キッチンの間仕切り、その名称とデザインの選び方

住宅に関する質問です。キッチンと居間の間に戸があり、戸の上には天井から下りてきた壁?がありますが、その「壁」のことを何と言うのでしょうか?T ←を部屋の横から見た図だとして、横棒を天井だとすると、何と言うのか知りたいのは縦棒の部分です(縦棒の下が戸です)。(長さは無視してください)うまく説明できませんが、ご回答よろしくお願いします。

キッチンの間仕切り部分の名称:それは「腰壁」です

ご質問の「天井から下りてきた壁」の部分は、一般的に「腰壁(よこかべ)」と呼ばれています。 戸の上部、天井と戸の間に設けられた、腰の高さ程度の低い壁のことです。 図で示された「縦棒」の部分がまさに腰壁にあたります。 キッチンとリビングの間にある場合、油はね防止や、空間の仕切りとして機能する重要なインテリア要素です。

腰壁の役割とメリット

腰壁は、単なる仕切り以上の役割を果たします。 その主なメリットは下記の通りです。

  • 油はね防止:キッチンの油はねからリビングの壁や家具を守ります。特に、オープンキッチンでリビングとの一体感を重視する場合、非常に有効です。
  • プライバシーの確保:キッチンとリビングを完全に仕切らない場合でも、ある程度の目隠し効果があり、プライバシーを守ります。
  • 空間の区切り:キッチンとリビングの空間を明確に区切り、それぞれの空間の独立性を高めます。 視覚的な区切りを作ることで、生活空間を整理整頓しやすくなります。
  • デザイン性:腰壁は、素材や色、デザインによって、インテリア全体の雰囲気を大きく変えることができます。 空間のアクセントとなり、個性を演出する役割も担います。
  • 収納スペースの確保:腰壁内に収納棚を設けることで、キッチンの収納力をアップさせることも可能です。 調味料や食器などを収納し、キッチンの整理整頓に役立ちます。

腰壁のデザインと素材選び:インテリアに合わせた最適な選択を

腰壁のデザインは、実に多様です。 素材、高さ、色、そして装飾など、様々な要素を組み合わせて、自分らしい空間を演出できます。

素材によるデザインの違い

  • タイル:油汚れに強く、清掃が容易なため、キッチンに最適です。 デザインも豊富で、モダンな雰囲気からレトロな雰囲気まで、幅広いインテリアに合わせられます。
  • レンガ:温かみのある雰囲気を演出します。 アンティーク調のレンガを使用すれば、レトロで落ち着いた空間を、白いレンガを使用すれば、清潔感のある空間を演出できます。
  • 木:自然素材ならではの温もりと、落ち着いた雰囲気を与えます。 木目や色合いによって、様々な表情が楽しめます。 ただし、油汚れに弱いので、定期的なメンテナンスが必要です。
  • クロス:比較的安価で、デザインのバリエーションが豊富です。 お手入れも容易ですが、油汚れには弱いので、キッチンで使用する場合には撥水加工されたものを使用することをおすすめします。
  • 漆喰:自然素材で、調湿効果があります。 独特の風合いが魅力で、ナチュラルな雰囲気のインテリアに最適です。

高さ、色、装飾によるデザインのバリエーション

腰壁の高さは、一般的に90cm~110cm程度ですが、キッチンカウンターの高さとバランスを考慮して決定します。 色は、キッチンやリビングのインテリアカラーと調和させることが重要です。 例えば、アイボリー系の壁であれば、ナチュラルで明るい雰囲気になり、ダークブラウンであれば、落ち着いたシックな雰囲気になります。 装飾として、棚や飾り棚、照明などを設置することで、より個性的な空間を演出できます。

専門家の視点:インテリアコーディネーターのアドバイス

インテリアコーディネーターの視点から見ると、腰壁は空間デザインにおいて非常に重要な要素です。 単に油はねを防ぐだけでなく、空間の広さや高さ、採光などを考慮し、全体のバランスを調整する必要があります。 例えば、天井が高すぎる空間では、腰壁を高くすることで、空間を圧迫感を少なくすることができます。 逆に、天井が低い空間では、腰壁を低くすることで、圧迫感を軽減できます。 また、腰壁の色や素材は、他のインテリアと調和させることが重要です。 専門家に相談することで、より効果的な腰壁のデザインを選ぶことができます。

実践的なアドバイス:理想の腰壁を実現するために

1. 現状把握:キッチンの広さ、リビングとの関係性、現在のインテリアスタイルなどを確認します。
2. デザインの決定:素材、色、高さ、装飾などを決め、イメージを具体的にします。 写真や資料などを参考にすると良いでしょう。
3. 予算の算出:材料費、工事費などを含めた予算を立てます。
4. 業者選び:信頼できる業者を選び、見積もりを取りましょう。
5. 施工:業者に施工を依頼し、完成を確認します。

まとめ

キッチンとリビングの間にある「腰壁」は、単なる仕切り壁ではなく、機能性とデザイン性を兼ね備えた重要なインテリア要素です。 この記事で紹介したポイントを参考に、あなただけの理想の腰壁を作り、快適な空間を実現してください。 ご不明な点があれば、お気軽にインテリア専門家にご相談ください。

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