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水槽でのチンチラ飼育:適している?
結論から言うと、熱帯魚飼育用水槽をそのままチンチラのケージとして利用するのは不向きです。チンチラは非常に活発でジャンプ力も高く、水槽のガラス面を飛び越える可能性があります。また、水槽は通気性が悪く、チンチラの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。換気が不十分だと、アンモニアなどの有害ガスが蓄積し、呼吸器系の疾患を引き起こす危険性があるからです。
さらに、水槽は掃除が困難です。底に引き出しがないため、糞の処理が非常に大変になります。チンチラは大量の糞をするため、こまめな掃除が不可欠です。水槽では、掃除の際にチンチラを一時的に別の場所に移動させる必要があり、ストレスを与えてしまう可能性も高まります。
チンチラ飼育に適したケージの選び方
チンチラを飼育する際には、適切なケージ選びが非常に重要です。ケージを選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
サイズ
チンチラは活発に動き回る動物です。そのため、ケージはできるだけ広い方が良いです。60cm幅の水槽では、チンチラが自由に動き回れるだけのスペースが確保できません。最低でも横幅90cm以上、高さも100cm以上のケージを用意することをおすすめします。広々とした空間を与えることで、チンチラのストレスを軽減し、健康的な生活を送らせることができます。
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素材
ケージの素材は、通気性が良く、安全な素材を選びましょう。木製ケージは保温性がありますが、齧ってしまう可能性があります。金属製のケージは丈夫で長持ちしますが、通気性が悪い場合があります。金網製のケージは通気性が良く、チンチラが齧る心配も少ないためおすすめです。ただし、金網の隙間が大きすぎると、チンチラが脱走してしまう可能性があるので注意が必要です。
床材
チンチラの床材には、チモシーなどの牧草を使用するのが一般的です。牧草は、チンチラの床材としてだけでなく、おやつとしても利用できます。また、紙製の床材も安全で、吸収性も高いためおすすめです。ただし、プラスチック製の床材や、針葉樹の床材は、チンチラの健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、使用を避けるべきです。
糞の処理方法
チンチラの糞は、毎日こまめに掃除する必要があります。ケージの底に敷いた牧草や紙製の床材を、汚れた部分だけ取り除くだけでも効果があります。また、ケージ内にトイレを設置し、トイレトレーニングを行うことで、掃除の手間を軽減することができます。トイレの場所を決めて、そこに牧草を置くことで、チンチラがトイレを使うことを学習しやすくなります。
完全に清潔な状態を保つことは難しいですが、毎日部分的に掃除し、週に一度はケージ全体を徹底的に掃除する習慣をつけましょう。
チンチラのおもちゃ
チンチラは知的好奇心が旺盛な動物です。そのため、ケージの中に様々なおもちゃを入れてあげることが大切です。
- 木製のおもちゃ:チンチラは木を齧るのが大好きなので、安全な木材で作られたおもちゃを与えましょう。ただし、塗装されているおもちゃは避けてください。
- ミネラルストーン:歯の伸びすぎを防ぐために、ミネラルストーンを設置しましょう。
- トンネル:チンチラは隠れるのが好きなので、トンネル状のおもちゃを入れてあげると喜んで遊んでいます。
- ボール:小さなボールなどを転がして遊ぶのも良いでしょう。
おもちゃは定期的に交換したり、新しいおもちゃを追加したりすることで、チンチラの飽きを防ぎ、エンリッチメント(環境エンリッチメント)につながります。
専門家のアドバイス
チンチラの飼育は、適切な知識と準備が必要です。飼育に不安がある場合は、獣医師やチンチラ専門のブリーダーに相談することをおすすめします。彼らは、チンチラの健康管理や飼育方法について、的確なアドバイスをしてくれます。
まとめ
チンチラを飼育する際には、適切なケージ選び、毎日の掃除、そしておもちゃの提供が重要です。水槽での飼育は避けて、広々としたケージを用意し、チンチラが快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。 60cm水槽は小さすぎるため、より広いケージへの買い替えを検討してください。 そして、日々の世話を通して、チンチラとの信頼関係を築いていきましょう。