クサガメの冬期加温飼育と食欲不振:原因と対策

7月に拾ってきて、10月初めまでベランダ飼育でした。水温が21度になってきたので、冬眠させるべきか悩んだ末、室内飼育に決めました。13センチのクサガメですが、90センチの水槽で飼育しています。40Wのレフ球と、UV-Bランプをホットスポットにつけています。10月末まではホットスポットでもよく温まっている姿を見かけました。食欲も夏ほどではないですが、そこそこあったように思います。ただ、11月に入り、食欲が低下しました。15粒弱で吐き出してしまいます。夏場は60粒に届こうかというくらいの食欲だっただけに心配しています。水温が24度くらいだったので(じつは不勉強で90センチの水槽に150Wのヒーター1本でした。26度のサーモがついていますが、24度までしか上がらず、おかしいと思っていました)、急いで32度まで自分で調節するヒーター(200W)を1本追加し、27~28度にしたものの、そんなに食べる量が変わりません。空気が寒いのかと思い、レフ球も1つ追加し、90センチの水槽の左右で空気を温めている感じです。部屋はエアコンがついておりませんが(隣の居間にしかありません。居間で飼おうかとも思ったのですが、夜いつまでも明るいのもどうかと思って…)、現在は朝の出勤時に4時間タイマーにして30度設定で隣の部屋とのドアを開け放して出勤しています。餌は朝6時半にランプ類をつけ、7時すぎに餌をやっています。餌はレプトミンスーパーです。あとは干しエビを一つまみたまにやっています。食べ残しはすくってから出勤します。夜は8時から9時くらいに帰ってきて、様子を見てからランプ類を消します。(急に真っ暗になることもどうなのか…と心配しています。)ランプを消したら速攻寝ているようです。(心配なのでしばしば見に行って起こしてしまいますが)あと、いろいろ食欲回復のためにしたことは水深を深めにしたことです。今までは首をのばせば水面に顔が出ていましたが、今は後ろ足で立つと首が出る感じです。でもこうらの高さの3倍もないと思います。水面に顔を出すとき「シュ」という音がするのも気になります。※鼻水は出ていません。くしゃみもしていません。加温飼育下での冬場の食欲の低下はこんなものなんでしょうか。飼い方でどこか見直すところはありますか。教えていただけると助かります。長文すみません。よろしくおねがいします。補足ありがとうございます。ホットスポットが暖かければ、その他の部分(気温)は普通の状態(エアコンのない冬の室内)でもいいのでしょうか。何かで水槽内の気温の方が高くないと(つまり水温の方が高いと)、水から出てこないと読んだので、昨日急いでレフ球を追加購入しました。陸場さえ暖かければバスキングしてくれるのでしょうか?

クサガメの冬期加温飼育における食欲不振について、具体的な原因と改善策を解説します。7月から飼育を始め、10月までベランダ飼育、その後室内飼育に移行した13cmのクサガメのケースを元に、問題点の分析と解決策を提案します。

飼育環境のチェックポイント

温度管理

水温:27~28℃に設定されていますが、ヒーターの能力や水槽の大きさ、周囲温度などによって、実際の水温にばらつきがある可能性があります。サーモスタットは正確に機能しているか確認し、水温計を複数箇所設置して、正確な水温を把握することが重要です。水温のムラがあると、カメが快適に過ごせず、食欲不振につながる可能性があります。水槽全体の水温を均一に保つ工夫が必要です。

気温:ホットスポットは適切な温度に保たれているようですが、水槽全体の気温が低すぎる可能性があります。特に、エアコンのない部屋では、夜間の気温低下が懸念されます。レフ球を追加したことは良いですが、水槽全体を均一に温める方法を検討する必要があります。例えば、水槽全体を覆う保温シートを使用したり、水槽の上に保温カバーを設置するなど、様々な方法があります。また、ホットスポットだけでなく、水槽全体に適度な温度を保つことが重要です。陸場だけでなく、水温も適切な温度に保つことが重要です。

温度計の設置:複数箇所に正確な温度計を設置し、水温と気温の両方を常に監視することが重要です。これにより、温度管理に問題がないか、そしてカメが快適な温度帯にいるかを正確に把握できます。

バスキングスポット

適切な温度:クサガメは日光浴(バスキング)によって体温を上げる必要があります。ホットスポットの温度は、クサガメが快適に過ごせる30~35℃程度に設定されているか確認しましょう。温度計で正確に測定し、必要に応じてレフ球のワット数を調整します。陸場の温度が低いと、カメは十分に体温を上げることができず、活動性が低下し、食欲不振につながります。

陸場の広さ:クサガメが自由に動き回れるだけの十分な広さの陸場を用意しましょう。狭い陸場では、クサガメが快適に過ごせず、ストレスを感じて食欲不振になる可能性があります。

陸場の材質:滑りにくい素材を選び、カメが安定して休むことができるようにしましょう。

照明

UVBランプ:UVBランプはカルシウムの吸収に不可欠です。ランプの寿命や照射強度を確認し、必要に応じて交換しましょう。UVB不足は、カメの健康状態全般に悪影響を及ぼし、食欲不振にもつながります。

照明時間:冬期でも、日照時間の減少を補うために、適切な時間、UVBランプとレフ球を点灯させることが重要です。ただし、夜間の照明はカメの睡眠を妨げる可能性があるので、夜間は消灯しましょう。急な消灯はストレスになる可能性があるので、徐々に暗くしていく工夫をしましょう。例えば、タイマーを使って徐々に明るさを落としていく方法があります。

給餌

餌の種類と量:レプトミンスーパーは良い選択ですが、カメの食欲や状態に合わせて量を調整することが重要です。15粒で吐き出すということは、現状の量が多すぎる可能性があります。少量から始め、徐々に量を増やしていく方法を試してみましょう。吐き戻しは消化不良やストレスのサインである可能性があります。

給餌時間:朝に給餌するのは良いですが、ランプを点灯してから少し時間をおいてから与えることで、カメが温まってから食事をすることができます。

食べ残し:食べ残しはすぐに取り除きましょう。水質悪化を防ぎ、カメの健康を維持するためにも重要です。

水深

水深が深すぎる場合、カメが水面に顔を出す際に苦労し、「シュッ」という音がする可能性があります。水深は、カメが楽に水面に顔を出せる深さに調整しましょう。カメの甲羅の高さを目安に、浅すぎず深すぎない適切な水深に調整します。深い水深は、カメにストレスを与える可能性があります。

専門家のアドバイス

爬虫類専門の獣医に相談することも検討しましょう。食欲不振の原因が病気である可能性も考慮すべきです。獣医は、カメの健康状態を診察し、適切な治療やアドバイスを提供してくれます。

具体的な改善策

  • 水槽全体の水温を均一に保つために、保温シートや保温カバーを使用する。
  • 複数箇所に温度計を設置し、水温と気温を常に監視する。
  • ホットスポットの温度を30~35℃に調整する。
  • UVBランプの寿命と照射強度を確認し、必要に応じて交換する。
  • レプトミンスーパーの給餌量を減らし、様子を見る。
  • 食べ残しはすぐに取り除く。
  • 水深を調整し、カメが楽に呼吸できるようにする。
  • 夜間の照明を徐々に暗くして、カメの睡眠を妨げないようにする。
  • 必要に応じて、爬虫類専門の獣医に相談する。

これらの改善策を実践することで、クサガメの食欲が回復し、健康な状態を維持できる可能性が高まります。カメの健康状態を常に観察し、変化があればすぐに対応することが大切です。

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