ハリネズミの飼育環境と安心な暮らし方:温度・湿度管理からケージ選び、性格と馴化まで徹底解説

生後1ヶ月半の♀のハリネズミをお迎えして3日目です。初めてなので色々と教えて欲しいことがあります。衣装ケースに広葉樹のチップを床材にしています。ショップ店員さんから丁寧なアドバイスを受けて温度管理に十分気をつけなければいけないと言われました。はじめは家にあったひよこ(カバー付き60W)を衣装ケースに穴を開けてコードを出すようにしてみました。でも、プラスティックなので万が一火事が起きたり溶けてしまったりしてしまってはとヒヤヒヤ。小動物用のパネルヒーターを手に入れようと思います。①100均のセリアの温湿度計を買ってきて、チップの上に置くような形で計測してみると、26℃で70%を超えていました。この温度計の性能はどのくらいのものでしょう。湿度を調整するには布団の湿気取りなど使えますか?②ハリネズミはとても警戒心が強いことを承知しています。ショップで店員さんが箱に入れる時に針を立てて丸くなるコでした。お迎えをして家のケージに入れる時もシューシューして丸くなりました。何度も針を立てるのですが、すぐに元に戻り好奇心旺盛でケージの中をウロウロしたり回し車も廻っていました。2日目と今日の3日目も朝様子を見てみると、餌(ハリネズミ様のフードにモモンガミルクを混ぜてお団子状にしたもの)と高タンパク質ゼリーがきれいに食べてありました。部屋に入るといつも毛布の下に隠れているのですが、夜は動いている様子です。お迎えしたばかりはこのような感じでしょうか?③ミルワームは家族が苦手なのですが、あげた方がよいですか?基本的なことで申し訳ないのですが、大事に育て飼い慣らしたいと思います。アドバイスなどありましたら教えてください。よろしくお願いします。

1. 温度と湿度の管理:安全な暖房と湿度調整

100均温湿度計の精度と適切な湿度管理

100均の温湿度計は、目安として使用するには問題ありませんが、精密な測定には適していません。特に、湿度計の精度は温度計よりも低いため、表示値に±5%程度の誤差がある可能性があります。ハリネズミの飼育には、より正確なデジタル温湿度計の使用をおすすめします。正確な温度と湿度を把握することで、適切な環境調整を行うことができます。

温度は20~26℃、湿度は40~60%を目安に保つことが重要です。現在の26℃、70%を超える環境は、ハリネズミにとってやや高温多湿です。 高温多湿は、皮膚病や呼吸器系の病気の原因となるため、注意が必要です。

安全な暖房器具の選択と設置

衣装ケースにヒーターを設置する際は、火災の危険性を考慮し、小動物専用の安全なヒーターを使用しましょう。パネルヒーターは、直接触れても火傷の危険性が低いのでおすすめです。ただし、設置場所や使用方法を間違えると、火災やケガにつながる可能性があります。必ず、メーカーの取扱説明書をよく読んでから使用してください。

ヒーターは、ケージ全体を暖めるのではなく、ハリネズミが自由に暖かさを選べるように、ケージの一部に設置するのがポイントです。例えば、ケージの一角にパネルヒーターを設置し、反対側に涼しい場所を作ることで、ハリネズミが自分の好きな温度を選べるようにします。

湿度の調整方法

湿度が高い場合は、ケージ内の床材の量を調整したり、換気をよくすることで改善できます。布団の湿気取りは、ケージ全体を乾燥させる可能性があり、ハリネズミにとって乾燥しすぎる環境になるため、使用は避けた方が良いでしょう。 代わりに、加湿器を使用する場合は、超音波式加湿器がおすすめです。ただし、加湿しすぎると結露の原因となるため、湿度計でこまめに確認しながら調整しましょう。

2. ハリネズミの性格と馴化:警戒心と行動

ハリネズミの警戒心と行動

ハリネズミは警戒心が強い動物です。お迎えしたばかりのハリネズミが、針を立てて丸くなるのは、新しい環境への恐怖や不安からくる自然な反応です。 シューシューという音は、威嚇のサインですが、すぐに元に戻り、餌を食べたり回し車を使ったりしていることから、徐々に環境に慣れてきていると考えられます。

馴化のポイント:時間と忍耐

ハリネズミを飼い慣らすには、時間と忍耐が必要です。無理強いせず、ハリネズミ自身のペースで慣れていくのを待ちましょう。 ケージに近づきすぎたり、急に手を近づけたりせず、静かに様子を観察することが大切です。

最初は、ケージの掃除や餌やりなどの際に、優しく声をかけたり、少しだけ触れ合うことから始めましょう。 ハリネズミが自ら手から餌を食べるようになったり、触られても丸まらなくなったりするまでには、数週間から数ヶ月かかる場合もあります。

夜行性のハリネズミ:夜間の活動

ハリネズミは夜行性なので、夜間に活動するのは自然な行動です。昼間は毛布の下に隠れているのも、安全な場所を求めているためです。無理に起こしたりせず、夜間に活動する様子を観察しましょう。

3. 食餌:ミルワームの必要性と適切な食事

ミルワームの給餌:栄養価と注意点

ミルワームは、高タンパク質でハリネズミにとって良い栄養源となりますが、主食として与えるのは避けるべきです。脂肪分が多いので、与えすぎると肥満の原因になります。 週に1~2回、少量をおやつとして与える程度にしましょう。

家族が苦手とのことですが、ハリネズミの健康維持には重要な栄養源であるため、少量であれば工夫して与えてみましょう。 例えば、冷凍ミルワームを購入し、必要な時に解凍して与える方法があります。

4. ケージ環境:安全で快適な空間づくり

床材の選択:広葉樹チップのメリットと注意点

広葉樹チップは、ハリネズミの床材として適しています。通気性が良く、足にも優しい素材です。ただし、定期的な交換が必要です。汚れたままにしておくと、ダニや細菌の繁殖の原因となるため、清潔さを保つことが大切です。

ケージの選び方:適切なサイズと安全性

ハリネズミは、十分な広さのケージが必要です。小さすぎるケージでは、ストレスの原因となります。 回し車や隠れ家、餌入れ、水入れなどを設置するスペースを考慮し、適切なサイズのケージを選びましょう。 また、脱走防止にも注意し、ケージの蓋や隙間をしっかりと確認しましょう。

5. まとめ:ハリネズミとの幸せな暮らし

ハリネズミの飼育は、愛情と責任が必要です。 本記事で紹介したポイントを参考に、安全で快適な環境を整え、ハリネズミとの幸せな暮らしを築いてください。 何か心配なことがあれば、獣医さんに相談することも忘れないようにしましょう。

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