クサガメの飼育と冬眠:室内での過ごし方と乾燥対策

カメの飼育・冬眠について詳しい方、お知恵を貸して下さい。飼育して2年のクサガメがいます。ホームセンターで「ゼニガメ」として売られていたもので、甲羅の大きさは10cmほどです。飼育状況は、室内で45cm水槽に入れ、カメが上れるプラスティックの模造石が置いてあり、中は空洞で隠れられるようになっています。水は甲羅が隠れる程度で、水換えは汚れ方によって1~2日に1回です。冬越しは今回で3回目です。最初の冬はヒーターを入れて冬眠させずに育てました。昨冬は前半はヒーターを入れましたが、冬眠させた方が良いと聞き、後半はヒーターを止めました。ヒーターが無いと餌は食べなくなりましたが、寝てばかりではなく、結構バタバタよく動いていました。今年9月から、部屋の中に放して遊ばせるようになりました。カメは良く慣れて、午前中は水槽で日光浴させ、午後は日が陰るので部屋に放して遊ばせ、夜は水槽に戻すというパターンになっています。水槽に戻すと、部屋に出たくてほとんど寝ずに暴れています。最近寒くなってきたので、部屋に放しても気に入った場所(PCやテレビの裏のコードがいっぱいある中に埋もれて)で寝ていることが多くなりました。寝るならと水槽に戻すと出たくて暴れます。乾燥が心配なので、2~3時間ごとに水槽に戻し、また部屋に放すようにしています。30分~1時間ごとに私のところにやって来るので、甲羅をなででやると、また遊びにいきます。現在は餌は食べないので与えていません。今のところヒーターは入れないつもりでいます。そこで、質問なのですが、クサガメなので、水が必要なはずなんですが、水のない部屋の中ではどのくらいの時間なら放しておいて大丈夫なんでしょうか?部屋に放したままで夜寝かせていても大丈夫なんでしょうか?水槽にミズゴケ等を入れてやったら落ち着くでしょうか?ぜひアドバイスをお願いします。

クサガメの飼育環境と冬眠について

クサガメは日本の在来種で、比較的飼育しやすいカメとして知られています。しかし、適切な飼育環境と冬眠管理が、クサガメの健康と長寿に大きく影響します。質問者様は、2年間クサガメを飼育されており、冬眠についても経験があります。しかし、室内での飼育環境と冬眠方法について、いくつか改善点が見られます。

現在の飼育環境の問題点

現在の飼育環境では、45cm水槽に甲羅が隠れる程度の水量、1~2日ごとの水換えという状況です。クサガメは水棲ガメなので、常に清潔な水に浸かっていることが重要です。甲羅が隠れる程度の水量では、十分な水深とは言えません。また、1~2日ごとの水換えでは、水質の悪化を防ぐには不十分な場合もあります。水質悪化は、カメの健康に悪影響を及ぼすため、より頻繁な水換え、もしくはフィルターの使用を検討しましょう。

さらに、冬眠については、ヒーターの有無で対応を変えるという方法をとられていますが、クサガメの冬眠は、個体差や飼育環境によって適切な方法が異なります。一概に「冬眠させた方が良い」とは言えず、カメの健康状態や室温などを考慮する必要があります。

室内での放し飼いについて

室内でクサガメを放し飼いすることは、カメとの触れ合いを増やし、観察しやすいため良い試みです。しかし、乾燥や危険な場所への侵入、そしてカメ自身のストレスにも注意が必要です。

乾燥対策

クサガメは乾燥に弱い生き物です。数時間程度の放し飼いなら問題ない場合もありますが、長時間、乾燥した環境に置かれると、皮膚や甲羅の乾燥、脱水症状を引き起こす可能性があります。特に冬場は室内の湿度が低くなるため、注意が必要です。

危険回避

コード類や家具の隙間など、カメが入り込んでしまう危険な場所には注意が必要です。誤ってコードを噛み切ったり、狭い場所に挟まってしまったりする可能性があります。

ストレス

カメは水槽に戻されると暴れるとのことですが、これは環境の変化によるストレスが考えられます。カメは環境の変化に敏感で、落ち着ける場所がないとストレスを感じます。

具体的な改善策とアドバイス

クサガメの健康を維持し、快適に過ごさせるためには、以下の改善策を検討しましょう。

1. 水槽の環境改善

* 水槽のサイズアップ: 45cm水槽はクサガメにとってやや狭いかもしれません。できれば、60cm以上の水槽にサイズアップすることをおすすめします。
* 水深の確保: クサガメが完全に潜れるだけの水深を確保しましょう。少なくとも甲羅の高さの2倍以上の水深が必要です。
* フィルターの導入: 水質の維持にはフィルターが不可欠です。外部式フィルターや上部式フィルターなどを導入し、水質を常に清潔に保ちましょう。
* 隠れ家の設置: 隠れ家はカメにとって安心できる場所です。シェルターや流木などを複数設置し、カメが自由に選択できるようにしましょう。
* 陸地の確保: クサガメは日光浴や休息のために陸地が必要です。バスキングスポットとして、カメが上れる石や流木を設置し、紫外線ライトを照射しましょう。

2. 冬眠について

クサガメの冬眠は、個体差が大きいため、一概に推奨できません。冬眠させる場合は、事前に獣医に相談し、カメの健康状態を確認することが重要です。冬眠させる場合は、適切な温度管理と湿度管理が必要です。

3. 室内での放し飼いについて

* 時間制限: 室内での放し飼いは、短時間(1~2時間程度)に制限しましょう。
* 安全な環境: コード類や危険な場所を避け、カメが自由に動き回れる安全な場所を選びましょう。
* 湿度管理: 加湿器を使用するなどして、室内の湿度を保ちましょう。
* 観察: カメの様子を常に観察し、異常があればすぐに水槽に戻しましょう。

4. 水槽へのミズゴケの導入

水槽にミズゴケを敷くことで、湿度を保ち、カメが落ち着ける環境を作ることができます。ただし、ミズゴケは定期的に交換する必要があります。

専門家の視点

爬虫類専門の獣医に相談することで、クサガメの健康状態や飼育方法について、より具体的なアドバイスを得ることができます。特に冬眠や病気の予防については、専門家の意見を聞くことが重要です。

まとめ

クサガメの飼育は、適切な環境と管理が必要です。水槽環境の改善、冬眠方法の検討、室内での放し飼いの時間制限と安全対策を講じることで、クサガメはより健康的に過ごすことができます。カメの様子を注意深く観察し、何か異変があればすぐに獣医に相談しましょう。

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