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ハムスターの寒さ対策:適切な暖房とハウス選び
一ヶ月半のキンクマハムスターが素焼きのドングリハウスを嫌がり、入り口と上の穴を埋めて寝ているとのこと、心配ですね。確かに、素焼きのハウスは通気性が良く、保温性が高いとは言えません。部屋の温度がそこそこ暖かいとはいえ、ハムスターは小さな体で体温を維持するのが難しい生き物です。特に冬場は、室温が下がったり、ハウス内の温度が下がったりすると、ハムスターは寒さを感じてしまいます。
ハムスターが自ら入り口と穴を埋めているのは、寒さ対策の行動です。これは、寒さをしのぐための本能的な行動と言えるでしょう。そのため、専用の保温グッズを用意した方が良いでしょう。
ハムスターに最適な暖房器具
ハムスター用の暖房器具を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 安全性:コードをかじったり、火傷したりしないように、安全性の高い製品を選びましょう。特に、コードを覆うカバーが付いているものや、低電圧のものがおすすめです。
- 適切な温度:ハムスターにとって最適な温度は20~28℃です。温度調整機能付きの暖房器具を選ぶことで、適切な温度を保つことができます。
- 設置場所:暖房器具は、ケージ全体を暖めるのではなく、ハウスの近くに設置し、局所的に暖めるようにしましょう。ケージ全体を暖めすぎると、熱中症のリスクが高まります。
- 種類:市販されているハムスター用の暖房器具には、ヒーター、保温電球、ホットマットなどがあります。それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ハムスターの状況やケージの構造に合わせて適切なものを選びましょう。
おすすめは、ケージの外側に設置するタイプのヒーターです。ケージ内に直接設置するタイプのヒーターは、ハムスターがコードをかじる危険性があります。外側に設置するタイプであれば、その危険性を大幅に減らせます。
ハウスの選び直し:保温性の高い素材を選ぶ
素焼きのドングリハウスは通気性が良い反面、保温性が低いのが欠点です。より保温性の高いハウスに交換することをおすすめします。
- 木製ハウス:木材は保温性に優れ、ハムスターが落ち着いて過ごせる空間を提供します。ただし、木材の種類によっては、かじられたり、劣化したりする可能性があります。
- 布製ハウス:柔らかく、ハムスターが快適に過ごせる空間を提供します。ただし、汚れやすく、洗濯ができないものもあります。
- フリース素材のハウス:保温性が高く、洗濯も可能です。ただし、かじられる可能性があります。
ハウスを選ぶ際には、ハムスターのサイズに合った大きさを選び、通気性と保温性のバランスが良い素材を選ぶことが重要です。
コードをかじるのを防ぐ対策
ハムスターがコードをかじるのは、歯の伸びすぎを解消するためや好奇心から起こる行動です。コードをかじられると、感電や火災の危険性があります。そのため、コードをかじるのを防ぐ対策は必須です。
安全なコード対策
- コードカバー:コードを噛み砕けないような丈夫な素材のコードカバーを使用しましょう。市販されているコードカバーは様々な種類があり、ハムスターのサイズやコードの太さに合わせて選ぶことができます。
- ケージの配置:暖房器具のコードは、ハムスターが容易に届かない場所に配置しましょう。ケージの後ろや壁際に設置し、コードが垂れ下がらないように工夫することも重要です。コードを束ねて固定するグッズも有効です。
- 噛むおもちゃの提供:ハムスターがコードではなく、安全なおもちゃをかじるように、様々な素材のおもちゃを用意しましょう。木の枝、無添加のペット用おもちゃなど、ハムスターが安全にかじれるおもちゃを豊富に与えることで、コードへの関心をそらすことができます。
- 定期的なチェック:コードに異常がないか、定期的にチェックしましょう。少しでも異常が見られた場合は、すぐに交換しましょう。
専門家(獣医)の意見としては、ハムスターの行動をよく観察し、寒さやストレスを感じている可能性も考慮することが重要です。必要に応じて、獣医に相談することも検討しましょう。
まとめ:安全で快適なハムスター生活を
ハムスターが快適に冬を過ごすためには、適切な暖房器具と保温性の高いハウスを用意し、コードをかじるのを防ぐ対策をすることが重要です。安全性を第一に考え、ハムスターの行動をよく観察しながら、適切な環境を整えてあげましょう。