シェアハウスのカーテン交換トラブルと入居者の権利

シェアハウスに住んでいます。オーナーさんの意向で私の部屋の(ドミトリータイプの部屋で本来は2人用の部屋を、入居時に仲介の手違いで迷惑を被ったことを理由に、特別に1人で使わせて頂いてます。)中にカーテンを取り付けたいと、仲介業者から連絡がきました。もともと部屋を仕切るカーテンが室内にあったのですが、それを新しいものに取り換えたいということでした。取り付けをする日について、仕事が忙しく長期不在などもあり、なかなか都合がつかず、不在入室してもらいたくても整頓されていない室内に業者の方に入られるのが嫌で、スケジュールが空き次第連絡しますので…、と仲介に伝えていました。(私は男性が苦手なのを理由に、女性のみ入居可のシェアハウスに住んでいます)それからも「~日はいかがですか?」と提案のメールがきており、そのたびに、すみませんと返答していました。ある日また仲介から連絡がきたとおもいメールを確認したところ、「オーナーさんが業者を手配したそうです。~日にお伺い致します。ご都合はいかがでしょうか。」とのこと。その日は朝方まで仕事で、少し寝てからまた別のバイトを入れていたので、休みたいので別日にして欲しいと、メールを確認したのが予定日の前日、夜でしたので、あせって返信しました。(電話もしましたが、営業終了後だったようで、出ず)しかし当日、メールを入れておいたので大丈夫と安心しきって寝ていると、ガチャガチャと鍵をあける音。驚いて飛び起きたところ、男性スタッフが入室したところで、「あ、いらっしゃったんですね」と一言。今日は作業やめてくださいとお願いしています!と男性スタッフの方にはすぐに出て行ってもらいましたが、疲れて寝ているところを起こされたイライラと、しっかりと確認していないのに鍵を開け勝手に入室してきたことに対する怒りと、苦手な男性が勝手に(お借りしているとはいえ)プライベートな空間に足を踏み入れたことに対するショックが強く、後で仲介からきたメールには、「営業時間が朝は10時~なのでメールの確認ができていなかった」(作業の時間は9:00~でした)「あなたの返信が遅いので…云々」「オーナーさんの強い意向です」とありました。いくら格格安で入居できるシェアハウスだからといって、こういったことはありえるのでしょうか??入居者の意向を確認しないまま作業を行うなど、オーナーさんはここまでの権利があるのでしょうか

シェアハウスにおけるカーテン交換と入居者の権利

今回のケースは、シェアハウスにおける修繕工事と入居者のプライバシー、そして合意形成のプロセスに関する問題です。格安賃貸とはいえ、オーナーや管理会社には入居者の権利を尊重する義務があり、一方的な作業指示は許されません。

オーナーの権利と入居者の権利

オーナーは、建物の維持管理を行う権利を有しています。これは、建物の安全性を確保し、資産価値を維持するために必要な行為です。カーテン交換も、建物の老朽化防止や修繕に該当する場合があります。しかし、その権利行使は、入居者の権利を侵害しない範囲で行われなければなりません。

入居者の権利としては、以下の点が挙げられます。

  • 居住の平穏: 騒音や無断立ち入りなど、日常生活に支障をきたす行為から保護される権利。
  • プライバシーの保護: 私室への無断立ち入りや、私物の無断使用などを禁止する権利。
  • 事前に合意を得ること: 部屋の改修工事など、入居者の生活に影響を与える行為を行う際には、事前に合意を得る必要がある。

今回のケースの問題点

今回のケースでは、以下の点が問題視されます。

  • 入居者の都合を無視した作業日時設定: 入居者のスケジュールを確認せず、一方的に作業日時を決定した点。
  • 無断入室: 入居者の承諾を得ずに、部屋に立ち入った点。これは、プライバシー権の侵害に当たります。
  • 連絡不足: 管理会社からの連絡が不十分で、入居者に十分な情報が伝えられていなかった点。
  • 男性スタッフの派遣: 女性限定のシェアハウスに、入居者が苦手な男性スタッフを派遣した点。これは、入居者の精神的な負担を増大させる行為です。

具体的な解決策と今後の対応

まず、今回の件について、管理会社に強く抗議することが重要です。無断入室は許される行為ではなく、謝罪と再発防止策を求めるべきです。 具体的な対応としては、以下の点を主張しましょう。

  • 無断入室に対する謝罪: プライバシーの侵害に対する謝罪と、再発防止策の確立を求める。
  • 作業日時の再調整: 入居者の都合を考慮した作業日時の再設定を要求する。
  • 女性スタッフの派遣: 今後は、女性限定のシェアハウスであることを考慮し、女性スタッフを派遣するよう求める。
  • 書面による合意: 今後の修繕工事などについては、事前に書面で合意を得ることを要求する。

専門家の意見:弁護士への相談

今回のケースは、民法上の不法行為に該当する可能性があります。特に、無断入室は重大なプライバシー侵害であり、損害賠償請求の対象となる可能性があります。状況によっては、弁護士に相談し、法的措置を検討することも必要です。弁護士に相談することで、適切な対応策を検討し、自身の権利を保護することができます。

シェアハウスでのトラブル防止策

今後のトラブル防止のためには、以下の点を心がけましょう。

  • 契約書をよく読む: 契約書には、修繕工事に関する規定が記載されている場合があります。契約内容をよく理解し、不明な点は管理会社に確認しましょう。
  • 連絡手段を明確にする: 管理会社との連絡手段を明確にし、緊急時にも連絡が取れるようにしておきましょう。メールだけでなく、電話での連絡も有効です。
  • 書面での合意: 修繕工事など、重要な事項については、必ず書面で合意を取り交わしましょう。口頭での合意は、証拠として残りにくいので注意が必要です。
  • 記録を残す: メールや電話のやり取りは、記録として残しておきましょう。トラブルが発生した場合、証拠として役立ちます。

まとめ:入居者の権利を尊重する重要性

シェアハウスは、共同生活を送る場所です。オーナーや管理会社は、入居者の権利を尊重し、快適な居住環境を提供する責任があります。一方的な指示や無断行為は、入居者の信頼を損ない、トラブルの原因となります。今回のケースを教訓に、入居者と管理会社間の良好なコミュニケーションと、相互の権利の尊重が重要です。

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