クサガメの冬眠:12年目の越冬トラブルと適切な対応

うちのクサガメの冬眠についてアドバイス頂けたらと思い、質問しました。 うちには、小6から飼っているクサガメ、 甲長15.5センチ(少なくとも12年ほど飼っています)がいるのですが、毎年冬眠させるかどうかで悩み、本で見た部分冬眠でこの12年を過ごさせてきました。 と言うのも、毎年12月頃から徐々に水温を下げ、水深を深くしてベランダに出し、5~10℃になると冬眠―そして2月の上旬には水温を上げ始め水深も浅くして起こして部屋の中に入れる。と言うのを12年やってきました。 ですが、今年は12月の下旬にベランダを覗くと底に沈んでいたのに昨日見ると既に起きて普通に動き回っていました。 こんな事初めてです。 とりあえず狭いプラケで水深もあるので溺れるといけないと思い、浅くしたのですが、カメの体力の事もあるし、このまま起こして部屋に入れたしまうか、もう一度冬眠させるか(また冬眠するかは正直わからないですよね)どちらがいいと思いますか? もちろん、部屋に入れた場合でも起こすとなればそのままの水温ではなく、ヒーターを入れて水温管理するべきですよね? 外の気温が暖かいのが原因でしょうか? 当方住まいは大阪寄りの兵庫県です。 長々と書きましたが、カメ飼育が長くても知識は素人で無知なもので―…アドバイスをよろしくお願いします。

クサガメの冬眠と今年の異変:状況整理

12年間、部分冬眠させてきたクサガメが、例年と異なり12月下旬に冬眠から覚めてしまったとのこと。これは、最近の温暖化傾向による気温上昇が大きな原因と考えられます。兵庫県、特に大阪寄りの地域は、例年以上に暖かい冬であった可能性が高いです。

冬眠を中断したクサガメへの対応:3つの選択肢

クサガメが冬眠から覚めてしまった場合、以下の3つの選択肢があります。それぞれメリット・デメリットを考慮し、愛カメに最適な方法を選択しましょう。

1.室内で飼育し、冬眠は諦める

メリット: カメの負担を軽減できる。健康状態を常に確認できる。

デメリット: 冬眠による代謝の低下による健康増進効果が得られない。飼育環境の維持にコストがかかる(電気代など)。

具体的な対応:

  • 適切な温度管理:20~25℃程度の室温を保ち、水温も同様に管理します。ヒーターを使用する場合は、サーモスタットを併用して温度の急激な変化を防ぎましょう。温度計は複数設置し、正確な温度把握を心がけてください。
  • 水質管理: こまめな水換えを行い、清潔な環境を維持します。フィルターの使用も有効です。糞や食べ残しはすぐに取り除きましょう。
  • 紫外線照射: カメの甲羅の健康維持のために、紫外線ライト(UVB)を照射します。適切な照射時間と距離を守りましょう。
  • 隠れ家: 落ち着ける隠れ家を用意しましょう。流木やシェルターなどがおすすめです。
  • 餌やり: 冬眠明けは消化器官が弱っているため、少量の餌から始め、徐々に量を増やしていきます。新鮮な野菜や昆虫などを与えましょう。

2.再度冬眠を試みる

メリット: 自然なサイクルに近づける。カメの寿命を延ばす可能性がある。

デメリット: カメに大きなストレスを与える可能性がある。失敗すると健康を害するリスクがある。

具体的な対応:

  • 徐冷: 急激な温度変化はカメに大きなストレスを与えます。数日かけて徐々に水温を下げていきます。1~2℃/日程度のペースが理想です。
  • 低温環境: 5~10℃の環境を維持できる場所が必要です。ベランダは気温の変動が大きいため、冷蔵庫を使用するなど、より安定した温度管理が必要です。冷蔵庫を使用する場合は、専門家の指導を受けることを強くお勧めします。
  • 観察: 冬眠中は定期的にカメの状態を確認します。呼吸や動きがないか、確認しましょう。異常があればすぐに室内に取り込みます。
  • リスク: 冬眠中の死亡リスクは常に存在します。カメの状態をしっかり観察し、危険を感じたらすぐに冬眠を中止しましょう。

3.専門家に相談する

メリット: カメの状態に合わせた適切なアドバイスを受けられる。的確な対応でリスクを軽減できる。

デメリット: 費用がかかる可能性がある。専門家を探す必要がある。

具体的な対応:

  • 爬虫類専門の獣医: カメの健康状態を診察してもらい、適切なアドバイスを受けましょう。
  • ペットショップ: 飼育経験豊富なスタッフに相談してみましょう。
  • カメ専門の飼育サイトやフォーラム: 経験豊富な飼育者からアドバイスを得ることができます。

専門家の視点:爬虫類獣医師からのアドバイス

爬虫類専門の獣医師によると、クサガメの冬眠は個体差が大きく、必ずしも必要ではありません。特に、長年飼育されている個体や、健康状態に不安がある個体は、冬眠させない方が安全な場合があります。冬眠させる場合は、環境の整備と綿密な観察が不可欠です。

まとめ:愛カメの健康を第一に

12年間の飼育経験があるとのことですが、今年は例年と異なる状況です。カメの健康状態を第一に考え、上記の3つの選択肢を参考に、最適な方法を選択してください。迷う場合は、専門家に相談することをお勧めします。 無理強いせず、カメの意思を尊重することも大切です。

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