加湿しすぎると結露の原因となるため、湿度計でこまめに確認しながら調整しましょう。
2. ハリネズミの性格と馴化:警戒心と行動
ハリネズミの警戒心と行動
ハリネズミは警戒心が強い動物です。お迎えしたばかりのハリネズミが、針を立てて丸くなるのは、新しい環境への恐怖や不安からくる自然な反応です。 シューシューという音は、威嚇のサインですが、すぐに元に戻り、餌を食べたり回し車を使ったりしていることから、徐々に環境に慣れてきていると考えられます。
馴化のポイント:時間と忍耐
ハリネズミを飼い慣らすには、時間と忍耐が必要です。無理強いせず、ハリネズミ自身のペースで慣れていくのを待ちましょう。 ケージに近づきすぎたり、急に手を近づけたりせず、静かに様子を観察することが大切です。
最初は、ケージの掃除や餌やりなどの際に、優しく声をかけたり、少しだけ触れ合うことから始めましょう。 ハリネズミが自ら手から餌を食べるようになったり、触られても丸まらなくなったりするまでには、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。
夜行性のハリネズミ:夜間の活動
ハリネズミは夜行性なので、夜間に活動するのは自然な行動です。昼間は毛布の下に隠れているのも、安全な場所を求めているためです。無理に起こしたりせず、夜間に活動する様子を観察しましょう。
3. 食餌:ミルワームの必要性と適切な食事
ミルワームの給餌:栄養価と注意点
ミルワームは、高タンパク質でハリネズミにとって良い栄養源となりますが、主食として与えるのは避けるべきです。脂肪分が多いので、与えすぎると肥満の原因になります。 週に1~2回、少量をおやつとして与える程度にしましょう。
家族が苦手とのことですが、ハリネズミの健康維持には重要な栄養源であるため、少量であれば工夫して与えてみましょう。 例えば、冷凍ミルワームを購入し、必要な時に解凍して与える方法があります。
4. ケージ環境:安全で快適な空間づくり
床材の選択:広葉樹チップのメリットと注意点
広葉樹チップは、ハリネズミの床材として適しています。通気性が良く、足にも優しい素材です。ただし、定期的な交換が必要です。汚れたままにしておくと、ダニや細菌の繁殖の原因となるため、清潔さを保つことが大切です。
ケージの選び方:適切なサイズと安全性
ハリネズミは、十分な広さのケージが必要です。小さすぎるケージでは、ストレスの原因となります。 回し車や隠れ家、餌入れ、水入れなどを設置するスペースを考慮し、適切なサイズのケージを選びましょう。 また、脱走防止にも注意し、ケージの蓋や隙間をしっかりと確認しましょう。
5. まとめ:ハリネズミとの幸せな暮らし
ハリネズミの飼育は、愛情と責任が必要です。 本記事で紹介したポイントを参考に、安全で快適な環境を整え、ハリネズミとの幸せな暮らしを築いてください。 何か心配なことがあれば、獣医さんに相談することも忘れないようにしましょう。