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シックハウス症候群とは?症状と原因物質
シックハウス症候群とは、住宅の建材などから放出される揮発性有機化合物(VOC)などの化学物質によって引き起こされる健康被害のことです。 新築住宅やリフォーム直後の住宅で多く発生し、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感、呼吸器症状など、様々な症状が現れます。質問者様ご夫婦の症状は、シックハウス症候群の症状と類似している部分が多く見られます。
主な原因物質としては、以下のものが挙げられます。
- ホルムアルデヒド:接着剤、塗料などに含まれる。強い刺激臭があり、眼や喉の刺激、喘息などを引き起こす可能性があります。
- トルエン:塗料、接着剤、シンナーなどに含まれる。中枢神経系への影響があり、頭痛、めまい、吐き気などを引き起こす可能性があります。
- キシレン:塗料、接着剤、シンナーなどに含まれる。トルエンと同様、中枢神経系への影響があります。
- スチレン:発泡スチロール、合成樹脂などに含まれる。頭痛、めまい、吐き気などを引き起こす可能性があります。
これらの物質は、建材から徐々に放出されるため、入居後数ヶ月から数年後に症状が現れるケースが多いです。
シックハウス症候群は一生治らない?
シックハウス症候群は、必ずしも一生治らないわけではありません。 原因物質への暴露を止め、適切な対策を行うことで症状は改善することが期待できます。しかし、症状の重症度や体質、生活環境などによって回復期間は異なります。
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「一生治らない」という記述は、適切な対策をせずに原因物質に曝露し続けると、症状が慢性化し、回復が困難になる可能性を示唆していると考えられます。
シックハウス症候群の改善策
ご自宅がシックハウス症候群の原因である可能性を考慮し、具体的な改善策を提案します。
1. 徹底的な換気
24時間換気システムは、各部屋に設置された換気口からの換気を指します。台所の換気扇とは別です。 しかし、24時間換気だけでは十分な換気とは言えません。
- 窓を開けての換気:特に日中は、窓を積極的に開けて換気をしましょう。天気の良い日は、窓を全開にして数時間換気することをお勧めします。冬場や夏場は、短時間でもこまめな換気を心がけてください。
- 換気扇の活用:台所の換気扇や浴室乾燥機なども積極的に活用しましょう。特に調理中や入浴後は、しっかり換気をしましょう。
- 空気清浄機の導入:空気清浄機は、室内の空気中の有害物質を除去するのに役立ちます。HEPAフィルター搭載のものを選ぶと効果的です。
2. 原因物質の特定
原因物質の特定には、専門業者による室内空気質調査が有効です。 調査では、空気中のVOC濃度を測定し、具体的な原因物質を特定することができます。 調査結果に基づいて、適切な対策を講じることができます。
3. 建材の対策
室内空気質調査の結果に基づき、原因物質を多く含む建材の特定と対策が必要です。
- ホルムアルデヒド吸着剤の設置:ホルムアルデヒドを吸着する効果のある製品を置くことで、空気中のホルムアルデヒド濃度を低減できます。
- 建材の交換:深刻な場合は、原因物質を多く放出する建材の交換が必要になることもあります。専門業者に相談しましょう。
4. 生活習慣の見直し
- 休息を十分にとる:睡眠不足は、シックハウス症候群の症状を悪化させる可能性があります。質の高い睡眠を心がけましょう。
- バランスの良い食事:栄養バランスの良い食事を摂ることで、体の抵抗力を高めることができます。
- ストレス軽減:ストレスは、自律神経失調症などの症状を悪化させる可能性があります。ストレスを軽減するための工夫をしましょう。
5. 専門家への相談
シックハウス症候群の症状が改善しない場合は、医師や専門業者に相談することをお勧めします。 医師は、症状の診断と治療を行い、専門業者は、原因物質の特定と対策を支援します。
まとめ
シックハウス症候群の疑いがある場合は、まずは徹底的な換気を行い、空気清浄機を使用するなど、ご自身でできる対策を講じることが重要です。症状が改善しない場合は、専門家への相談を検討しましょう。 早期に適切な対策を行うことで、症状の改善が期待できます。 ご夫婦の健康回復を心よりお祈りしています。