デスクワークによる手首・腕の痛みと、チェアの高さとのかかわり

手首・腕が痛い 私の部屋にはデスク(家具店で売っている様な勉強机)があって、紙に字を書いたりするのですが少し書いていると手首・腕が痛くなり、手首・腕をマッサージ(揉む)したりして、続きを書いているのですがなぜこういう痛みが出るのでしょうか? チェアはレバーで高さを上げ下げするチェアを使っているのですが、座る時は一番上の高さにしています! チェアの高さが問題なのでしょうか?

デスクワークによる手首・腕の痛みの原因

長時間のデスクワークによる手首や腕の痛みは、多くの場合、姿勢や作業環境の問題が原因です。 質問者様のように、紙に文字を書く作業では、手首や腕に負担がかかりやすい状況にあります。具体的には以下の点が考えられます。

1. デスクの高さと椅子の高さの不一致

最も可能性が高いのは、デスクの高さと椅子の高さが適切でないことです。椅子の高さを一番高くしているとのことですが、デスクの高さと比較して高すぎる可能性があります。 理想的な姿勢は、肘を90度程度に曲げ、キーボードや筆記用具を自然な姿勢で操作できる高さです。 椅子が高すぎる場合、肩や腕が上がり、猫背になりやすく、手首や腕に負担がかかります。 逆に、椅子が低すぎると、前かがみになり、首や肩、腰にも負担がかかり、結果的に手首や腕の痛みを招く可能性があります。

2. 不適切な姿勢

椅子が高すぎる以外にも、姿勢が悪くなっていることも原因の一つです。 猫背や、肩や首が凝り固まっている状態では、血行が悪くなり、筋肉や神経に負担がかかり、痛みを引き起こします。 長時間同じ姿勢を続けることも、筋肉の疲労や緊張につながります。

3. デスクワーク時の動作

文字を書く際の姿勢や動作にも問題がある可能性があります。例えば、手首を過度に反らせていたり、肩に力が入っていたりすると、手首や腕に負担がかかります。 また、ペンを持つ力の強さなども影響します。 必要以上に力を入れて握りしめていると、筋肉が緊張し、痛みを引き起こす可能性があります。

4. その他の要因

上記の他に、腱鞘炎やマウス症候群などの疾患の可能性も考えられます。 これらの疾患は、長時間の反復動作によって発症することが多く、手首や腕の痛みを伴います。 また、パソコンやスマートフォンの使いすぎも、肩や首の筋肉の緊張を引き起こし、手首や腕の痛みを悪化させる可能性があります。

改善策:正しい姿勢と作業環境の構築

手首や腕の痛みを改善するためには、以下の点を改善することが重要です。

1. デスクと椅子の高さを調整する

まず、デスクと椅子の高さを調整しましょう。 肘を90度程度に曲げた状態で、キーボードや筆記用具を操作できる高さが理想です。 デスクの高さを変えることができない場合は、椅子の高さを調整することで対応できます。 調整可能な椅子を使用している場合は、高さを変えてみて、最も快適な高さを見つけることが大切です。 それでも改善しない場合は、足元に台を置いて高さを調整するなどの工夫も考えられます。

2. 正しい姿勢を意識する

正しい姿勢を意識することも重要です。 背筋を伸ばし、肩の力を抜いて座りましょう。 定期的に姿勢を変えたり、ストレッチをすることで、筋肉の緊張を和らげることができます。 腰に負担がかからないように、腰にクッションを置くのも効果的です。

3. 作業環境を見直す

作業環境を見直すことも重要です。 デスクの高さや椅子の座り心地だけでなく、照明や室温なども、作業効率や身体への負担に影響します。 適切な照明を確保し、室温を快適に保つように心がけましょう。 また、机の上を整理整頓し、必要なものだけを手の届く範囲に置くことで、姿勢が悪くなるのを防ぐことができます。

4. 作業中の休憩

こまめな休憩も大切です。 30分~1時間に一度は、5~10分程度の休憩を取りましょう。 その間は、軽いストレッチや、目の体操をすることで、身体の疲れを軽減することができます。 遠くの景色を見ることで目の疲れも軽減できます。

5. 専門家への相談

症状が改善しない場合や、強い痛みがある場合は、整形外科医や理学療法士に相談しましょう。 腱鞘炎などの疾患の可能性がある場合は、適切な治療を受けることが重要です。

具体的な改善例:オフィスチェアの選び方とデスクの高さ

例えば、オフィスチェアを選ぶ際には、ランバーサポート(腰部サポート)付きの椅子を選ぶことが重要です。 腰を支えることで、正しい姿勢を維持しやすくなります。 また、ヘッドレスト(頭部サポート)付きの椅子を選ぶことで、首への負担を軽減することもできます。 さらに、アームレスト(肘掛け)付きの椅子を選ぶことで、肘を置く場所が確保され、肩や腕への負担を軽減できます。

デスクの高さは、一般的に、座った状態で肘を90度曲げたときに、デスクの天板が肘と同じ高さか、やや低い程度が理想的です。 もしデスクの高さが合わない場合は、昇降デスクを検討するのも良いでしょう。 昇降デスクは、高さを自由に調整できるため、自分の体格や作業内容に合わせて最適な高さに設定できます。

まとめ

手首や腕の痛みは、デスクワークの姿勢や作業環境が原因であることが多いです。 正しい姿勢を意識し、デスクと椅子の高さを調整することで、痛みを軽減することができます。 それでも改善しない場合は、専門家への相談も検討しましょう。 快適な作業環境を作ることで、健康的なデスクワークを実現し、生産性向上にもつながります。

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