サーバー室の温度管理とエアコン設定温度の見直し:省エネ対策

サーバー室の温度を測って、エアコンの適正な温度調べようと思っています。 いまサーバー室はエアコンを18℃に設定しています。省エネ、エコの時代なので 本当に18℃じゃなきゃダメなのか調べたいのです。 部屋の温度を測定する場所、高さはどの辺りがいいでしょうか。 サーバー室は6畳ほどのスペースでブレードサーバーが10台ぐらい入ったラック があります。あとPCサーバーが5台ほど。 ラックの前の吸気、ラックの後ろの排気の温度をチェックすれば いいのかなぁと思っています。 とりあえず100均の温度計で調べてみたいと思います。 1℃あげれば10%省エネらしいです。 冬と夏とでは設定温度は違うと思いますが24℃ぐらいでも大丈夫かなぁと思っています。 実際、設定を変えるときはメーカーとも相談は必要ですが。

サーバー室の温度測定:正確なデータ取得のためのポイント

サーバー室の適切な温度管理は、機器の寿命と省エネルギーの両面から非常に重要です。18℃という設定温度が本当に必要なのか、まずは正確な温度測定から始めましょう。100均の温度計でも測定自体は可能ですが、正確性や信頼性には限界があります。より正確なデータ取得のためには、以下の点に注意しましょう。

測定場所と高さ

* 測定箇所:ラックの吸気口、排気口、そしてラック周辺の複数箇所で測定することが重要です。特に、機器の発熱が集中するラック周辺の温度を把握することで、熱の滞留状況を理解できます。
* 測定高さ:床面から1.2m程度の高さで測定するのが一般的です。これは、人が作業する高さに近く、機器の稼働状況を反映しやすいからです。ただし、ラックの上部や下部など、機器配置によって温度差が生じる可能性がある箇所も測定し、温度分布を把握しましょう。
* 複数測定:同じ場所で複数回測定し、平均値を算出することで、より正確な温度を把握できます。また、時間帯を変えて測定することで、日中の温度変化も把握できます。

使用する温度計

100均の温度計でも測定は可能ですが、より正確なデータを得るためには、デジタル温度計の使用をおすすめします。デジタル温度計は、測定値の表示が明確で、誤差が少ない傾向にあります。また、データロガー機能付きの温度計であれば、一定時間ごとの温度変化を記録でき、より詳細な分析が可能です。

サーバー室の最適温度:省エネと機器稼働のバランス

サーバー機器メーカーの推奨温度を確認することが重要です。多くのメーカーは、機器の仕様書に動作温度範囲を記載しています。この範囲内であれば、機器は正常に動作します。しかし、推奨温度範囲の下限に設定し続ける必要はありません。

省エネのための温度設定

1℃の温度上昇で10%の省エネ効果があるとされていますが、これはあくまで目安です。実際の省エネ効果は、エアコンの機種、室内の断熱性、機器の発熱量など様々な要因によって異なります。

* 段階的な温度上昇:いきなり設定温度を高くするのではなく、1℃ずつ段階的に温度を上げていくことをおすすめします。その都度、機器の動作状況や室温を監視し、問題がないことを確認しましょう。
* 監視システムの活用:サーバー室の温度監視システムを導入することで、リアルタイムで温度を監視し、異常を検知することができます。これにより、機器の故障リスクを低減し、省エネ効果を高めることができます。

冬と夏の温度設定の違い

冬場は、室温が低すぎることで機器の故障リスクが高まる可能性があります。夏場は、室温が高すぎることで機器の性能低下や故障につながる可能性があります。季節によって最適な温度設定は異なりますので、それぞれの季節に合わせた適切な設定を行う必要があります。

専門家への相談:安全な温度設定と省エネ対策

サーバー室の温度設定を変更する際は、必ず機器メーカーに相談することをおすすめします。メーカーは、機器の特性を熟知しており、安全な温度範囲や省エネ対策について適切なアドバイスを提供できます。

メーカーへの相談内容

* 現在のサーバー室の温度設定
* サーバー機器の種類と台数
* 温度測定の結果
* 省エネ対策に関する要望

これらの情報をメーカーに伝えることで、最適な温度設定と省エネ対策を提案してもらえます。

具体的な対策例

* ラックの配置:ラックの配置を見直すことで、空気の流れを改善し、冷却効率を向上させることができます。
* 冷却システムの導入:サーバーラック専用の冷却システムを導入することで、より効率的に冷却を行うことができます。
* 定期的なメンテナンス:エアコンやサーバー機器の定期的なメンテナンスを行うことで、故障リスクを低減し、省エネ効果を高めることができます。

まとめ:安全と省エネの両立を目指して

サーバー室の温度管理は、機器の安定稼働と省エネルギーの両立が求められます。100均の温度計による簡易測定から始め、段階的に温度を上げながら、機器の動作状況や室温を綿密に監視することが重要です。最終的には、機器メーカーに相談し、最適な温度設定と省エネ対策を検討しましょう。安全性を確保しつつ、効率的な運用を目指しましょう。

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