クローゼットのカビ、フローリングの黒カビ、そして悪臭…マンション1階住まいの湿気対策と原因究明

クローゼットに掛けていたスーツと机に入れていた革製のシステム手帳にカビ、それとクローゼットの前のフローリングのめじにも。。。マンションの1階に住んでいますが、クローゼットの前のフローリングのメジに黒かびが発生しています。ただ、部屋で発生しているのは、ここだけです。しかし、クローゼットに掛けていたスーツ、コートにもかびが発生していました。クローゼットの後ろが、バス(浴槽付き)なんですが、ユニットバスで室内24時間乾燥を行っています。また、流し台の排水部分から汚臭の風が上がってきています。換気については、出張が多いので、浴槽の24H乾燥と、部屋に付いている換気口を絶えず開けています。クローゼットは、部屋に居る時は、開け閉めをしています。かびが発生するのは、この部屋の構造上の問題なのでしょうか。

カビ発生の原因究明:湿気、通気性、構造的問題の可能性

クローゼット、フローリング、そして革製品にまでカビが発生しているとのこと、大変お困りだと思います。 まず、原因を特定するためにいくつかの可能性を検討してみましょう。 単なる湿気の問題だけでなく、構造的な問題も潜んでいる可能性があります。

1. 湿気問題:ユニットバス24時間乾燥だけでは不十分?

ユニットバスの24時間乾燥は有効ですが、マンション1階という立地条件、そしてクローゼットの位置(浴室隣接)を考えると、それだけでは十分な換気・乾燥ができていない可能性があります。 特に、浴室とクローゼットの間の壁や床の断熱性が低い場合、浴室からの湿気がクローゼットに侵入しやすくなります。 24時間乾燥は、浴室内の湿気を除去する効果はありますが、隣接するクローゼットまで完全に乾燥させる効果は限定的です。

2. 通気性の悪さ:クローゼット内の空気循環

クローゼットの扉を頻繁に開閉しているとのことですが、クローゼット内部の空気循環が十分でない可能性があります。 クローゼット内に湿気がこもりやすく、カビの発生を促進していると考えられます。 クローゼット内の衣類の詰め込みすぎも、空気の循環を妨げる原因となります。

3. 構造的問題:壁体内結露、基礎からの湿気

マンション1階という点から、基礎からの湿気や、壁体内結露の可能性も考慮する必要があります。 特に、外壁の断熱性能が低い場合、外気温の影響を受けやすく、壁内部で結露が発生しやすくなります。 この結露が、クローゼットやフローリングのカビ発生につながっている可能性があります。 また、排水管からの漏水や、建物の構造上の問題により、湿気が特定の場所に集中している可能性も考えられます。

4. 流し台の排水管からの悪臭:配管の老朽化の可能性

流し台の排水管から悪臭がするという点も、無視できません。 排水管の老朽化や詰まりにより、悪臭が発生し、湿気が発生しやすくなっている可能性があります。 カビの発生と悪臭は、密接に関連している可能性があります。

具体的な対策と改善策

では、具体的な対策を提案します。

1. 換気改善:強力な換気扇の設置、除湿機の活用

まず、換気を徹底しましょう。 現状の換気口だけでは不十分な可能性が高いので、強力な換気扇の設置を検討してください。 特に、クローゼットと浴室の間に換気扇を設置することで、浴室からの湿気を効果的に排出できます。 さらに、除湿機をクローゼット内に設置したり、部屋全体に設置して、湿度をコントロールすることも有効です。 除湿機は、コンプレッサー式とデシカント式の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。 状況に合わせて適切なタイプを選びましょう。

2. クローゼットの改善:通気性の向上、除湿剤の使用

クローゼット内の通気性を改善するために、以下の対策を講じましょう。

  • 衣類の詰め込みすぎを避ける:衣類を詰め込みすぎると空気の循環が悪くなり、カビが発生しやすくなります。 余裕を持った収納を心がけましょう。
  • 除湿剤の使用:クローゼット内に除湿剤を設置することで、湿気を吸収し、カビの発生を防ぐことができます。 定期的に交換することが重要です。
  • 通気性の良い収納ケースを使用:通気性の良い素材の収納ケースを使用することで、衣類の湿気を逃がしやすくなります。
  • クローゼットの扉を定期的に開ける:クローゼットの扉を定期的に開けることで、空気の循環を促進し、湿気を排出することができます。
  • クローゼット内の清掃:定期的にクローゼット内を清掃し、カビや汚れを取り除きましょう。

3. フローリングの黒カビ対策:カビ取り剤の使用、コーキングの補修

フローリングの目地部分の黒カビは、カビ取り剤で丁寧に除去しましょう。 ただし、カビ取り剤を使用する際は、換気を十分に行い、ゴム手袋などを着用して、肌への刺激を防ぎましょう。 また、目地部分のコーキングが劣化している場合は、コーキングの補修を行うことで、カビの発生を防ぐことができます。 専門業者に依頼するのも一つの方法です。

4. 排水管の悪臭対策:排水管洗浄、専門業者への相談

流し台の排水管からの悪臭は、排水管の洗浄が必要です。 市販の排水管洗浄剤を使用するか、専門業者に依頼して洗浄してもらうことをお勧めします。 悪臭の原因が配管の老朽化であれば、配管の交換が必要となる場合があります。

5. 専門家への相談:建築士、不動産管理会社

上記の方法を試しても改善が見られない場合は、建築士や不動産管理会社に相談することをお勧めします。 構造的な問題や、建物の老朽化が原因である可能性があります。 専門家のアドバイスを受けることで、適切な対策を講じることができます。

まとめ:総合的な対策で快適な住環境を

カビ問題は、湿気対策だけでなく、通気性、構造的問題など、複数の要因が絡み合っている可能性があります。 今回ご紹介した対策を総合的に実施することで、カビの発生を防ぎ、快適な住環境を取り戻せるはずです。 それでも改善が見られない場合は、専門家の意見を聞き、的確な解決策を見つけることが重要です。

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