シックハウス対策:ベークアウト(バーンアウト)法の正しいやり方と家具・家電の扱い

シックハウスになってしまったのでベークアウト(バーンアウト)法をやりたいのですが、いまいち正しいやり方がわかりません。石油ストーブとかつかってもいいのでしょうか?木造の建物なんですがとにかくエアコン、ストーブとかガンガン焚いて換気すればいいのでしょうか?時間とか温度とかもよくわからないので知ってる方いらっしゃったらお願いします。サイトとかもあればいいんですが、、、補足dondon_onpuさん!ご丁寧な解説ありがとうございます。追加で質問ですが、家具とか家電とかはどうされましたか?バーンアウトする際、全部部屋からださないといけないでしょうか?衣類とかは絶対出したほうがいいですよね。

シックハウスとベークアウト(バーンアウト)法

シックハウス症候群は、新建材などから放出されるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)によって引き起こされる健康被害です。頭痛、目や鼻の炎症、吐き気など、様々な症状が現れます。ベークアウト(バーンアウト)法は、室内の温度を上げてVOCを揮発させ、換気によって除去することでシックハウス対策を行う方法です。効果的なベークアウトを行うには、正しい手順と知識が不可欠です。

ベークアウト(バーンアウト)法の具体的な手順

1. 事前準備:室内の清掃と整理

まず、室内の徹底的な清掃を行いましょう。ホコリや汚れはVOCの吸着源となるため、掃除機や雑巾で隅々まで綺麗にすることが重要です。次に、家具や家電、衣類など、できるだけ多くのものを部屋の外に出しましょう。特に、衣類や布製品はVOCを吸着しやすいので、必ず部屋の外に出すことをお勧めします。家具や家電を全て出すことが理想的ですが、それが難しい場合は、少なくともVOCを多く放出する可能性のあるもの(新品の家具など)は優先的に搬出しましょう。

2. 加熱:適切な温度と時間

ベークアウトでは、室温を40℃程度に上げるのが一般的です。ただし、木造住宅の場合は、高温による木材の損傷を防ぐため、35℃程度に抑えるのが安全です。 石油ストーブの使用は、火災の危険性や一酸化炭素中毒のリスクがあるため、おすすめしません。エアコンやヒーターを使用し、室温を徐々に上げていくのが適切です。温度計で室温を常に確認しながら、ゆっくりと温度を上げていきましょう。

温度を上げた後は、最低でも24時間、理想的には48時間以上、室温を維持します。この時間は、VOCの揮発を促すために必要です。

3. 換気:効果的な空気の入れ替え

加熱と同時に、十分な換気を実施することが重要です。窓を開け放つだけでなく、換気扇を回し、空気の流れを作ることで、より効果的にVOCを除去できます。風の流れを意識し、対角線上に窓を開けるなど、効率的な換気方法を検討しましょう。

4. 温度と湿度の管理

ベークアウト中は、温度と湿度を適切に管理することが重要です。高温すぎると木材の損傷につながる可能性があり、湿度が高いとVOCの揮発が阻害される可能性があります。温度計と湿度計を使用して、室温と湿度を常に監視し、必要に応じて調整しましょう。

5. 後処理:清掃と確認

ベークアウト後も、室内の清掃は必要です。VOCが揮発した際に発生する粉塵などを除去することで、より快適な環境を作ることができます。また、ベークアウト後も数日間は定期的に換気を続け、室内のVOC濃度を監視することが大切です。 必要であれば、専門業者にVOC濃度の測定を依頼するのも良いでしょう。

家具・家電の扱い

ベークアウト中は、家具や家電を部屋から出すことが理想的です。しかし、全てを搬出するのが難しい場合は、VOCを多く放出する可能性のあるものから優先的に搬出しましょう。新品の家具や、接着剤や塗料を使用している家具などは特に注意が必要です。家電についても、プラスチック製のものはVOCを放出する可能性があるため、可能であれば部屋の外に出すのが望ましいです。

専門家の意見

シックハウス対策は、専門家のアドバイスを受けることが重要です。建築士やインテリアコーディネーター、シックハウス対策専門業者などに相談することで、適切な対策方法や、安全なベークアウト方法についてアドバイスを受けることができます。

まとめ

ベークアウト(バーンアウト)法は、シックハウス対策として有効な方法ですが、適切な手順と知識がなければ、かえって健康被害を招いたり、建材を傷める可能性もあります。温度や時間、換気方法を適切に行い、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることで、安全かつ効果的なベークアウトを実施しましょう。 安全第一を心がけ、焦らずゆっくりと作業を進めてください。

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