シクラメンの徒長を防ぐ!窓辺での日光浴と適切な育て方

シクラメンが買って初めて窓辺で日に当てたら大きく広がったようになってしまいました。どうしたらよいですか?

シクラメンの徒長とは?原因と対策

シクラメンの葉が伸びて間延びし、花付きが悪くなったり、株姿が乱れてしまう状態を「徒長」と言います。質問にあるように、窓辺に置いたことで日光不足や温度変化、あるいは水やりなどの管理不足によって徒長が起きてしまった可能性があります。 せっかく購入したシクラメンが徒長してしまうと、せっかくの美しい花姿が台無しになってしまいますよね。そこで、今回はシクラメンの徒長を防ぎ、健やかに育てるための具体的な方法を解説します。

徒長を引き起こす原因

シクラメンの徒長は、いくつかの要因が絡み合って起こることが多いです。主な原因として下記が挙げられます。

  • 日光不足:シクラメンは日光を好む植物ですが、直射日光に当てすぎると葉焼けを起こすため、注意が必要です。しかし、日光が不足すると茎が細長く伸びて徒長します。特に冬場は日照時間が短くなるため、注意が必要です。
  • 温度が高い:高温はシクラメンの生育を阻害し、徒長を招きます。特に、夜間の温度が高いと徒長しやすい傾向があります。理想的な温度は、日中15~20℃、夜間は10℃前後です。
  • 水やり不足または過剰:水やりが不足すると、植物は水分を得るために茎を伸ばそうとします。逆に、水やりが多すぎると根腐れを起こし、生育が悪くなり徒長につながる可能性があります。
  • 肥料不足または過剰:肥料が不足すると生育不良になり、徒長しやすくなります。逆に、肥料が多すぎると根を傷め、徒長や生育不良を引き起こす可能性があります。
  • 植え替え時期のずれ:適切な時期に植え替えを行わないと、根詰まりを起こし、生育が悪くなって徒長する可能性があります。

徒長したシクラメンの対処法

すでに徒長してしまったシクラメンを回復させるには、以下の対策を講じましょう。

1. 日光条件の改善

  • 適切な日照時間:シクラメンは、午前中の柔らかい日差しを好むため、直射日光を避けて、レースカーテン越しの光を当てるようにしましょう。日当たりが良い場所に置く場合は、午前中のみ日光に当て、午後は日陰に移動させることをおすすめします。
  • 窓辺の位置の調整:窓辺に置く場合は、東向きの窓が理想的です。西向きの窓は、午後の強い日差しが当たるため、葉焼けを起こす可能性があります。

2. 温度管理

  • 温度の調整:日中と夜間の温度差を少なくし、10~15℃程度の環境を保つことが重要です。暖房器具の近くには置かないようにしましょう。
  • 風通しの確保:風通しの良い場所に置き、湿度の高い状態を避けるようにしましょう。

3. 水やりと肥料

  • 適切な水やり:土の表面が乾いてから、鉢底から水が出るまでたっぷりと水やりをします。受け皿に溜まった水はすぐに捨てるようにしましょう。冬場は水やりの回数を減らしましょう。
  • 肥料の調整:生育期(秋~春)には、緩効性肥料を少量与えましょう。肥料を与えすぎると徒長を招くため、注意が必要です。開花期にはリン酸分の多い肥料を与えると花付きが良くなります。

4. 支柱の設置

徒長によって茎が倒れてしまっている場合は、支柱を設置して株を支えましょう。支柱は、植物の茎を傷つけないように優しく固定することが大切です。

5. 植え替え

根詰まりを起こしている場合は、適切な時期に植え替えを行いましょう。植え替えの適期は、開花が終わった後の春頃です。一回り大きな鉢に植え替え、新しい培養土を使用することで、根の生育を促し、株の成長を促します。

専門家のアドバイス

園芸のプロである、フラワーショップ「グリーンガーデン」の店長、山田さんにアドバイスをいただきました。

「シクラメンの徒長は、日照不足と温度管理が大きな原因です。特に冬場は、日照時間が短くなるため、日当たりの良い場所に置くことが重要です。しかし、直射日光は葉焼けの原因となるため、注意が必要です。また、夜間の温度が高いと徒長しやすいため、夜間の温度管理にも気を配りましょう。」

まとめ

シクラメンの徒長を防ぐためには、適切な日光浴、温度管理、水やり、肥料管理が重要です。すでに徒長してしまった場合は、上記の対策を講じることで、回復させることができます。 美しいシクラメンの花を長く楽しむためにも、適切な管理を心がけましょう。

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