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クサガメ飼育に必要な照明:スワンプグローとサングロー
クサガメの飼育には、適切な温度と紫外線(UV)を供給することが非常に大切です。ジェックスのスワンプグローとサングローは、それぞれ異なる役割を持つため、どちらか一方だけでは十分とは言えません。45cm水槽での飼育を想定し、詳しく解説していきます。
スワンプグローとサングローの違い
まず、スワンプグローとサングローの主な違いは、発する光の波長にあります。
* スワンプグロー:主に熱を発生させるためのバスキングランプです。クサガメは日光浴をして体温を上げる習性があるので、水槽内に暖かく過ごせる場所を作るために必要です。 水槽内の温度を適切に保つことで、クサガメの活動性を高め、健康な状態を維持することができます。 45cm水槽では、水槽のサイズや設置場所の温度、季節によって適切なワット数を選ぶ必要があります。 低いワット数のランプを使用し、温度計でこまめに温度をチェックすることが重要です。
* サングロー:紫外線(UVA)を照射するランプです。UVAはクサガメの活動性や食欲に影響を与えます。 しかし、サングローだけでは、クサガメの健康維持に必要なUVBは不足しています。
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UVBランプの必要性
友達の言う「UVAがあれば育つ」というのは、残念ながら不正確です。 クサガメの健康維持には、UVAだけでなくUVBが絶対に必要です。
UVBは、クサガメの体内でのカルシウム代謝に不可欠なビタミンD3の生成を促します。ビタミンD3が不足すると、甲羅の変形や骨軟化症といった深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。 これらの病気は、治療が難しく、クサガメの寿命を縮める原因にもなります。
そのため、スワンプグローに加えて、UVBを照射する専用のランプを使用することが重要です。 ジェックスからもUVBランプが販売されていますので、そちらを利用することをおすすめします。
クサガメ飼育における照明の選び方と設置方法
クサガメの飼育に適した照明を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
1. UVBランプの選定
* 水槽サイズに合わせたワット数:45cm水槽には、適切なワット数のUVBランプを選びましょう。 パッケージに記載されている推奨水槽サイズを確認し、小さすぎないものを選びましょう。
* ランプの種類:爬虫類用のUVBランプには、様々な種類があります。 専門店で相談して、クサガメに適したものを選びましょう。 特に、UVBの出力(%)を確認することが大切です。
* 交換時期:UVBランプは、使用期間が経つとUVBの出力低下します。 パッケージに記載されている交換時期を守り、定期的に交換しましょう。
2. 照明の設置
* バスキングスポットの確保:スワンプグローは、クサガメが日光浴できるように、水槽の一角に設置します。 陸地部分に設置し、クサガメが自由に昇り降りできるよう、傾斜のあるレイアウトにするのが理想的です。
* UVBランプの設置位置:UVBランプは、クサガメが直接光を浴びることができる位置に設置します。 ただし、ランプが近すぎると、火傷の危険性があるので注意が必要です。
* 適切な距離の確保:ランプとクサガメの距離は、ランプの種類やワット数によって異なります。 説明書をよく読んで、適切な距離を保ちましょう。
3. 温度管理
* 温度計の使用:水槽内の温度は、必ず温度計で確認しましょう。 クサガメの適温は25~30℃程度です。 温度が高すぎる場合や低すぎる場合は、ランプの位置を調整したり、暖房器具を追加したりするなどして調整しましょう。
* サーモスタットの使用:より正確な温度管理を行うために、サーモスタットの使用をおすすめします。 サーモスタットは、設定温度を維持するために自動的にランプのオンオフを制御します。
専門家のアドバイス
爬虫類専門の獣医やペットショップの店員に相談することも有効です。 彼らは、クサガメの飼育に関する専門的な知識を持っていますので、適切なアドバイスをもらえます。 特に、照明の選び方や設置方法、健康状態のチェック方法などについて相談してみましょう。
まとめ
クサガメの健康を維持するためには、スワンプグローだけでは不十分です。 UVBランプを必ず併用し、適切な温度と紫外線を供給することが大切です。 水槽のサイズやクサガメの状態に合わせて、照明の種類や設置方法を調整し、健康な飼育環境を整えましょう。 不明な点があれば、専門家に相談することをおすすめします。