1.インコの警戒心の原因を探る:信頼関係構築への第一歩
一年以上一緒に暮らしているのに、セキセイインコが警戒しているのは、過去に何か嫌な経験をした可能性や、あなたの接し方に問題がある可能性があります。まずは、インコが警戒する原因を特定することが大切です。
過去のトラウマの可能性
* 過去の飼育環境: 以前の環境で怖い経験(大きな音、脅威となる動物など)をしていないか?
* 過去の飼い主との関係: 以前の飼い主との関係が悪かった可能性はないか?
* 病気や怪我の経験: 病気や怪我で苦しい経験をしていないか?
これらの可能性を考慮し、インコが安全で安心できる環境を整えることが重要です。
現在の接し方の見直し
* 急な接近: インコに気づかれないように、ゆっくりと近づきましょう。
* 威圧的な姿勢: 上から見下ろすような姿勢は避け、インコと同じ高さか、やや低い位置から話しかけましょう。
* 大きな音や動き: インコが驚くような大きな音や急な動きは避けましょう。
* 無理強い: 手乗りを強要しないことが大切です。インコ自身のペースを尊重しましょう。
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2.信頼関係構築のための具体的なステップ
インコとの信頼関係を築くには、時間と忍耐が必要です。焦らず、ゆっくりと進めていきましょう。
ステップ1:存在を認識させる
まずは、インコがあなたの存在を認識し、安心感を持つことから始めましょう。
* 毎日同じ時間に話しかける: 毎日同じ時間に、優しく穏やかな声で話しかけましょう。名前を呼ぶのも効果的です。
* 距離を保つ: ケージの近くで、静かに過ごしましょう。本を読んだり、音楽を聴いたりするのも良いでしょう。
* 視線を合わせない: インコの方をじっと見つめると、威圧感を与えてしまう可能性があります。視線を合わせすぎないように注意しましょう。
ステップ2:おやつでコミュニケーション
インコが大好きなハコベの代わりに、嗜好性の高いおやつを使って、徐々に距離を縮めていきましょう。
* おやつ選び: セキセイインコが好むおやつを選びましょう。ペレット、シード、ボレー粉、粟穂など、様々な種類を試してみましょう。
* ケージ越しに与える: まずはケージ越しにおやつを与え、あなたの手に慣れてもらうことから始めましょう。
* 手のひらにおやつを乗せて: 手のひらにおやつを乗せてケージに近づけ、インコが自ら食べに来るのを待ちましょう。
ステップ3:手の慣れ
おやつで信頼関係を築いたら、徐々に手をケージの中に入れてみましょう。
* ゆっくりと手を入れる: 急に手を入れるとインコが驚いてしまうので、ゆっくりとケージの中に入れていきましょう。
* おやつを添えて: 手のひらにおやつを乗せて、インコが自ら手から食べれるように誘導しましょう。
* 無理強いはしない: インコが怖がったり、嫌がったりする場合は、すぐに手を引きましょう。
ステップ4:ケージの外でのコミュニケーション
ケージの外でインコと触れ合う練習を始めましょう。
* ケージから出す: ケージからインコを出し、安全な場所で自由に遊ばせましょう。
* 指に止まらせる: 指におやつを乗せて、インコが指にとまるように誘導しましょう。
* ゆっくりと時間をかける: 焦らず、インコのペースに合わせてゆっくりと進めていきましょう。
3.専門家のアドバイスと注意点
インコとの信頼関係構築には、専門家のアドバイスを受けることも有効です。動物病院やペットショップなどに相談してみましょう。
専門家の視点
* 行動学的なアプローチ: 専門家は、インコの行動を分析し、適切なトレーニング方法を提案してくれます。
* 健康状態の確認: 病気や怪我の影響で警戒心が強くなっている可能性もあります。健康状態の確認も重要です。
* 適切な環境の整備: ケージの大きさ、温度、湿度など、適切な飼育環境を整備することで、インコのストレスを軽減できます。
注意点
* 無理強いは厳禁: インコを無理やり手乗りさせようとすると、かえって警戒心が強くなってしまいます。
* 安全な環境を確保: インコが安全に過ごせるように、周囲の環境を整えましょう。
* 根気と忍耐: 信頼関係を築くには、時間と根気が必要です。焦らず、ゆっくりと進めていきましょう。
4.冬休みの有効活用
冬休み期間は、インコとの時間をたっぷり取れる絶好の機会です。毎日少しずつでも、上記のステップを踏んで、信頼関係を築いていきましょう。
5.代替おやつ
ハコベが手に入らない時期には、以下の代替おやつを試してみましょう。
* 小松菜
* 青梗菜
* パセリ
* ブロッコリー
これらの野菜は、セキセイインコにとって栄養価が高く、安全な食べものです。ただし、与える量は控えめにしましょう。