コンセントの容量と安全な電気の使い方:古い家での配線と火災予防

1つのコンセントの使用最高W数は1500wらしいのですが・・・1つのコンセント差込口は1500wまでとよく知恵袋などにでています。そこで質問です。部屋にコンセントがありますが、この部屋の為だけにブレーカーから配線されているのではないようです。小屋裏をみるとブレーカーから来ている配線をプラスティックカバーの所で分けて、各部屋に配線されています。(古い家ですのでそうなのかもしれませんが・・・)その場合、分けてあるコンセントの合計が1500wなのでしょうか?たとえばある部屋でドライヤー1200wを使っていて、隣の部屋なのですが元が同じ配線から来ているコンセントで700w電気ストーブを使っているという場合等はどうなのでしょう?火事の心配や配線の過剰な負荷等の問題はないのでしょうか?コンセントの部品1箇所の最高が1500wまでなのか、電気の流れている下が1本の配線の最高が1500wまでなのか、専門家の方に教えて頂けると有難いです。わかり難い質問かもしれませんが宜しく御願い致します。

コンセントの許容電力とブレーカーの関係

ご質問ありがとうございます。古い住宅におけるコンセントの容量と安全な電気機器の使用について、ご心配されている点について詳しく解説いたします。結論から言うと、コンセント単体の許容電力と、ブレーカーから分岐した配線の許容電力は異なります

コンセントの許容電力

一般的に、コンセント単体の許容電力は1500Wとされています。これは、コンセント自体が耐えられる電力のことで、コンセントに接続された機器の消費電力の合計が1500Wを超えないようにする必要があります。しかし、これはあくまでコンセントの耐熱性や接点の耐久性に関するものであり、配線の容量とは直接関係ありません。

ブレーカーと配線の許容電力

重要なのは、ブレーカーとそこから分岐している配線の許容電力です。ご自宅の小屋裏で確認されたように、複数の部屋に同じ配線から電力が供給されている場合、その配線全体の許容電力が重要になります。この許容電力は、配線の太さや材質によって決まり、ブレーカーの容量で制限されています。例えば、15Aのブレーカーであれば、電圧を100Vとすると、15A × 100V = 1500Wが理論上の最大電力となります。しかし、安全率を考慮すると、ブレーカー容量の80%程度までの使用にとどめることが推奨されます。つまり、15Aのブレーカーの場合、1200W程度が安全な範囲と言えるでしょう。

古い住宅における配線容量の確認方法

古い住宅では、配線が細かったり、経年劣化によって容量が低下している可能性があります。そのため、複数の高電力機器を同時に使用すると、配線が過熱し、火災の原因となる危険性があります。

専門家への相談が重要

ご自宅の配線容量が不明な場合は、電気工事士などの専門家に相談することを強くお勧めします。専門家は、配線の状態を検査し、安全な使用電力量を判断することができます。また、必要に応じて配線の増設や更新を提案してくれます。これは、安全を確保する上で非常に重要なステップです。

配線容量の確認方法(専門家以外の場合)

専門家以外で確認する場合、ブレーカーボックスを確認し、ブレーカーの容量を確認します。多くの場合、ブレーカーにはアンペア数が記載されています。このアンペア数と電圧(100V)から、最大電力を計算できます。ただし、これはあくまで理論上の最大値であり、安全率を考慮して使用する必要があります。古い住宅の場合は、配線の経年劣化も考慮しなければなりません。そのため、自己判断は危険です。

ドライヤーと電気ストーブの同時使用のリスク

ご質問にあるように、1200Wのドライヤーと700Wの電気ストーブを同時に使用する場合、合計1900Wになります。もし、その配線が15Aのブレーカーから分岐している場合、安全な使用電力量である1200Wを超えてしまいます。この状態では、配線が過熱し、火災の危険性が高まります。ブレーカーが作動して電気が遮断される可能性もありますが、ブレーカーが故障している場合、火災に繋がる可能性があります。

安全な電気機器の使用のための具体的なアドバイス

安全に電気機器を使用するためには、以下の点に注意しましょう。

  • 高電力機器の使用は避ける:ドライヤーや電気ストーブなど、高電力な機器を同時に複数使用する際は、注意が必要です。可能であれば、使用時間をずらしたり、低電力な機器を使用したりしましょう。特に古い住宅の場合は、より注意が必要です。
  • タコ足配線はしない:一つのコンセントに複数の機器を接続するタコ足配線は、火災の原因となる危険性があります。必ず、一つのコンセントには一つの機器を接続するようにしましょう。
  • コンセントやコードの劣化に注意:コンセントやコードが劣化している場合は、交換しましょう。劣化しているコンセントやコードは、火災の原因となる可能性があります。
  • ブレーカーの定期的な点検:ブレーカーが正常に動作しているか、定期的に点検しましょう。ブレーカーが故障していると、過負荷状態になっても電気が遮断されず、火災につながる可能性があります。
  • 専門家への相談:不安な場合は、電気工事士などの専門家に相談しましょう。専門家は、安全な電気の使い方についてアドバイスしてくれます。

まとめ

古い住宅では、配線の容量が不足している可能性があるため、高電力機器の使用には十分な注意が必要です。複数の高電力機器を同時に使用する場合、配線が過熱し、火災の危険性が高まります。安全な電気機器の使用のためには、専門家への相談や、適切な使用電力量の把握が重要です。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)