デイサービス送迎の困難と解決策:認知症高齢者の抵抗への対応

ご相談させてください。デイサービスの迎えにベッドから玄関まで1時間かかります。認知症はかなり深い男性です。体は普通に動きます。説明しても納得が得られない、会社、会議などでも気持ちが動かない、なぜなら、家のベッドが最高の居心地。家族はなにがなんでも行って欲しい、なのにお願いした協力には無頓着。ご本人は、要求が通らないと、つねる、唾を吐きかける、職員の足の上で足踏み、叩く、髪をわしづかみで引きずり、噛みつき、拳で殴り、両手で職員の首を絞め、耳をわしづかみで引きずり… デイに来れば、職員の胸尻股に手を突っ込む、建物内を裸で歩き回る、今度は家に帰らない…私どものスキルがそんなに稚拙ではないと思います。時間が関わっている仕事です、職員1人とられる、妻が迎え時ぼた餅食べていけ、には呆れました。娘さんと代理受診同行の際、当たり前のように事業所の車にただ乗り、普通、逆でしょ!差し障りあるかもしれませんが、その家全員非常識です。私どもの選べる道はあるのでしょうか?補足:普通に歩けるので、車椅子は存在しません。また、家の外に3段と11段の階段があるので、車椅子は無理です。仮に乗せたとしても、すぐ下りますね。一歩家を出てしまえば、すんなり車に乗ります。来てしまえば、大声も暴力もなく、比較的静かに話し続けています。

深刻な送迎問題:認知症高齢者と家族への対応

デイサービスへの送迎に1時間かかり、抵抗行為が激しく、家族の協力も得られないという状況は、非常に困難な問題です。ご苦労されていること、心よりお察しいたします。 この問題は、ご本人(認知症高齢者)の抵抗、家族の無理解、そして時間的な制約という複数の要素が複雑に絡み合っています。 解決のためには、それぞれの要素に個別に対処し、全体として統合的なアプローチが必要となります。

ご本人の抵抗への対応:行動分析と環境調整

ご本人がベッドから出たくない理由は、ベッドが「安全基地」であり、居心地が良いからでしょう。 認知症による混乱や不安が、抵抗行動の根本原因となっています。

1. 行動分析:

まず、ご本人の抵抗行動を詳細に分析する必要があります。いつ、どのような状況で、どのような行動をとるかを記録し、その行動の引き金(トリガー)となるものを特定しましょう。例えば、着替えの催促、外出の準備、特定の場所を通ることなどがトリガーになっているかもしれません。

2. 環境調整:

トリガーを特定したら、環境を調整することで抵抗行動を軽減できる可能性があります。具体的には、

  • ベッドから玄関までのルートをより快適にする:手すりを設置する、照明を明るくする、好きな音楽をかけるなど。
  • ゆっくりとしたペースで誘導する:焦らず、時間をかけて、ご本人のペースに合わせて行動する。
  • 視覚的な工夫:玄関までのルートに目印となるものを設置するなど。
  • 認知刺激の軽減:朝の準備を簡素化し、混乱を招く要素を減らす。

3. 積極的強化:

抵抗せずにデイサービスに行くと、ご褒美を与えましょう。好きなお菓子や飲み物、褒め言葉など、ご本人が喜ぶものを用意します。

家族への対応:連携とコミュニケーション

家族の協力が得られないことは大きな課題です。しかし、一方的に非難するのではなく、まずは家族の立場を理解しようと努めることが大切です。

1. 共感と理解:

家族も介護に疲れており、限界を感じている可能性があります。家族の負担を軽減するためのサポートを検討しましょう。

2. 具体的な協力依頼:

「手伝ってほしい」と抽象的に頼むのではなく、「朝○○時に、玄関までご本人を誘導していただけませんか?」など、具体的な依頼を行いましょう。

3. 定期的な連絡と情報共有:

デイサービスでの様子を定期的に家族に伝え、連携を密にすることが重要です。

時間的な制約への対応:効率化と人員配置

送迎に1時間かかることは、大きな時間的負担です。

1. 送迎ルートの改善:

送迎ルートを見直し、効率的なルートに変更できないか検討しましょう。

2. 人員配置の工夫:

送迎に専任の職員を配置する、あるいは送迎時間を短縮するために、複数人で協力して送迎を行うなどの工夫が必要かもしれません。

3. 専門機関への相談:

ケアマネージャーや医師、認知症専門の相談機関に相談し、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。

その他の選択肢:

* 訪問介護の活用:デイサービス送迎だけでなく、自宅での介護支援を訪問介護に依頼する。
* ショートステイの利用:一時的に施設に入所してもらい、ご家族の負担を軽減する。
* 福祉用具の検討:階段昇降機などの福祉用具の導入を検討する(階段があるため難しい可能性が高いですが)。

専門家の視点:

認知症高齢者の介護においては、専門家のアドバイスが不可欠です。ケアマネージャー、医師、精神科医、理学療法士など、様々な専門家と連携することで、より効果的な対応策を立てることができます。

まとめ:

この問題の解決には、ご本人、家族、そしてデイサービス職員の協調的な取り組みが不可欠です。専門家の力を借りながら、段階的に問題解決に取り組んでいきましょう。 家族とのコミュニケーションを改善し、ご本人の行動を理解し、環境調整や積極的強化を組み合わせることで、送迎時間を短縮し、安全でスムーズな送迎を実現できる可能性があります。 決して諦めずに、一歩ずつ前進していきましょう。

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