ストーカー被害による緊急引っ越しと家賃:12月分の支払い義務について

県外1人暮らしの妹がストーカー被害に合い、急遽今のアパート引っ越しをすることになりました。11月30日にアパートを退去することになったのですが、その場合12月分の家賃を払う必要はあるのでしょうか? 今までも何回か付きまといや、深夜のチャイムなどがありました。そして、11月14日にベランダへの不法侵入、窓たたきなどの被害を受け、警察に通報しました。家族で相談した結果、別のアパートへ転居することに決めました。現在のアパートの仲介業者の方にも早急に連絡し、新しいアパートを見つけ、契約しました。すると、大家さんから妹の携帯にTELがあり、「いつの間にか、部屋がもぬけの殻になっている!夜逃げか!!引っ越しは1か月前に言わなければだめなんだ。12月分も払え!」ということを半ば恫喝するようにまくし立てられたそうです。この場合12月分も払う必要はありますか?11月15日に仲介業者のかたに連絡した時点で転居の意志は伝えてあります。その時点で大家さんのほうへ話が伝わっていれば、半月前には言ったことになりますよね?(それでも1か月前ではないですが)また、このような命の危険を感じてやむを得なく転居した場合も「1か月前」というきまりはゆるぎないものとして押し付けられるのが当然なのでしょうか?それに、「いつの間にかもぬけの殻~」ということについては、仲介業者のかたの連絡不足なのではないでしょうか?妹、母がうまく対応できなそうなので、明日私が話をしに行く予定です。おもに仲介業者の方の連絡不足、やむを得ない事情に一切考慮いただけず恫喝されたことについてははっきり文句を言うつもりでいますが、問題ないでしょうか?

ストーカー被害による緊急引っ越しと家賃の支払い義務

まず結論から言うと、今回のケースでは、12月分の家賃の支払い義務は必ずしもありません。 ただし、状況によっては一部負担を求められる可能性もゼロではありません。 これは、賃貸借契約における「明け渡し時期」と「やむを得ない事情」の解釈、そして仲介業者の対応が大きく関わってきます。

賃貸借契約と解約のルール

一般的な賃貸借契約では、解約予告は1ヶ月前とされています。これは民法615条に規定されており、大家は1ヶ月前までに通知を受けることで、次の入居者を探したり、空室期間による損失を最小限に抑えるための猶予期間を確保するためです。しかし、このルールは絶対的なものではなく、「やむを得ない事情」がある場合は例外が認められます。

「やむを得ない事情」とは?

「やむを得ない事情」の定義は明確ではありませんが、裁判例などから、生命・身体の危険にさらされる状況は典型的な例として挙げられます。今回のケースでは、妹さんがストーカー被害に遭い、生命の危険を感じての緊急転居であるため、この「やむを得ない事情」に該当する可能性が高いと言えます。

仲介業者の責任

仲介業者は、賃貸借契約の成立から解約まで、双方(大家と借主)の橋渡し役として重要な役割を担っています。今回のケースでは、仲介業者の連絡ミスによって大家が妹さんの転居を把握できていなかった可能性があります。これは仲介業者側の責任と言えるでしょう。

大家の対応と交渉

大家の対応は、残念ながら適切とは言えません。「夜逃げ」という表現や恫喝とも取れる言動は、賃貸借契約における信頼関係を著しく損なうものです。

明日の交渉では、以下の点を明確に伝えましょう。

  • ストーカー被害による緊急転居であること:警察への通報記録や、被害状況を具体的に説明することで、やむを得ない事情を明確に示しましょう。写真や証拠があれば提示すると効果的です。
  • 11月15日に仲介業者に転居の意思を伝えたこと:連絡記録やメールのやり取りがあれば提示しましょう。仲介業者の連絡ミスを指摘し、その責任を問うことも重要です。
  • 12月分の家賃支払い義務がないことの根拠:民法615条の「やむを得ない事情」を根拠に、家賃支払い義務がないことを主張しましょう。必要であれば、弁護士に相談し、法的根拠を明確にすることも検討しましょう。
  • 大家の不適切な対応への抗議:「夜逃げ」という表現や恫喝的な言動は、不当であることを明確に伝えましょう。感情的にならず、冷静に事実を述べることを心がけましょう。

具体的な交渉の進め方

交渉は、冷静かつ丁寧に、しかし毅然とした態度で臨むことが重要です。感情的な言葉遣いは避け、事実関係を明確に伝えましょう。録音やメモを取ることも有効です。

もし、大家が12月分の家賃支払いを強く要求してきた場合、部分的な支払いを提案するのも一つの方法です。例えば、空室期間の損失を考慮し、日割り計算で家賃を支払うことを提案するなど、柔軟な対応も必要です。しかし、全額支払いを強要された場合は、弁護士に相談することをお勧めします。

インテリアの観点からのアドバイス

新しいアパートへの引っ越しは、心機一転の機会でもあります。安全で安心できる空間を作るために、インテリアにも配慮しましょう。

  • 防犯対策:防犯カメラや窓の補助錠、防犯ブザーなどを設置し、セキュリティーを高めましょう。防犯性の高いグレーのカーテンやブラインドもおすすめです。
  • 安心感のある空間づくり:明るい色合いの家具や照明を取り入れ、リラックスできる空間を演出しましょう。例えば、アイボリーやベージュのソファやカーテンは、落ち着きを与えてくれます。
  • プライバシーの保護:窓に目隠しカーテンを取り付けたり、植栽で視線を遮るなど、プライバシーを確保する工夫をしましょう。グレーやダークブラウンなどの落ち着いた色は、プライバシーを守りつつ、洗練された空間を演出します。

これらの対策は、単なるインテリアの工夫だけでなく、心理的な安心感にも繋がります。安全で快適な住まいづくりを通して、妹さんが安心して暮らせる環境を整えてあげましょう。

まとめ

ストーカー被害による緊急引っ越しは、特別な事情による解約と認められる可能性が高く、12月分の家賃支払い義務がない可能性が高いです。しかし、交渉次第では、部分的な負担を求められる可能性もあります。冷静に状況を説明し、大家と仲介業者との間で適切な解決策を見つけることが重要です。 また、新しい住まいでは、防犯対策をしっかり行い、安心して暮らせる空間づくりを心がけてください。

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