シクラメンの茎を長く伸ばして、見上げるような美しい花を咲かせよう!

シクラメンのツボミが続々と出て来ては咲いていますが、この半月くらい、低い位置で咲く花が目立ちます。茎が短くて、葉と同じ位の高さで咲く花が目立ちます。ツボミがある程度の高さまで伸びるには、何がポイントでしょうか。

シクラメンの茎が短い原因と、長く伸ばすためのポイント

シクラメンのつぼみが次々と開花するのは嬉しい反面、茎が短く葉と同じ高さで咲いてしまうと、せっかくの美しい花が埋もれてしまい、鑑賞価値が下がってしまいますよね。 この記事では、シクラメンの茎が短くなる原因と、茎を長く伸ばして見上げるような美しい花を咲かせるための具体的な方法を解説します。

1. 光の不足

シクラメンは、日光を好む植物です。しかし、直射日光に当てすぎると葉焼けを起こしてしまうため、間接光が理想的です。 日照不足は、茎の伸びを抑制する大きな原因の一つです。 窓際などに置いていますが、カーテン越しで光が弱かったり、日当たりの悪い場所に置いていたりすると、茎が短く、花が葉に隠れてしまう結果になります。

  • 対策: 日当たりの良い場所に移動しましょう。ただし、直射日光は避けてください。東向きの窓辺などが最適です。 もし、日当たりの悪い室内で育てる場合は、植物育成ライトを使用するのも有効です。 1日に数時間、植物育成ライトを当てることで、光合成を促進し、茎の伸長を促すことができます。

2. 温度と湿度

シクラメンの生育に適した温度は、10~15℃です。高温になると生育が衰え、茎が短くなる傾向があります。また、乾燥した環境も生育不良の原因となります。

  • 対策: 室温が高くなりすぎないように注意しましょう。エアコンの風が直接当たらない場所に置く、夜間は少し涼しい場所に移動するなどの工夫が必要です。 また、湿度を保つことも重要です。 加湿器を使用したり、鉢の周りに水を張った受け皿を置いたりすることで、湿度を上げることができます。 葉水も効果的ですが、花びらにかからないように注意しましょう。

3. 鉢の大きさ

鉢が小さすぎると、根が十分に張れず、生育が阻害されます。 根詰まりを起こすと、栄養や水分を十分に吸収できなくなり、茎の伸びが悪くなります。

  • 対策: 鉢の大きさが適切かどうかを確認しましょう。 根が鉢底から出てきていたり、鉢の中に根がびっしり詰まっている場合は、一回り大きな鉢に植え替えることをおすすめします。 植え替えの際は、根を傷つけないように注意し、新しい培養土を使用しましょう。

4. 水やり

水やり不足も、茎の伸びを阻害する原因の一つです。 しかし、逆に水やりが多すぎると根腐れを起こし、植物が弱ってしまいます。 土の表面が乾いてから、たっぷりと水やりをするようにしましょう。

  • 対策: 指で土の表面を触って、乾いていることを確認してから水やりを行いましょう。 鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与え、受け皿に溜まった水は捨ててください。 冬場は、土の乾燥が遅いため、水やりの頻度を減らす必要があります。

5. 肥料

肥料不足も、茎の伸びを抑制する原因となります。 特に、開花期にはリン酸とカリウムを多く含む肥料が必要です。

  • 対策: 開花期には、リン酸とカリウムを多く含む液体肥料を、2週間に1回程度与えましょう。 肥料の与えすぎにも注意し、パッケージの指示に従って使用してください。

専門家の視点:植物生理学的な観点から

植物生理学の観点から見ると、茎の伸長は植物ホルモンであるジベレリンの作用によって大きく影響を受けます。 光や温度、栄養状態などによってジベレリンの生産量が変化し、それが茎の伸長に反映されます。 上記の対策は、間接的にジベレリンの生産を促進する効果が期待できます。

実践例:私のシクラメン

私のシクラメンも以前は茎が短く、花が葉に隠れていましたが、日当たりの良い場所に移動し、植物育成ライトを使用することで、茎が伸びて見栄えが格段に向上しました。 また、定期的に液体肥料を与え、土の乾燥状態にも注意することで、より多くの花を咲かせることができました。

まとめ:美しいシクラメンを咲かせるために

シクラメンの茎を長く伸ばすためには、適切な光、温度、湿度、鉢の大きさ、水やり、肥料の管理が重要です。 これらの点を注意深く観察し、適切な対策を行うことで、見上げるような美しいシクラメンの花を楽しむことができるでしょう。 もし、それでも改善が見られない場合は、病気や害虫の被害の可能性も考え、専門家への相談も検討してみてください。

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