テレビアンテナ線の分配と増幅:映りの悪いテレビを改善する方法

このたびデジタルアンテナの立っていない、UHF/VHFのみのアパートへ引越ししました。リビングにテレビを置き、もう一台を別の部屋に置こうと思ったのですがその部屋にはアンテナコンセントがありません。ですのでリビングのアンテナコンセントから分配器を使用して隣部屋までアンテナ線を引きました。しかし延長したアンテナ線が15m強という長さになってしまったため、映像が乱れるというか移りが悪くなりました。他の方々の質問や回答を見ていると、電波増幅器というブースターを使用する案がほとんどなのですが、どのようなブースターを使用すれば良いのか素人の私にはよく分かりません。接続はコンセントに近い方が良いのか、それともテレビ側に近い方が良いのかどちらでしょうか?また、ブースターを使用することによって一般にはどれぐらい効果があるのでしょうか?できれば、具体的にわかりやすく教えていただけるとありがたいです。補足テレビはPioneer『KURO』PDP-5010HDです。居住地はDpa((社)デジタル放送推進協会)のHPで確認したところ、エリアにはいっているので室内用の地デジ対応アンテナをしようすると地デジ視聴ができるのでしょうか?

アンテナ線の延長と電波の減衰

15mものアンテナ線を延長したことで、テレビの映りが悪くなったとのこと、これはよくある問題です。アンテナ線は電波を伝送する媒体ですが、その長さが増すほど、電波の減衰(信号が弱まること)が起こります。特にUHF帯の電波は減衰の影響を受けやすいため、長距離の伝送では映像の乱れやノイズが発生しやすくなります。

電波増幅器(ブースター)の選び方と設置場所

電波の減衰を補うために、電波増幅器(ブースター)を使用するのが効果的です。ブースターを選ぶ際には以下の点に注意しましょう。

1. 増幅帯域

ブースターには、UHF帯のみを増幅するもの、UHF/VHF両帯域を増幅するものなどがあります。ご自宅のテレビがUHF/VHF両対応とのことなので、UHF/VHF両対応のブースターを選びましょう。

2. 出力レベル

ブースターの出力レベルは、増幅能力を表します。出力レベルが高すぎると、逆にノイズが増幅される可能性があるので、必要十分な出力レベルのものを選びましょう。一般家庭用であれば、10dB~20dB程度の出力レベルのものが適切です。パッケージに記載されているスペックを確認しましょう。

3. 利得調整機能

一部のブースターには、利得(増幅量)を調整できる機能が備わっています。信号レベルに合わせて調整することで、最適な増幅を実現できます。利得調整機能付きのブースターを選ぶと、より細かい調整が可能になり、状況に合わせて最適な設定ができます。

4. マスプロ電工やDXアンテナなどの信頼できるメーカーを選ぶ

信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、品質や性能、そしてアフターサービスの面でも安心できます。マスプロ電工やDXアンテナなどは、実績のあるメーカーとして知られています。

ブースターの設置場所:コンセント側かテレビ側か?

ブースターの設置場所ですが、原則としてアンテナコンセントに近い方が効果的です。アンテナコンセントから分配器、そして長いアンテナ線を経てテレビに到達するまでに電波が減衰します。ブースターをコンセント側に設置することで、減衰した電波を増幅してから分配器と長いアンテナ線に送るため、より効果的に改善できます。テレビ側に設置すると、すでに減衰した電波しか増幅できないため、効果が限定的になります。

ブースターによる効果

ブースターを使用することで、ノイズの低減、映像の鮮明化、安定した受信が期待できます。効果の程度は、アンテナ線の長さ、建物の構造、電波状況などによって異なりますが、適切なブースターを選んで設置すれば、劇的に改善するケースも少なくありません。

室内アンテナの可能性

居住地がデジタル放送エリア内にあるとのことですので、室内用地デジ対応アンテナの設置も検討できます。ブースターを使用しても改善が見られない場合、またはより高画質を求める場合は、室内アンテナの設置が有効な選択肢となります。ただし、室内アンテナは設置場所や周囲の環境によって受信感度に影響を受けやすいため、設置場所の選定には注意が必要です。

具体的なステップ

1. **ブースターの選定:** UHF/VHF両対応、10dB~20dB程度の出力レベル、利得調整機能付き、信頼できるメーカーの製品を選びます。
2. **ブースターの設置:** アンテナコンセントに近い場所に設置します。
3. **接続:** アンテナコンセントからブースター、分配器、アンテナ線、テレビの順に接続します。
4. **利得調整:** 必要に応じてブースターの利得を調整します。
5. **確認:** テレビの映りを確認し、改善を確認します。改善が見られない場合は、アンテナ線の接続状態やブースターの設置場所を見直しましょう。

専門家の意見

電波状況や建物の構造によっては、ブースターだけでは十分な効果が得られない場合もあります。そのような場合は、専門業者に相談することをお勧めします。専門業者は、適切なブースターの選定や設置場所の提案、場合によってはアンテナの増設や配線工事なども行います。

まとめ

アンテナ線の延長による電波減衰は、ブースターを使用することで改善できる可能性が高いです。適切なブースターを選び、適切な場所に設置することで、テレビの映りを改善しましょう。それでも改善が見られない場合は、室内アンテナの設置や専門業者への相談を検討してみてください。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)