ツーバイフォー住宅の収納と地震対策:屋根裏収納、本棚、ピアノの配置について

ツーバイフォー住宅の荷物の置き方について伺います.ツーバイフォーの二階建て,二階の上に屋根裏収納があります.建築家は,高いところにあまり重い物を置かない方がよい.と言います.本棚なんかもってのほか.自動車の工具なぞ絶対にNGと言います.地震の時に,頭が重いと倒壊のリスクがあるからだそうです.しかし,まさに小屋裏収納を物置代わりに使おうと思っていたので,本棚に雑誌をぎっしり置き,2Fの私の部屋にも本棚を置き,子供達もたくさんの本をそれぞれの部屋に置き,ピアノ(電子ピアノなのでそんなに重くないですが)も2Fに置こうと思っていました.これはダメということなのでしょうか.1Fはリビングと水回りしかないので,ピアノも本棚も置くところがありません.大変動揺しています.木造住宅(ツーバイフォー)って,そんなに弱いモノなのでしょうか?

ツーバイフォー住宅と地震対策:建築家のアドバイスの意味

ツーバイフォー住宅は、地震に強いとされていますが、それは適切な設計と施工がなされた場合の話です。建築家の「高いところに重い物を置かない方がよい」というアドバイスは、地震時の建物の挙動を考慮した上で、非常に重要な指摘です。

地震発生時には、建物の揺れによって、高い位置にある重い物体が大きな慣性力を持ちます。この慣性力は、建物の構造体に大きな負担をかけ、最悪の場合、倒壊につながる可能性があります。特に屋根裏収納は、建物の最上部に位置するため、地震による揺れの影響を最も受けやすく、重い荷物を置くと危険性が増します。

自動車の工具などは、比較的重量があり、かつ形状が不規則なため、地震時に転倒しやすく、人身事故につながる危険性も高いため、絶対にNGと言われたのでしょう。

屋根裏収納、本棚、ピアノの配置:安全な方法

ご計画されている本棚への雑誌収納、2階への本棚設置、電子ピアノの設置は、必ずしも「ダメ」とは言えませんが、地震対策を十分に考慮する必要があります。

屋根裏収納の活用方法

屋根裏収納は、軽い物や使用頻度の低い物を収納するのに適しています。本棚を置く場合は、地震対策として以下の点を考慮しましょう。

  • 耐震性の高い本棚を選ぶ:転倒防止金具が付いているものや、固定できる構造の本棚を選びましょう。可能であれば、壁に固定することをお勧めします。
  • 収納する物の重量を軽くする:雑誌をぎっしり詰め込むのではなく、必要なものだけを収納し、重量を軽くしましょう。軽い収納ボックスを使用するのも有効です。
  • 地震対策グッズの活用:耐震マットや突っ張り棒などを活用して、本棚の転倒を防ぎましょう。
  • 定期的な点検:定期的に本棚の状態をチェックし、緩みなどが無いかを確認しましょう。

2階への本棚と電子ピアノの設置

2階への本棚と電子ピアノの設置も、同様に地震対策が必要です。

  • 壁に固定する:本棚は、壁にしっかりと固定しましょう。転倒防止金具やL字金具などを活用します。
  • 重量バランスを考える:本棚に収納する本の量を調整し、重量バランスを考慮しましょう。必要以上に多くの本を収納しないように気を付けます。
  • 電子ピアノの設置場所:電子ピアノは、比較的軽いとはいえ、地震時には揺れによって移動する可能性があります。壁際に設置し、転倒防止策を講じましょう。できれば、壁に固定できるタイプの電子ピアノスタンドを使用することをお勧めします。
  • 家具の配置:家具の配置は、地震時の揺れを軽減する上で重要です。家具同士がぶつかり合わないように、余裕を持った配置を心がけましょう。

ツーバイフォー住宅の耐震性と誤解

ツーバイフォー住宅は、適切な設計と施工が行われれば、地震に対して高い耐震性を発揮します。しかし、それは「地震で全く揺れない」という意味ではありません。地震による揺れは避けられません。建築家のアドバイスは、地震時の揺れによって発生する危険性を最小限に抑えるためのものです。

専門家の意見:構造設計士の視点

構造設計士の視点から見ると、建築家のアドバイスは非常に妥当です。高い位置に重い物を置くことは、地震時の建物の挙動に大きな影響を与えます。特に、屋根裏収納は、建物の構造的に弱い部分である可能性があり、注意が必要です。

地震対策は、建物の構造だけでなく、家具の配置や収納方法なども含めて総合的に考える必要があります。

具体的な対策と行動

* 建築家との相談:建築家と改めて相談し、具体的な対策について話し合いましょう。屋根裏収納の耐荷重や、家具の配置に関するアドバイスを受けましょう。
* 耐震診断:専門業者に依頼して、建物の耐震診断を行うことを検討しましょう。診断結果に基づいて、必要な対策を講じることができます。
* 地震保険への加入:地震保険に加入することで、地震による被害を軽減することができます。

まとめ

ツーバイフォー住宅であっても、高い位置に重い物を置くことは地震時のリスクを高めます。建築家のアドバイスを真摯に受け止め、安全な収納方法を検討しましょう。専門家への相談や耐震診断などを活用し、安心して暮らせる住まいづくりを目指しましょう。

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