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ハイドロカルチャーとパキラの生育について
観葉植物をハイドロカルチャーで育てることを検討されているんですね。土を使わず清潔に植物を育てられるハイドロカルチャーは、お部屋のインテリアにも最適です。しかし、ミニサイズの苗しか見つからず、大きめのパキラをハイドロカルチャーで育てることに不安を感じているとのこと。ご心配な点について、一つずつ詳しく解説していきます。
ハイドロカルチャーでパキラを育てる難しさ
結論から言うと、ハイドロカルチャーで大きめのパキラを育てることは可能です。ただし、ミニ苗から育てる場合、ある程度の時間と手間がかかります。小さい苗は根系が未発達なため、土耕栽培に比べて環境変化に弱く、管理が難しいという側面があります。
しかし、小さい苗だから枯れやすいというわけではありません。適切な管理をすれば、ミニ苗から立派なパキラに育てることができます。むしろ、ハイドロカルチャーは根腐れのリスクが低いので、初心者の方でも比較的育てやすい方法と言えます。
大きめのパキラの入手方法
5~6号鉢のパキラのハイドロカルチャー用苗は、ホームセンターや園芸店ではあまり見かけません。これは、ハイドロカルチャー用の苗自体がまだ一般的ではないこと、そしてパキラのように成長が比較的早い植物は、土耕栽培の方が生育が安定していると考えられているためです。
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大きめのパキラをハイドロカルチャーで育てるには、まず土耕栽培のパキラを購入し、植え替えを行う方法がおすすめです。根鉢を崩さずに植え替えれば、根への負担を最小限に抑えられます。
パキラの成長について
パキラの成長は、緑の葉の部分が主に成長し、茶色の幹は太くなっていくという特徴があります。幹の成長は葉の成長ほど目に見えて早くはありませんが、確実に太くなっていくのでご安心ください。土壌とハイドロカルチャーのどちらが良いかという点では、ハイドロカルチャーでも十分に成長します。ただし、生育速度は土耕栽培に比べてやや遅くなる可能性があります。
ハイドロカルチャーでパキラを大きく育てるためのステップ
それでは、ミニ苗から大きめのパキラをハイドロカルチャーで育てるための具体的なステップをご紹介します。
1. 適切な鉢と用土を選ぶ
* 鉢は、通気性の良い素材を選びましょう。プラスチック製の鉢でも、底に穴が開いているものを選んでください。
* ハイドロボールは、粒径が5~10mm程度のものがおすすめです。大きすぎると通気性が悪くなり、小さすぎると水はけが悪くなります。
* 鉢底ネットは、ハイドロボールが流れ出てしまうのを防ぎます。必ず使用しましょう。
2. 植え替えを行う
* 土耕栽培のパキラを購入したら、根鉢を崩さずにハイドロボールに植え替えます。
* 根鉢を傷つけないように優しく植え替えましょう。
* ハイドロボールを鉢に満たし、パキラを中央に置き、残りのハイドロボールで根元を覆います。
3. 水やりと肥料
* 水やりは、ハイドロボールが乾いたらたっぷりと与えるのがポイントです。指でハイドロボールを触って、乾燥具合を確認しましょう。
* 肥料は、液体肥料を規定量に薄めて、月に1~2回与えると良いでしょう。生育期(春~秋)は多めに、休眠期(冬)は控えめに与えましょう。
* 肥料の与えすぎは根腐れの原因となるため注意が必要です。
4. 日当たりと温度
* パキラは、日光を好む植物です。直射日光は避けて、明るい場所に置きましょう。
* 部屋の温度が常時22度とのことですので、パキラの生育には最適な環境です。
5. その他の注意点
* ハイドロカルチャーでは、定期的にハイドロボールを交換する必要があります。古くなったハイドロボールは、汚れや藻の発生で根腐れの原因となる可能性があります。
* 葉水を定期的に与えることで、葉の乾燥を防ぎ、生育を促進します。
* パキラの葉が黄色くなったり、元気がなくなってきた場合は、水やりや日当たりの見直しが必要かもしれません。
専門家のアドバイス
園芸のプロであるA氏にハイドロカルチャーについて伺いました。
A氏:「ハイドロカルチャーは、土を使わない分、根腐れのリスクが低い反面、水の管理が重要になります。水やりは、土の状態を見て行う土耕栽培とは異なり、ハイドロボールの乾燥具合をしっかり確認する必要があります。また、肥料の与えすぎにも注意しましょう。植物の生育状況をよく観察し、適切な管理を行うことが、ハイドロカルチャー成功の鍵です。」
まとめ
ミニサイズのパキラからでも、適切な管理を行うことで、ハイドロカルチャーで立派なパキラを育てることは可能です。今回ご紹介したステップを参考に、ぜひチャレンジしてみてください。