シロアリ被害と引っ越し費用:賃貸契約における権利と請求方法

シロアリ発生での引っ越し費用について ご教示ください。 2か月ほど前、部屋にシロアリが発生しました。(賃貸アパート、一人暮らし、一階) 管理会社に連絡して、業者を呼んで確認・駆除をしてもらいました。(床を一部開けて、殺虫剤散布、床を閉める工事まで。費用は全部向こう側負担) 駆除終了後、もう大丈夫だということ、当物件は鉄骨造りなので一部の木材にシロアリが発生しただけでは倒壊の恐れはないこと、シロアリは人体には直接の害はないことの説明を受けました。 その後、シロアリはもう大丈夫だと思ったのですが、そのまま住むのは気持悪かったので、引っ越しすることにしました。 退去届けを出す際に、管理会社に引っ越しの費用は出してもらえるか一度確認したところ、出せないとのことでした。 自分はまあしょうがないかなと思ったし、駆除にずっと対応してくれてた管理会社の人は良い人だったし、そこでトラブルにする気とかもなかったので、そこで一旦話は終了しました。 しかしその後、引っ越し2週間前の今になって、またシロアリが発生してきました。 ちょっと怒りを覚えました。 前回の害虫駆除の際にはそれなりに時間は拘束されたし、床を開ける工事はうるさかったし、駆除の際は3~4人のおっさんに部屋にどたばた入られるし、管理会社・業者に最初に連絡してから駆除に来るまで2週間かかってその間は自分で殺虫剤で駆除してたけど気持ち悪かったし、そういう嫌な思いはしたのですが、再びのシロアリ発生で、またかよ、という気持ちがあります。 そこで、管理会社にある程度の費用を今から請求したいのですが、それは可能でしょうか? 自分で考えられるのは、入居時に払った消毒施工料¥16,000と引っ越し費用はとりあえず請求しようと思うのですが、これは認められるものなのでしょうか?また、他に請求できそうなものは何かあるでしょうか? 引越し費用は前は払えないことで了承しましたが、それは「もうシロアリは出ないだろうが自分が気持悪いから」という理由でした。今回また出たのでこれはもうまたずっと出てくるのではないか、それなら引っ越しせざるを得ないのではないか、それなら引っ越し費用を出せよとならないか。(それともまた他の理由・そもそも請求できるだろ等あれば) 長文読んでくださりありがとうございます。 ご教示よろしくお願い申し上げますm(__)m

シロアリ再発による引っ越し費用請求の可能性

賃貸住宅でシロアリが発生し、駆除後にも再発したことで引っ越しを余儀なくされた場合、管理会社に引っ越し費用を請求できる可能性があります。しかし、請求が認められるかどうかは、いくつかの要素によって判断されます。

請求できる可能性のある費用

まず、ご質問者様が挙げている入居時消毒施工料16,000円引っ越し費用について検討しましょう。

* 入居時消毒施工料:これは、シロアリ駆除が不十分であったことの証拠となりえます。もし、入居時に適切な防除措置が施されていれば、シロアリの発生を防げた可能性があるため、返還請求の可能性があります。ただし、契約書や領収書などを証拠として提示する必要があります。

* 引っ越し費用:これは、シロアリの再発によって居住に支障をきたしたという事実を証明する必要があります。単に「気持ち悪い」という理由では認められにくいですが、再発したシロアリが健康被害や精神的苦痛をもたらす可能性があることを主張することで、請求が認められる可能性が高まります。 具体的には、専門業者によるシロアリ被害の再調査と、その結果に基づいた医師の診断書などを提出することで、より強い根拠となります。

その他請求できる可能性のある費用

引っ越し費用以外にも、以下の費用を請求できる可能性があります。

  • 精神的苦痛に対する慰謝料:シロアリの発生と再発による精神的苦痛は、慰謝料請求の対象となる可能性があります。 具体的な金額は、被害の程度や精神的苦痛の度合いによって異なりますが、専門家への相談が重要です。
  • 時間的損失に対する損害賠償:シロアリ駆除のための時間拘束や、殺虫剤による自力駆除に費やした時間に対する損害賠償を請求できます。ただし、具体的な時間とそれに伴う損失を明確に示す必要があります。
  • 工事による騒音被害:駆除工事による騒音被害は、精神的苦痛に繋がるため、慰謝料請求の対象となる可能性があります。

請求を成功させるためのポイント

管理会社に費用を請求する際には、以下の点を意識しましょう。

  • 証拠の収集:シロアリの発生状況を写真や動画で記録し、駆除業者からの報告書、管理会社とのやり取りの記録(メールや電話記録)などを保管しましょう。これらの証拠は、請求を正当化するための重要な材料となります。
  • 専門家の意見:シロアリ駆除業者や弁護士などの専門家に相談し、状況を客観的に評価してもらいましょう。専門家の意見は、請求の正当性を高める上で非常に有効です。
  • 冷静な対応:感情的な言葉遣いを避け、事実を淡々と説明することが重要です。管理会社との交渉は、書面で行うことで記録を残し、トラブルを回避する効果もあります。
  • 交渉の記録:管理会社との交渉内容を記録しておきましょう。メールや手紙でやり取りすることで、記録を残すことができます。

専門家のアドバイス:弁護士への相談

シロアリの再発による引っ越し費用請求は、法律的な知識が必要となる複雑な問題です。 弁護士に相談することで、請求できる費用の範囲や請求方法、交渉の進め方について適切なアドバイスを受けることができます。 弁護士費用はかかりますが、請求が認められればその費用は回収できる可能性もあります。

まとめ

シロアリの再発による引っ越しは、居住者の精神的負担や経済的損失につながる深刻な問題です。 管理会社との交渉は、証拠をしっかり揃え、冷静かつ毅然とした態度で臨むことが重要です。 必要であれば、専門家(弁護士やシロアリ駆除業者)に相談し、適切な対応を検討しましょう。 今回の経験を踏まえ、今後の賃貸契約においても、シロアリ対策に関する条項をしっかりと確認し、トラブルを未然に防ぐように心がけましょう。

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