ドイツでの隣人トラブル:弁護士相談と解決策

ドイツでの隣人トラブルについて。 私は入居してから現在まで約一年間、階下の老夫婦(年金暮らし)から、騒音に関して言い掛かりを付けられ続けています。 抗議をしても全く聞かず、不動産にも同様に抗議したところ、それには何の返答もせず、あろうことか相手側の言い分ばかりこちらに警告をしてくる始末です。 以前の居住者に聞いたところ、彼も同じような被害を受けており、何度言っても無駄だったそうです。ちなみに、その老夫婦の隣は夫婦と子供二人、かなり賑やかな家族で、私の隣は若い男性、こちらもしばしば友人を連れてきて遅くまで遊んでいます。私はこの家族と男性の両方から毎日色んな騒音を耳にしています(このことも不動産側に連絡済)。 先日、またもや不動産側からその警告が送られてきて、さすがに弁護士に相談しようと思いました。しかし、具体的な費用が未知数ですし、学生の身分なのでそれほど経済的に余裕があるわけでもありません。また、引っ越せば済む問題なのですが、私の住む都市は家探しが大変困難で、現実的に難しい状況です。 そこで、同じような経験をお持ちの方、又は何かご存知の方に質問です。 ・弁護士を通すと、どのような措置が可能で、どれくらいの費用がかかるのか。 (裁判ではなく、法的根拠に基づいた手紙や仲裁を望みます) ・弁護士を通さない場合、他にどのような手段があるのか。 (前述の通り、口頭や署名付きの書類による抗議は何度も行っています。) 参考までに、以下にトラブルの内容を記しておきます。 全く謂れのない苦情: -深夜に家具を引き摺る音(全く身に覚え無し) 注:二度この苦情を受けましたが、どちらも私がもう寝た後でした。 -歩く音がうるさい(スリッパ、もしくは靴下で過ごしでいるので、無音) 住居そのものの欠陥、もしくは元々の間取りが問題である苦情 -ドアの音(玄関の建て付けが悪く、開閉音がうるさい。しかし、他の部屋も同様) -22時以降の入浴(寝室近くの上にお風呂が位置している。アルバイトで帰りが遅いので、どうしても22時以前は不可能だし、特に冬は入らずに寝ると身体を悪くする。それでも音がしないようかなり気をつけている。) 注:法律関係の学生によると、これは間取り上の問題であり、過去に同件の裁判で、苦情を受けた居住者側が勝訴したそうです。 以上、長くなりましたが、どなたかご返答頂けると助かります。

ドイツにおける隣人トラブルと法的対応

ドイツでは、隣人トラブルは深刻な問題となり得ます。特に、騒音問題は頻繁に発生し、解決が難しいケースも多いです。今回のケースのように、不動産会社が適切に対応してくれない場合、法的措置を検討する必要があるでしょう。

弁護士を通した場合

弁護士に相談することで、以下の措置が可能です。

1. 警告状の送付

弁護士は、法的根拠に基づいた警告状を騒音問題を起こしている隣人に送付します。この警告状は、騒音行為の停止を求めるものであり、法的効力を持つため、相手は真剣に受け止めざるを得ません。

2. 仲裁

弁護士は、当事者間での話し合い(仲裁)を仲介することもできます。弁護士の介入により、より建設的な話し合いを進めることが期待できます。

3. 訴訟

仲裁が失敗した場合、訴訟に進むことも可能です。ただし、訴訟は費用と時間がかかるため、最終手段として考えるべきです。

費用について

弁護士費用は、弁護士によって異なり、相談内容や時間、手続きの複雑さによって変動します。初回相談は無料の弁護士もいますが、多くの場合、時間制または成功報酬制が適用されます。時間制の場合、1時間あたり〇〇ユーロといった料金体系になります。成功報酬制の場合は、訴訟の結果に応じて費用が決まります。学生の方の場合、弁護士費用助成制度の利用も検討できますので、弁護士に相談してみてください。 具体的な費用については、複数の弁護士に相談し、見積もりを取ることが重要です。

弁護士を通さない場合

弁護士を通さない場合でも、いくつかの手段があります。

1. 証拠の収集

騒音問題の証拠として、騒音発生日時、騒音の内容、騒音のレベルなどを記録します。スマートフォンアプリで騒音レベルを測定できるものもあります。また、騒音発生時の状況を写真や動画で記録することも有効です。

2. 再度、不動産会社への連絡

不動産会社に、これまでの経緯と証拠を提示し、改めて対応を求めます。内容証明郵便で送付すると、証拠として残ります。

3. 警察への通報

騒音が深刻な場合、警察に通報することも可能です。警察は、騒音レベルを測定し、警告を出すことができます。

4. Mieterverein(テナント組合)への相談

Mietervereinは、テナントの権利を守るための組織です。Mietervereinに相談することで、法的アドバイスやサポートを受けることができます。加入費用はかかりますが、加入することで、専門家のサポートを受けながら問題解決に取り組むことができます。

具体的なアドバイス

* **騒音レベルの測定:** スマートフォンアプリなどを活用して、騒音レベルを記録しましょう。客観的なデータは、あなたの主張を裏付ける強力な証拠となります。
* **記録の保持:** 騒音発生日時、内容、対応内容などを詳細に記録し、証拠として保管しましょう。日付、時間、状況などを明確に記載した記録は、非常に重要です。
* **丁寧なコミュニケーション:** 相手への対応は、常に冷静で丁寧に行いましょう。感情的な言葉遣いは避け、客観的な事実を伝えることに集中してください。
* **証拠の提示:** 不動産会社や警察への連絡時には、証拠となる記録を必ず提示しましょう。
* **専門家への相談:** 弁護士やMietervereinなどの専門家に相談することで、適切な解決策を見つけることができます。

間取りの問題の可能性

質問にあるように、玄関ドアの開閉音や、夜間の入浴による騒音は、建物の構造や間取りに問題がある可能性があります。 法律関係の学生の指摘通り、過去に同様の裁判で居住者側が勝訴した事例があるとのことですので、この点を強調し、不動産会社に改善を求めることも重要です。 弁護士に相談する際には、この点を明確に伝えましょう。

引っ越し以外の解決策

引っ越しが困難な状況であることを踏まえ、まずは弁護士を通さない方法で解決を試みることをお勧めします。弁護士費用を節約しながら、問題解決に繋がる可能性があります。 もし、これらの方法でも解決しない場合、最終手段として弁護士への相談を検討しましょう。

まとめ

ドイツでの隣人トラブルは、解決に時間がかかり、精神的な負担も大きいため、早めの対応が重要です。 証拠をしっかり集め、冷静に状況を把握し、適切な手段を選択することで、問題解決に近づけるはずです。 まずは、上記で述べた方法を試み、それでも解決しない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。

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