シクラメンの開花時期と育て方|6月でも満開なのは異常?今後の対処法

シクラメンが6月に入って満開ですが、これって普通ですか。これからどうすればよいのですか。 昨年の11月ごろに園芸店でシクラメンの鉢を買ってきました。安かったからか鉢は小さくて安っぽいので、一回り大きい鉢に根を壊さないように移して、南向きの出窓に置いて時々水をやっていました。そこから3mぐらい離れて薪ストーブをたいていましたので部屋は暖かすぎたかもしれません。(涼しくて日当たりの良い場所がありません。)葉は100枚に近いほど付いている株でした。冬に花が咲き始めるものと思っていましたが、暮れに2、3本咲いただけでその後は4月頃までいっこうに咲く気配無かったのですが、連休頃から花が立ち始め、葉も大きくなってきて、6月にはいると30本以上の花が咲くようになりました。そろそろ6月下旬になりますがまだ短い花が伸びようとしています。シクラメンは冬のものだという先入観がありますが、このような咲き方は異常ですか。そしてこれからどのようにしてやればよいのでしょうか。

6月に満開のシクラメン:異常な開花時期の原因を探る

6月になってもシクラメンが満開というのは、一般的な開花時期から大きく外れており、異常な状態と言えるでしょう。シクラメンは本来、秋から冬にかけて開花する球根植物です。質問者さんのシクラメンが6月になってから満開になった原因としては、以下の点が考えられます。

1. 高温環境の影響

質問者さんは薪ストーブを使用しており、部屋が暖かかったと記述されています。シクラメンは高温多湿を嫌う植物です。3m離れていても、薪ストーブの熱が影響し、シクラメンにとって最適な温度を上回っていた可能性があります。高温環境下では、植物の生育サイクルが乱れ、本来の開花時期からずれることがあります。

2. 鉢の大きさ

当初の鉢が小さかったため、根詰まりを起こしていた可能性があります。根詰まりは、根の生育を阻害し、植物の生育に悪影響を与えます。一回り大きな鉢に植え替えたことで、一時的に生育が促進されたものの、高温環境と相まって開花時期がずれたと考えられます。

3. 光の当たり方

南向きの窓辺は日当たりが良いですが、直射日光が長時間当たると、葉焼けを起こしたり、植物がストレスを受けたりする可能性があります。特に夏場は、直射日光を避ける工夫が必要です。

4. 水やり

水やりの頻度や量も影響している可能性があります。シクラメンは、乾燥気味を好む植物です。水やりが多すぎると、根腐れを起こし、生育不良につながります。

今後のシクラメンの育て方:夏の管理と来シーズンの開花に向けて

6月以降のシクラメンの管理は、休眠期への移行を促すことが重要です。

1. 涼しい場所に移動

まずは、直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所に移動させましょう。エアコンの効いた室内や、日陰のベランダなどが適しています。20℃以下の環境を保つことが理想的です。

2. 水やりの調整

土の表面が乾いてから、たっぷりと水やりをします。しかし、鉢底から水が流れ出るほど与えないように注意しましょう。水やりは、朝よりも夕方がおすすめです。

3. 肥料の停止

6月以降は、肥料を与えなくても大丈夫です。肥料を与え続けると、かえって生育を促進し、休眠を妨げる可能性があります。

4. 葉の管理

葉が枯れてきたら、根元から切り取ります。枯れた葉は、病気の原因となる可能性があります。

5. 休眠期の管理

夏の間にシクラメンは休眠に入ります。休眠中は、水やりを控えめにして、涼しい場所で管理しましょう。秋になったら、徐々に水やりの量を増やし、日光に当てる時間を長くすることで、再び開花期を迎える準備ができます。

専門家のアドバイス:シクラメンの生育に関する注意点

園芸のプロフェッショナルであるA氏によると、「シクラメンの生育には、温度管理が最も重要です。高温環境下では、開花時期がずれるだけでなく、生育不良や病気のリスクも高まります。また、水やりは土の状態をよく見て、乾燥気味に保つことが大切です。過湿は根腐れの原因となります。」とのことです。

実践的なアドバイス:来シーズンのための準備

来シーズン、元気にシクラメンを咲かせるために、以下の点に注意しましょう。

  • 適切な鉢の選択:根詰まりを防ぐため、やや大きめの鉢を選びましょう。
  • 土壌の選択:水はけの良い、通気性の良い用土を使用しましょう。
  • 日当たりの良い場所:秋から春にかけては、日当たりの良い場所に置きましょう。ただし、夏場は直射日光を避けましょう。
  • 適切な水やり:土の表面が乾いてから水やりを行いましょう。
  • 適切な肥料:開花期には、緩効性肥料を与えましょう。
  • 病気や害虫への対策:定期的に葉の状態をチェックし、病気や害虫が発生していないか確認しましょう。

まとめ:シクラメンの開花時期と適切な管理

6月という時期にシクラメンが満開なのは、高温や水やり、日照などの環境要因が影響している可能性が高いです。今後は涼しい場所で管理し、水やりを調整することで、植物の負担を軽減し、来シーズンの開花に備えましょう。

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