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ノアサガオ(オーシャンブルー)の越冬、失敗から学ぶポイント
昨冬の厳冬でノアサガオの越冬に失敗されたとのこと、大変残念でしたね。土をかぶせるだけでは、関東平野の氷点下7℃という厳しい寒さでは不十分だった可能性が高いです。 ポイントは保温性と保湿性、そして通気性のバランスです。 単に土を被せるだけでは、地温の低下を防ぎきれず、凍結してしまうケースがあります。 さらに、土の厚みが50cmというのは理想的ですが、現実的に難しい場合、他の方法を併用する必要があります。
ビニールシートとワラ、それぞれのメリット・デメリット
ビニールシート
メリット:
* 保温効果が高い:ビニールシートは、空気の層を作り、地温の低下を防ぐ効果があります。
* 乾燥防止:乾燥を防ぎ、株の水分を保ちます。
デメリット:
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* 通気性が悪い:通気性が悪いため、湿気がこもりやすく、逆に腐敗の原因になる可能性があります。
* 結露:温度差によって結露が発生し、株が凍結する可能性があります。
* 雨水の影響:雨水が浸透しないため、根腐れの原因となる可能性があります。
ワラ
メリット:
* 通気性が高い:ワラは通気性が良いので、湿気がこもりにくく、根腐れの心配が少ないです。
* 保温効果:ある程度の保温効果があります。
* 自然素材:環境に優しく、処分も容易です。
デメリット:
* 保温効果はビニールより低い:ビニールシートに比べると保温効果は劣ります。
* 雨水の影響:雨水が浸透するため、乾燥しすぎることがあります。
最適な越冬方法:ワラと土の併用がおすすめ
50cmの盛り土が難しい場合は、ワラと土を併用することをおすすめします。ワラは通気性を確保し、土は保温効果を高めます。
具体的な手順
1. **株の剪定:** 15~20cmに切り詰めた株をそのまま利用します。
2. **ワラの敷き込み:** 株の周りに、厚さ10~15cm程度にワラを敷き詰めます。 ポイントは、株全体を覆うように、隙間なく敷き詰めることです。
3. **土をかぶせる:** ワラの層の上に、10~20cm程度の土をかぶせます。 土は乾燥した土ではなく、やや湿り気のある土を使用しましょう。
4. **マルチング:** さらに、ワラや落ち葉などをマルチング材として表面に敷き詰めます。これにより、保温効果と保湿効果を高めることができます。
エアパッキンは効果がある?
エアパッキンは、保温効果はありますが、通気性が悪く、結露の心配があります。そのため、単体での使用はおすすめしません。ワラや土と併用する場合は、補助的な役割として使用できますが、主材料としては不向きです。
通気性と通水性について
越冬中は、通気性と通水性を完全に無視する必要はありませんが、過度に心配する必要もありません。 ポイントは、湿気を溜め込まず、凍結を防ぐことです。 ワラを使用することで、ある程度の通気性と通水性を確保できます。
専門家の視点:植物生理学の観点から
植物生理学の観点から見ると、冬の低温は植物の生育を阻害しますが、凍結が最も危険です。凍結すると細胞が破壊され、回復が困難になります。 そのため、凍結を防ぐことが最優先事項です。 ワラによる保温と土による保湿、そして適度な通気性を確保することで、凍結を防ぎ、安全に越冬させることができます。
まとめ
ノアサガオ(オーシャンブルー)の越冬には、ワラと土を併用した方法が最も効果的です。 ビニールシートは、保温効果は高いですが、通気性が悪いため、根腐れの危険性があります。 エアパッキンは補助的な役割として使用できますが、主材料としては不向きです。 大切なのは、凍結を防ぎ、適度な湿度を保つことです。 上記の具体的な手順に従って、来春には美しいオーシャンブルーの花を咲かせましょう。