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シクラメンの葉の徒長:原因と対策
シクラメンの葉がひょろひょろと長く伸びてしまう「徒長」は、光合成に必要な光が不足していることが主な原因です。北向きの部屋は日照時間が短く、光量が弱いため、植物は光を求めて茎を伸ばし、葉が間延びしてしまいます。植物育成ライトを使用されているとのことですが、光の強さや照射時間、ライトの種類によっては、効果が不十分な場合もあります。
徒長した葉を改善するには?
残念ながら、すでに徒長してしまった葉を短く太くすることはできません。植物の成長は細胞分裂によって行われ、伸びた茎を縮めることは不可能です。しかし、今後の成長を促し、より健康的な葉を育てることは可能です。
- より強い光を確保する:北向きの部屋では、どうしても光量が不足しがちです。できる限り窓際に置き、カーテンを開けて最大限の自然光を取り入れるようにしましょう。植物育成ライトを使用する場合は、より高出力のものに切り替えたり、照射時間を長くしたり、植物に近付けるなどの工夫が必要です。LEDタイプの育成ライトは、消費電力が少なく、熱も少ないためおすすめです。専門店で適切なライト選びのアドバイスを受けるのも良いでしょう。
- 適切な剪定を行う:徒長した葉を取り除くことで、植物のエネルギーを新しい葉の成長に集中させることができます。葉の付け根から切り取ります。ただし、葉を一気にたくさん取ってしまうと、植物に大きな負担がかかるため、少しずつ剪定することをおすすめします。
- 鉢の向きを変える:植物は光の方向に向かって伸びる性質があります。定期的に鉢の向きを変えることで、均一に光が当たるようになり、徒長を防ぐ効果が期待できます。例えば、毎日90度ずつ回転させるなど、工夫してみましょう。
シクラメンの肥料と水やり
シクラメンは、開花期に多くの栄養を必要としますが、葉だけになった状態でも、生育に必要な栄養分は必要です。観葉植物用の液体肥料は、生育を促進し、葉をより健康的に育てるのに役立ちます。
観葉植物用液体肥料の与え方
肥料の与えすぎは根を傷める原因となるため、パッケージの指示に従って薄めて使用することが大切です。一般的には、春から秋にかけては、2週間に1回程度の頻度で与えるのが適切です。冬の生育が遅い時期は、月に1回程度に減らすと良いでしょう。
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- 肥料の種類を選ぶ:観葉植物用の液体肥料には、様々な種類があります。窒素、リン酸、カリウムのバランスが良いものを選びましょう。窒素は葉の生育を促進する効果があります。
- 薄めて使用する:パッケージに記載されている希釈倍率を守り、必ず薄めて使用しましょう。濃度が高すぎると、根が傷んでしまう可能性があります。
- 与える時間帯:肥料を与える時間帯は、朝か夕方がおすすめです。日差しが強い時間帯に与えると、葉が焼けてしまう可能性があります。
水やりのポイント
水やりは、土の表面が乾いてから行いましょう。4~5日に一度という頻度は、環境によって適切でない場合もあります。土の乾き具合を確認し、指で土の表面を触って乾いていたら、たっぷりと水を与えましょう。鉢底から水が流れ出るまで与え、受け皿に溜まった水は捨ててください。
専門家のアドバイス
植物の育成に詳しい園芸専門家によると、「シクラメンは比較的寒さに強い植物ですが、光不足は生育に大きな影響を与えます。特に北向きの部屋では、植物育成ライトだけでは不十分な場合が多く、可能な限り自然光を多く当ててあげることが大切です。また、肥料は与えすぎると根を傷めるため、規定量を守り、土の乾き具合を確認しながら適切な量を与えることが重要です」とのことです。
まとめ:健康なシクラメンの葉を育てるために
シクラメンの葉の徒長は、光不足が主な原因です。より強い光を確保し、適切な肥料と水やりを行うことで、健康的な葉を育てることができます。植物育成ライトと併用して、自然光を最大限に活用し、定期的な剪定や鉢の向きを変えるなどの工夫も効果的です。焦らず、根気強くケアすることで、美しい葉を育てることができるでしょう。