ネコの一時預かり:高齢猫と気性の荒い猫の同居における注意点

ネコを一時預かる時の注意点について教えてください。我が家に13歳のオス猫がいます。先日、友人から年末年始の3日間友人宅で飼っている猫を預かってくれないかと依頼されました。友人の猫は15~16歳のメス猫です。ペットホテルも考えたようですが、以前、同じように旅行で留守にする際、ペットホテルに預けた時に、猫がかなり弱って帰ってきて、円形脱毛症のように毛が抜けてしまったそうで、ホテルには預けたくないということでした。私も昔は二匹飼っていたこともあり、安易に引き受けてしまったのですが、よくよく考えてみれば他人の猫を預かるのですから責任も重大ですよね。友人の猫はとても温厚で一度もシャーっと興奮したことがないそうです。反面、ウチの猫はかなり気性が荒く、13歳の今でも興奮して噛んだりツメで引っ掻いたりします。今更ながら大丈夫かなぁ・・・と心配になってきました。そこで、一時猫を預かる時に注意すべきことを教えてください。やはり寝るときには部屋を別々にした方が良いでしょうか。友人は、専用のベット・トイレ・餌入れ・餌などは持ってきてくれるということでした。他に何か用意しておいた方がいいものはありますか?補足回答ありがとうございます。友人宅へ訪問する案なのですが、友人の住まいは一戸建てで、今回は家族旅行で家を空けるということなので、留守中にお邪魔するのは気が引けます・・・。確かに、友人の猫にとっては住み慣れた家にいる方が良いとは思いますが、暖房が無い寒い中、老猫を置いておくのも可哀想で。

高齢猫と気性の荒い猫の一時預かり:安全で快適な環境を作るための準備

ご友人から高齢猫の一時預かりを依頼され、ご自身の猫との相性や安全面を心配されているとのこと、よく分かります。13歳と15~16歳、どちらも高齢猫の部類に入ります。ストレスを与えず、安全に過ごせるよう、細やかな配慮が必要です。

1. 徹底した空間分離:ストレス軽減と安全確保

まず、最も重要なのは、空間の完全分離です。 寝るときだけでなく、日中もできる限り、二匹が顔を合わせないような工夫が必要です。別々の部屋を用意するのが理想的ですが、それが難しい場合は、ケージやサークルを使って、完全に隔離できる環境を作りましょう。

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  • 別々の部屋を用意する: 理想的なのは、それぞれが落ち着いて過ごせる、静かで安全な空間を用意することです。猫にとって、隠れ家となる場所も重要です。段ボール箱やキャットハウスなどを用意しましょう。
  • ケージやサークルの活用: 部屋が一つしかない場合は、ケージやサークルを利用して、物理的に隔離しましょう。十分な広さ、隠れ家、トイレ、餌場を確保してください。ケージは、猫が落ち着いて過ごせるような、安心感のあるものを選びましょう。
  • フェロモン製品の活用: 猫のストレス軽減に効果的なフェロモン製品(フェリウェイなど)を、それぞれの部屋に設置するのも有効です。これにより、猫が落ち着いて過ごせる環境を作ることができます。

2. 健康チェックと緊急時の対応:万が一に備える

高齢猫は、急な体調変化が起こる可能性があります。

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  • 事前に健康状態を確認: 預かる前に、友人の猫の健康状態について詳しく聞きましょう。かかりつけの動物病院の情報や、普段の食事、投薬状況などを確認しておきましょう。何か異変があった場合に備え、かかりつけの動物病院に連絡できるよう準備しておきましょう。
  • 緊急時の連絡先リスト: 獣医さんの連絡先だけでなく、友人の連絡先、ご自身の連絡先を明確に記載したリストを作成し、目立つ場所に置いておきましょう。
  • 応急処置の知識: 猫の応急処置の基本的な知識を予め学んでおきましょう。猫が病気になった場合、適切な対応を取れるように準備しておくことが大切です。

3. 環境の準備:快適な滞在のための配慮

友人が用意してくれるもの以外に、以下のようなものを用意しておくと安心です。

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  • 猫用トイレ: 複数用意し、清潔に保ちましょう。砂の種類も、普段使っているものと同じにするのが理想です。高齢猫は、トイレの場所や砂の種類の変化に敏感に反応することがあります。
  • 新鮮な水: 常に新鮮な水を用意しましょう。猫が水を飲むための容器は、複数用意し、場所も変えてみましょう。高齢猫は脱水症状になりやすいので、特に注意が必要です。
  • 爪とぎ: 猫が爪とぎをするための場所を用意しましょう。壁や家具を傷つけないように、専用の爪とぎを用意しましょう。高齢猫は、爪とぎをすることで、ストレスを軽減することができます。
  • 隠れ家: 猫が落ち着いて休める隠れ家を用意しましょう。段ボール箱やキャットハウスなどを用意すると良いでしょう。高齢猫は、安全な場所を求める傾向があります。
  • おもちゃ: 遊びを通して、猫のストレスを軽減することができます。ただし、高齢猫には、穏やかな遊びを選んであげましょう。

4. 食事:高齢猫に合わせた配慮

高齢猫は、消化器系の問題を抱えている可能性があります。

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  • 普段の食事と同じものを用意: 急な食事の変化は、消化不良や下痢を引き起こす可能性があります。友人に、普段食べているフードを持参してもらいましょう。
  • 少量ずつ、こまめに給餌: 高齢猫は、一度に大量の食事を摂ることが難しい場合があります。少量ずつ、こまめに給餌するようにしましょう。

5. 観察と記録:変化に気づき、適切な対応を

預かり期間中は、猫の様子を注意深く観察し、記録しておきましょう。

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  • 食事量・排泄量: 毎日、食事量と排泄量を記録しておきましょう。変化があれば、すぐに友人に連絡しましょう。
  • 行動の変化: 元気や食欲、排泄の状態、睡眠時間などに変化がないか観察しましょう。異変を感じたら、すぐに獣医に相談しましょう。
  • 写真や動画: 猫の様子を写真や動画で記録しておくと、友人に安心感を与えることができます。

専門家の意見:動物行動学者の視点

動物行動学者によると、高齢猫や気性の荒い猫を同居させる際には、徹底した空間分離と、それぞれの猫の個性を尊重した環境づくりが不可欠です。無理強いせず、猫たちが安全で快適に過ごせるように配慮することが、ストレス軽減と健康維持に繋がります。

まとめ:責任ある一時預かりで、猫たちの幸せを守ろう

高齢猫を一時預かりする際には、細心の注意が必要です。空間の完全分離、健康管理、快適な環境づくり、そして日々の観察と記録が、安全で安心な一時預かりを実現するための鍵となります。 ご自身の猫と友人の猫、両方の幸せを考え、責任ある行動を心がけましょう。

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