セキセイインコの繁殖準備:6羽のインコと快適な飼育環境づくり

セキセイインコの産卵に備えたいと考えています。我が家にセキセイが6羽(♂が4羽、♀が2羽)とオカメ♂が1羽おります。セキセイは、今年の春に生まれた♂2羽と♀2羽、今年の秋に生まれた♂が2羽です。飼育環境は、6畳の洋間をインコ部屋とし、そこにHOEIの35手乗りを6個置いています。ケージを防寒カバーで覆い、マルカンの保温電球40Wをサーモスタットで最低温度20度にセットして、1年目の冬を乗り越えようと思っていました。餌は、シード食で、キクスイさんの赤皮付餌PLUSを主食とし、他に、焼塩土ボレー、小松菜なども良く食べています。昨日、父親が交尾している目撃し、改めて交尾した♀をよく見ると下腹部が膨らんでいるように感じました。購入した2冊の飼育本には、巣引きのことは、2~4ページほどしか記載されておらず、とても不安です。まずは産卵のための準備として、巣箱(カワイのバードハウス)を注文しましたが、他に用意するものはあるでしょうか?ケージは、HOEIの35ロングに換えようと思いましたが、ぴったりの防寒カバーがないので、巣箱を入れると少々狭いかもと思いつつ、現在の防寒体制の方が良いと判断しましたが、どうでしょうか?また、抱卵中は温度を上げた方が良いでしょうか?最後に、交尾した♂ですが、こいつが今で言う「チャラ男」でして、もう1羽の♀にも求愛行動をしています。飼育本に書いてあるように、巣箱の上で見張りするのか甚だ疑問です。やはり、今からでも交尾した♀と同居させるべきでしょうか?他に気をつけねばならないことがあれば、御教示ください。

セキセイインコの繁殖準備:必要なものと環境整備

セキセイインコの繁殖を成功させるためには、適切な環境と準備が不可欠です。まずは、産卵・育雛に必要なものを確認し、現在の飼育環境を見直してみましょう。

1.巣箱以外の準備

カワイのバードハウスを注文されたとのこと、素晴らしいですね!巣箱は繁殖に必須アイテムです。しかし、巣箱以外にも準備すべきものがいくつかあります。

  • 産卵床材: 木の削りくずや、麻製のひも状のものなどが適しています。清潔なものを用意し、定期的に交換しましょう。古くなったものはカビやダニの温床となる可能性があります。
  • 卵の確認: 産卵状況を把握するために、巣箱の底に敷いた産卵床材の色と異なる色の紙を敷いておくと、産卵数を把握しやすくなります。産卵数は鳥の負担を軽減する上で重要な情報です。
  • 保温対策: 抱卵中は、室温を20℃以上に保つことが重要です。サーモスタット付きの保温電球は適切ですが、ケージ全体を覆う防寒カバーは通気を妨げる可能性があります。ケージ内の温度と湿度に注意し、必要に応じて調整しましょう。温度計と湿度計をケージ内に設置することをお勧めします。
  • 栄養価の高い餌: 産卵・育雛期には、通常よりも栄養価の高い餌が必要になります。ボレーや小松菜に加え、卵黄、すりおろしたニンジン、芽キャベツなどを少量与えてみましょう。ただし、急激な餌の変更は避けて、少しずつ慣れさせてください。専門のインコ用サプリメントも検討する価値があります。
  • 清潔な環境: ケージや周辺の環境を清潔に保つことは、病気の予防に繋がります。毎日ケージの掃除を行い、糞や食べ残しをこまめに除去しましょう。また、定期的にケージ全体を消毒することも重要です。
  • 予備のケージ: もし、親鳥が雛を攻撃したり、他のインコとのトラブルが発生した場合に備え、予備のケージを用意しておくと安心です。繁殖期は、特にストレスに敏感になります。

2.現在の飼育環境の見直し

6羽のセキセイインコとオカメインコを6畳の部屋で飼育されているとのことですが、HOEI 35手乗りケージ6個では、やや手狭に感じるかもしれません。特に繁殖期は、鳥たちのストレスレベルが高まります。

HOEI 35ロングへの変更も検討されているようですが、防寒カバーの適合性が問題となっています。防寒カバーの代わりに、ケージ全体を覆うのではなく、ケージの一部に保温シートなどを設置するなど、工夫が必要です。

3.抱卵中の温度管理

抱卵中は、室温を20℃以上に保つことが大切です。しかし、過度な高温はかえって危険です。25℃程度を目安に、温度計でこまめに確認しながら調整しましょう。

4.オスの求愛行動とペアリング

オスの求愛行動についてですが、複数のメスに求愛するのはセキセイインコではよくあることです。しかし、すでに交尾したメスにストレスを与える可能性があるため、別のケージに移動させることをお勧めします。

  • ペアリングの重要性: 繁殖には、適切なペアリングが重要です。すでに交尾したメスとオスを同じケージで飼育し続けることは、メスにストレスを与え、繁殖成功率を下げる可能性があります。別のケージで、十分な距離を保つことで、メスは安心して産卵・抱卵できるでしょう。
  • オスの管理: 交尾したオスを別のケージに移すことで、他のメスへの求愛行動を抑え、メスへのストレスを軽減できます。オスのケージには、おもちゃなどを設置して、気を紛らわせる工夫も必要です。
  • 観察: メスが産卵・抱卵している間は、こまめな観察が重要です。異常がないか、常に注意深く見守りましょう。もし、異常が見られた場合は、すぐに獣医に相談しましょう。

専門家のアドバイス:繁殖における注意点

鳥類の繁殖はデリケートな作業です。経験豊富なブリーダーや獣医に相談することで、より安全に繁殖を進めることができます。

繁殖に関する専門家の意見

鳥類専門の獣医や経験豊富なブリーダーは、繁殖に関する様々なアドバイスを提供してくれます。例えば、適切な餌の種類や量、ケージの大きさ、環境温度、病気の予防など、具体的なアドバイスを受けることができます。

繁殖におけるリスクと対応

繁殖には、様々なリスクが伴います。例えば、卵の無精卵、雛の死亡、親鳥の病気などです。これらのリスクを最小限に抑えるためには、適切な準備と管理が不可欠です。

まとめ:セキセイインコの繁殖を成功させるために

セキセイインコの繁殖は、準備と観察が鍵となります。適切な環境、栄養価の高い餌、そしてこまめな観察によって、繁殖の成功率を高めることができます。

  • 十分なスペース: 鳥たちにストレスを与えないように、十分なスペースを確保しましょう。
  • 清潔な環境: ケージや周辺の環境を常に清潔に保ちましょう。
  • 適切な温度管理: 温度計と湿度計で温度と湿度を常にチェックし、適切な環境を維持しましょう。
  • 栄養バランスの良い食事: 産卵期には、栄養価の高い餌を与えましょう。
  • 専門家への相談: 不安なことがあれば、獣医や経験豊富なブリーダーに相談しましょう。

この記事が、セキセイインコの繁殖準備に役立つことを願っています。

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