ツーバイフォー住宅のバルコニー段差問題:窓枠の高さとフラットな空間を実現する方法

ツーバイフォー住宅で半注文住宅を建てることになりましたが、打ち合わせでバルコニーの窓枠の高さを30センチ位上げなくてはならないと言われました。(瑕疵担保なんとかの基準に沿ってのことらしいのですが)二階リビングで部屋自体あまり広くはないので、バルコニーデッキとの境をフラットにして窓を開ければ少しでも広く感じるようにしたいと思っていました(バルコニーの広さが広ければそれだけ窓枠の高さが高くなるということでした)。今はマンション暮らしでせいぜい10〜15センチ位のものと考えていたので30センチともなるとかなりの高さではないかと思います。最近の住宅雑誌などではほとんどの住宅がデッキとの境をフラットに作っていますので建築士の担当さんに聞いてみたところ、RC住宅か「カッコよさ優先」で造っているものだと言われました(浸水対策がされていない)。ツーバイフォーだから出来ないのか、何か方法はないのか。。。この問題だけで狭くても良い家を造ろうというイメージが出来なくなってしまうくらい悩んでいます。詳しい方がいましたら教えてください。

バルコニー段差と窓枠高さ:30cmの高さはなぜ?

バルコニーの窓枠高さを30cm上げるよう指示されたとのこと、ご心配ですね。これは、建築基準法や瑕疵担保責任保険の基準に準拠した安全対策である可能性が高いです。具体的には、強風や地震によるバルコニーからの転落防止、そして雨水の浸入防止が主な理由です。 ツーバイフォー住宅は、RC造に比べて構造的に異なるため、これらの対策が重要視されるのです。30cmという高さは、これらのリスクを軽減するための最低限の高さとして設定されていると考えられます。

RC造とツーバイフォー住宅の違い

RC造(鉄筋コンクリート造)は、その構造上の強固さから、バルコニーの段差を低く抑えることが比較的容易です。一方、ツーバイフォー住宅は木造であるため、構造上の強度を確保しつつ、安全性を高めるためには、ある程度の段差が必要になる場合があります。 建築士の担当者の方が「RC住宅かカッコよさ優先で造っているものだと言われました(浸水対策がされていない)」とおっしゃっていますが、これは正確ではありません。RC造でも浸水対策は必要であり、フラットなバルコニーは必ずしも浸水対策がされていないわけではありません。適切な排水設計が施されていれば問題ありません。しかし、ツーバイフォー住宅では、RC造に比べて浸水リスクへの対策をより慎重に行う必要があるのは事実です。

フラットなバルコニーを実現するための方法

では、どうしてもフラットなバルコニーを実現したい場合、どのような方法があるのでしょうか? 完全にフラットにするのは難しいかもしれませんが、段差を軽減する工夫は可能です。

1. バルコニーの設計を見直す

* バルコニーの面積を小さくする:バルコニー面積が小さくなれば、必要となる窓枠の高さを低く抑えることができます。 リビングの広さとのバランスを考慮しながら、最小限の面積で必要な機能を確保できるよう検討しましょう。
* 手摺のデザインを変更する:手摺のデザインによっては、窓枠の高さを低く抑えつつ、安全性を確保できる場合があります。 建築士と相談し、デザイン性と安全性を両立できる手摺を探しましょう。
* 窓枠の高さを部分的に調整する:窓全体ではなく、一部だけ窓枠の高さを低くするなど、部分的な調整を検討することも可能です。ただし、安全性を確保できる範囲で調整する必要があります。

2. 段差を解消する工夫

* 段差解消ステップ:30cmの段差を一気に解消するのではなく、数段のステップを設けることで、視覚的な圧迫感を軽減し、昇降しやすくなります。 素材やデザインにもこだわれば、インテリアの一部として自然に溶け込むステップを作ることができます。
* スロープ:緩やかなスロープを設置することで、段差をスムーズに解消できます。 ただし、スロープの勾配や長さ、素材など、安全面を考慮した設計が必要です。
* 埋め込み式ステップ:デッキ材の中にステップを埋め込むことで、よりフラットな印象を実現できます。 デザイン性にも優れ、自然な仕上がりになります。

3. インテリアで視覚的な工夫

30cmの段差は、どうしても解消できない場合、インテリアで視覚的な工夫をすることで、圧迫感を軽減することができます。

* 床材の統一感:リビングとバルコニーで床材を同じものにすることで、空間の繋がりを強調し、段差が目立ちにくくなります。 例えば、ウッドデッキ風のタイルや、木目調の床材を使用するのも良いでしょう。
* 家具の配置:家具の配置を工夫することで、段差を隠したり、目立たなくしたりすることができます。 例えば、背の高い家具を段差の前に配置することで、視覚的に段差を遮ることができます。
* カーテンやブラインド:窓にカーテンやブラインドを取り付けることで、視覚的に空間を区切り、段差が目立ちにくくすることができます。 色や柄を工夫することで、インテリアのアクセントにもなります。

専門家の意見:建築士との丁寧なコミュニケーション

最終的には、建築士との丁寧なコミュニケーションが重要です。 あなたの希望と安全性の両立を図るために、様々な提案を出し合い、最適な解決策を見つける必要があります。 複数の建築士に相談してみるのも良いかもしれません。 それぞれの建築士が持つ専門知識や経験から、異なる提案が得られる可能性があります。

まとめ:安全とデザインの両立を目指して

バルコニーの段差問題は、安全性を確保しつつ、快適な住空間を実現するための重要な課題です。 今回のQ&Aでは、様々な解決策を紹介しましたが、最終的には、あなたの希望と安全性を両立できる最適な方法を選択することが重要です。 建築士とじっくり話し合い、納得のいくプランを作成しましょう。 素敵なマイホームが完成することを願っています。

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