スコティッシュフォールドの飼育と注意点:元野良猫の適応と健康管理

スコティシュの飼い主様にお聞きしたいのですが(長文です。)縁あって野良のスコティシュ(推定年齢5歳以下)を飼いだしました。血液検査も検便も大丈夫でしたが、ただひたすらブランケットの上で横になっています。去勢手術は以前に済みました。ご飯は食べますが、トイレは朝に1回だけ。撫でたら喜びますが、抱っこは好きでないみたいです。一応、ちゃんと歩けるみたいですが、ひたすら横になっています。先住猫との関係もあり、まだ子供の部屋で隔離状態です。野良時代はウロウロしていましたが・・ただ、気になるのが尻尾が異常に短くて何か病気の加減で横になってばかりいるのか心配です。獣医さんは「尻尾の短い猫もいるよ。」と言いますが、インターネットで見るとスコティシュの短い尻尾は良くないと書かれていて、いらない心配ばかりしています。猫砂が悪いからトイレの回数も少ないのかも・・と思い良さそうな猫砂を注文したりしています。スコティッシュを飼う上での注意点があれば教えていただきたいのですが。よろしくお願いします。

元野良スコティッシュフォールドの行動と健康について

ご心配されていることと思います。元野良猫のスコティッシュフォールドを迎え入れ、新しい環境への適応に時間がかかっている様子が伺えます。まずは、落ち着いて一つずつ確認していきましょう。

1. 常に横になっていることについて

常に横になっている状態は、いくつかの原因が考えられます。

  • ストレス:新しい環境、先住猫との隔離、人間との距離感など、様々なストレスが原因で、猫は休息によってストレスに対処しようとします。野良時代とは全く異なる生活環境に、猫がまだ慣れていない可能性が高いです。
  • 病気:血液検査と検便で異常がなかったとはいえ、レントゲン検査やその他の検査でしかわからない病気の可能性もゼロではありません。特に、尻尾の長さについても獣医師の診断を再度確認することをお勧めします。 スコティッシュフォールド特有の遺伝病である骨軟骨異形成症の可能性も考慮する必要があります。この病気は、関節の変形や痛みを引き起こし、活動性を低下させる可能性があります。もし、尻尾の短さが骨格異常と関連している可能性がある場合は、獣医師に詳しい検査を依頼しましょう。
  • 単なる休息:猫は1日に12時間以上寝る生き物です。特に、安全だと感じている場所では、長時間眠る傾向があります。もし、食欲があり、排泄も問題なければ、単なる休息の可能性もあります。

2. トイレの回数が少ないことについて

朝1回のみの排泄は、脱水症状や膀胱炎などの可能性も考えられます。猫砂の種類を変えたとのことですが、猫砂の種類だけでなく、トイレの場所、清潔さなども確認しましょう。

  • トイレの場所:静かで落ち着ける場所を選びましょう。人通りの少ない場所、騒音の少ない場所が理想的です。
  • トイレの清潔さ:毎日排泄物を処理し、定期的に猫砂を交換しましょう。清潔なトイレは、猫が安心して排泄できる環境を作ります。
  • トイレの数:猫の数より多くのトイレを用意するのも有効です。先住猫との関係を考慮し、それぞれの猫が安心して使えるように、複数のトイレを離れた場所に設置することを検討しましょう。

3. 尻尾の長さについて

スコティッシュフォールドの短い尻尾は、遺伝的な特徴である場合と、骨格異常による場合とがあります。獣医師の診断を信頼しつつも、気になる場合は、セカンドオピニオンを求めることも検討しましょう。インターネットの情報は必ずしも正確とは限りません。

4. スコティッシュフォールドを飼う上での注意点

スコティッシュフォールドは、可愛らしい外見とは裏腹に、遺伝的な病気にかかりやすい猫種です。

  • 骨軟骨異形成症:スコティッシュフォールド特有の遺伝病で、関節の変形や痛みを引き起こします。早期発見と適切な治療が重要です。
  • 進行性網膜萎縮症:視覚障害を引き起こす遺伝病です。
  • 肥満:スコティッシュフォールドは運動量が少なくなりやすい傾向があります。適切な食事と運動で肥満を防ぎましょう。

これらの病気の早期発見のためにも、定期的な獣医健診は不可欠です。

具体的なアドバイス

1. **獣医への再診:** 尻尾の長さや、常に横になっていることについて、獣医師に詳しく相談しましょう。レントゲン検査や血液検査などの追加検査が必要かもしれません。骨軟骨異形成症の疑いがあれば、専門医への紹介を依頼することも検討してください。

2. **ストレス軽減策:** 新しい環境に慣れるまでには時間がかかります。猫が安全で落ち着ける場所を確保し、無理強いせずにゆっくりと距離を縮めていきましょう。フェロモン剤(Feliwayなど)を使用するのも効果的です。先住猫との接触は、徐々に、かつ慎重に行いましょう。最初は、においの交換から始め、徐々に視界に入るようにし、最終的には同じ部屋で過ごせるようにします。

3. **トイレ環境の改善:** 猫砂の種類、トイレの位置、清潔さなどを確認し、猫が快適に排泄できる環境を整えましょう。複数のトイレを用意することも検討しましょう。

4. **食事と運動:** 適切な食事を与え、肥満を防ぎましょう。年齢や活動量に合わせたフードを選び、過剰な給餌を避けましょう。室内で遊べるおもちゃを与え、適度な運動を促しましょう。

5. **観察と記録:** 猫の行動、食欲、排泄、体調などを毎日記録しましょう。異変に気づきやすくなり、早期治療につながります。

専門家の視点

獣医師や猫行動学の専門家などに相談することで、より具体的なアドバイスを得ることができます。インターネットの情報はあくまで参考程度に留め、専門家の意見を重視しましょう。

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