グリーンイグアナとサルモネラ菌：飼育における衛生管理と安全対策

グリーンイグアナを飼っている方に質問です。「サルモネラ菌」についての対処はどうしていますか（自分の体にのせるときなど）。また、放し飼いで、床などに「サルモネラ菌」が付着することなどは無いんですか。

Contents

1 グリーンイグアナとサルモネラ菌：リスクと対策
2 まとめ：安全なグリーンイグアナ飼育のために

グリーンイグアナとサルモネラ菌：リスクと対策

グリーンイグアナは、サルモネラ菌保菌者である可能性が高い爬虫類です。そのため、飼育にあたっては、サルモネラ菌感染のリスクを理解し、適切な衛生管理を行うことが非常に重要です。本記事では、グリーンイグアナの飼育におけるサルモネラ菌対策について、具体的な方法と注意点をご紹介します。

サルモネラ菌感染のリスク

サルモネラ菌は、下痢、嘔吐、発熱などの症状を引き起こす食中毒菌です。グリーンイグアナに触れた後、手を十分に洗わずに食事をしたり、口や目を触ったりすることで感染する可能性があります。特に、小さなお子さんや高齢者、免疫力の低い方は、重症化のリスクが高いため、細心の注意が必要です。

グリーンイグアナを安全に扱うための具体的な対策

手洗い：グリーンイグアナに触る前と後には、必ず石鹸と流水で少なくとも20秒間、丁寧に手を洗いましょう。手指消毒剤も併用するとより効果的です。特に爪の間や指先までしっかり洗うことが重要です。
専用ケージ：グリーンイグアナのケージは、他のペットや人の生活空間とは完全に分離された場所に設置しましょう。ケージの清掃は定期的に行い、糞便や食べ残しなどは速やかに除去します。ケージの掃除には、使い捨ての手袋を使用し、作業後は必ず手を洗いましょう。
飼育環境の衛生管理：ケージ内は常に清潔に保つことが大切です。床材はこまめに交換し、エサ皿や水飲み場も定期的に洗浄・消毒しましょう。ケージの掃除には、次亜塩素酸ナトリウムなどの適切な消毒剤を使用することが推奨されます。ただし、グリーンイグアナが直接触れないように注意し、十分に乾燥させてから使用しましょう。
グリーンイグアナを直接体に触れさせない：グリーンイグアナを体に直接乗せたり、キスをしたりすることは避けましょう。特に、顔や口、目など粘膜に触れないように注意が必要です。どうしても触れさせたい場合は、手袋を着用することをおすすめします。
食器類の衛生管理：グリーンイグアナのエサ皿や水飲み場は、他の食器と分けて使用し、専用の洗剤とスポンジで洗浄しましょう。食器乾燥機を使用する場合は、高温でしっかりと乾燥させます。
飼育用品の衛生管理：ケージ、エサ皿、水飲み場などの飼育用品は、定期的に洗浄・消毒しましょう。使用済みの飼育用品は、他の人の手が触れないように適切に処理します。
専門家への相談：グリーンイグアナの飼育に関して不安な点や疑問点がある場合は、獣医師や爬虫類専門の飼育施設などに相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より安全で適切な飼育方法を学ぶことができます。

放し飼いの場合の注意点

グリーンイグアナを放し飼いする場合、サルモネラ菌が床などに付着する可能性があります。そのため、放し飼いの際には、以下の点に注意しましょう。

床材の選択：清掃が容易な床材を選びましょう。例えば、タイルやビニールシートなどは、清掃が容易でサルモネラ菌の繁殖を防ぎやすいです。
こまめな清掃：グリーンイグアナが排泄した場所や、よく過ごす場所はこまめに清掃し、消毒しましょう。特に、キッチンやダイニングテーブルなど、人が食事をする場所には、グリーンイグアナを近づけないようにしましょう。
グリーンイグアナの行動範囲を限定：グリーンイグアナの行動範囲を限定することで、清掃範囲を狭めることができます。例えば、専用の部屋やケージを用意し、その範囲内で飼育するのも有効な方法です。