サボテン・緋牡丹錦の白いカス状の付着物と育て方

サボテン・緋牡丹錦について。稜の間とかに、白~薄茶色のカスみたいなものが付いているのですが、何かの異常でしょうか。綿棒でこすると、おがくずみたいにポロポロ取れてきますが、虫ではないようです。去年の秋にサボテン園さんから購入したもので(特価品)、台木が竜神木です。冬に室内置きにしてから、こんな風になってきたので、これも、通風・日照不足のダメージでしょうか。住まいは北海道で、数日前から最高気温が10℃くらいになってきたので、念のため遮光して外に出し、夕方取り込んでいます。(まだ最低気温が0℃になるため)水やりは、冬の間も部屋が暖かかったので、月2回くらい、直径は10㎝ほどです。買った時の鉢が小さくて倒れそうになり、鉢増しした時に根を見ましたが、特に異常ありませんでした。上手に育てるコツなども教えて下さい、よろしくお願い致します。

白いカス状の付着物、正体はカイガラムシ?

質問者様のおっしゃる「白~薄茶色のカスみたいなもの」は、カイガラムシの可能性が高いです。 綿棒でこすってポロポロ取れる、という点から、カイガラムシの分泌物や死骸であると考えられます。 特に、補足で「フジツボみたいなのもあり、…カイガラムシと気づかなかった」とご自身で気づかれたように、カイガラムシは種類も多く、見た目も様々です。 初期症状では、白い綿状の物や、小さな虫自体が目立たない場合もあります。

カイガラムシの駆除方法

カイガラムシは、サボテンの生育を阻害し、場合によっては枯死させる可能性のある害虫です。 発見したら早期の駆除が重要です。

1. 手作業での除去

  • 歯ブラシや綿棒などを使い、付着物を丁寧にこすり落とします。小さい虫はピンセットで取り除くことも可能です。
  • 根元や、細かい稜の間にも潜んでいる可能性があるので、入念に確認しましょう。
  • 除去した付着物や虫は、ビニール袋に入れて処分してください。

2. 薬剤による駆除

手作業だけでは駆除しきれない場合、または広範囲に発生している場合は、殺虫剤の使用が有効です。 ホームセンターなどで販売されている、サボテンにも使用できる殺虫剤を選びましょう。 使用方法は製品の説明書をよく読んでから、正しく使用してください。 特に、系統の異なる殺虫剤をローテーションで使用することで、薬剤抵抗性の発生を防ぐことができます。

3. 環境改善

カイガラムシは、通風不良や日照不足の環境で発生しやすいため、環境改善も重要です。 北海道という寒冷地での越冬は特に注意が必要です。

緋牡丹錦の育て方:北海道での越冬と注意点

緋牡丹錦は、比較的寒さに弱いサボテンです。北海道での越冬は、特に注意が必要です。

1. 冬の管理

  • 温度管理:最低気温が0℃を下回る場合は、室内に取り込みましょう。 暖房の風が直接当たらない場所に置き、乾燥した環境を保ちます。
  • 日照:日当たりの良い場所に置き、十分な日光に当てましょう。ただし、真夏の直射日光は葉焼けを起こす可能性があるので、遮光する必要があります。
  • 水やり:冬場は生育が緩慢になるため、水やりの回数を減らします。土が完全に乾いてから、少量の水を与えるようにしましょう。 過湿は根腐れの原因となります。
  • 通風:風通しの良い場所に置きましょう。 空気の停滞はカイガラムシの発生を招きます。

2. 春から秋の管理

  • 日照:十分な日光に当てましょう。 日光不足は生育不良や徒長(茎が細長く伸びる)の原因となります。
  • 水やり:生育期は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。 ただし、鉢皿に水が溜まった状態は避けましょう
  • 肥料:生育期には、サボテン用の肥料を月に1~2回与えます。 肥料の与えすぎは根腐れの原因となるので、注意が必要です。
  • 害虫対策:定期的にサボテンを観察し、カイガラムシなどの害虫が発生していないかを確認しましょう。

3. 鉢と用土

  • 鉢:水はけの良い鉢を選びましょう。 プラスチック鉢や素焼き鉢などが適しています。
  • 用土:サボテン用の培養土を使用しましょう。 水はけの良い用土を選ぶことが重要です。

専門家のアドバイス

サボテンの栽培に詳しい園芸店や専門家などに相談してみるのも良いでしょう。 写真などを提示することで、より的確なアドバイスを得られる可能性があります。

まとめ

カイガラムシの駆除と、適切な環境管理を行うことで、緋牡丹錦を元気に育てることができます。 今回のような経験を活かし、定期的な観察と適切な対処で、美しい緋牡丹錦を長く楽しむことができるでしょう。 北海道での栽培は難易度が高いですが、適切な管理をすれば、美しい花を咲かせることも可能です。

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