スーツや制服の正しいお手入れ方法:汗ジミ・臭い対策とクリーニング頻度

スーツや制服の手入れについて 子どもの制服(ブレザー)や、私の仕事着(スーツ2~3着を着回しています)で、脇や背中部分の汗の臭いなどはどうされてますか。 私は裏返しにして部屋に干したりしています。ファブリーズ等の消臭剤を降ると染みになるらしいので使っていません。 またクリーニングはどの程度の使用で出せば適当なのでしょうか。こまめに出すと生地が痛むと聞きました。 素材はウール90~100%のものです。 長く大切に着たいので、正しいお手入れの仕方があれば教えてください。 よろしくお願いします。

ウール素材のスーツ・制服の汗ジミと臭い対策

ウール100%、もしくはウール混紡のブレザーやスーツは、高級感があり長く愛用したいものです。しかし、汗ジミや臭いは避けられません。特に脇や背中部分は、汗をかきやすく、臭いの原因となる雑菌が繁殖しやすい場所です。 裏返して部屋干しするだけでは、完全に臭いを除去するのは難しい場合があります。

効果的な汗ジミ・臭い対策

  • こまめなブラッシング:着用後、ブラッシングをすることで、繊維に付着した汗や汚れを落とすことができます。天然素材の豚毛ブラシがおすすめです。特に汗をかきやすい脇や背中部分は念入りにブラッシングしましょう。
  • 陰干し:直射日光は生地を傷めるため、風通しの良い日陰で裏返して干しましょう。ハンガーにかけたまま干すよりも、平置きで干すと型崩れを防ぎ、より効果的に乾燥させることができます。
  • 消臭スプレーの適切な使用:ファブリーズなどの消臭スプレーは、直接吹きかけるとシミになる可能性があります。スプレーする場合は、30cm以上離して軽く吹きかけ、すぐに乾いた布で拭き取るようにしましょう。衣類用ではなく、布製品専用の消臭スプレーを選ぶことも重要です。また、使用前に目立たない部分でテストすることをお勧めします。
  • 炭による消臭:活性炭などの消臭剤を衣類と一緒に収納することで、臭いを吸収することができます。ただし、直接触れると繊維を傷める可能性があるので、通気性の良い袋に入れて使用しましょう。
  • 部分洗い:汗ジミが目立つ場合は、部分的に手洗いしてみましょう。中性洗剤を薄めたぬるま湯で優しく洗い、十分にすすいだ後、形を整えて陰干しします。ウール用の洗剤を使うとより安心です。

クリーニングの頻度と適切な時期

ウール素材は、頻繁にクリーニングすると生地が傷むため、こまめなクリーニングは避けましょう。クリーニングの頻度は、着用頻度や汚れ具合によって異なりますが、目安として、1シーズンに2~3回程度が適切です。

クリーニングに出す目安

  • 汗ジミが目立つようになった時
  • 着用後、臭いが気になる時
  • シーズンオフの時:シーズンオフにクリーニングに出して、防虫剤と一緒に保管することで、衣類を長く綺麗に保つことができます。

クリーニングに出す際の注意点

  • クリーニング店への相談:素材や汚れ具合を伝え、適切なクリーニング方法を相談しましょう。特に高級な素材の場合は、信頼できる専門店に依頼することをおすすめします。
  • シミ抜き:気になるシミがあれば、クリーニングに出す前に、クリーニング店に相談してシミ抜きを依頼しましょう。後で対応するよりも、早めの対応が効果的です。
  • 保管方法:クリーニングから戻ってきた衣類は、ハンガーにかけて風通しの良い場所に保管するか、専用のカバーに入れて保管しましょう。防虫剤を使用する場合は、衣類に直接触れないように注意してください。

専門家のアドバイス:クリーニング店オーナーの視点

都内にある老舗クリーニング店「クリーニング・アルファ」のオーナー、山田さんに話を伺いました。山田さんは長年、様々な衣類のクリーニングに携わってきたベテランです。

「ウール素材はデリケートなため、適切なケアが大切です。頻繁なドライクリーニングは、生地の油分を奪い、劣化を早める可能性があります。汗ジミや臭いは、早めに対処することで、クリーニングの負担を軽減し、衣類の寿命を延ばすことができます。ご自宅でのケアと、プロのクリーニングを組み合わせることで、長く愛用できるでしょう。」

まとめ:長く大切に着るための具体的なステップ

長くスーツや制服を大切に着るためには、日々のケアが重要です。こまめなブラッシング、適切な陰干し、消臭スプレーの賢い活用、そしてシーズンの終わりにプロのクリーニングを依頼することで、衣類の寿命を延ばし、常に清潔で美しい状態を保つことができます。 今回ご紹介した方法を実践し、大切な衣類を長く愛用してください。

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