ガスストーブの安全な設置と遮熱板自作ガイド:リンナイR1290VMSIIIの場合

ガスストーブを購入しようと思っています。全周放射タイプのリンナイ R1290VMSIIIです。カタログを見ると、上部も含め全周囲1m以上離して下さいとあります。しかし、どうしても設置場所を壁付近によせたい為、困っています。そこで質問なのですが、鉄製の板等を購入し加工して遮熱板を作成しようと思っているのですが、どのような材質と厚さの物を使用したらよいでしょうか?宜しくお願いします。

リンナイR1290VMSIIIと安全な設置距離

リンナイR1290VMSIIIは、全周放射タイプのガスストーブとして人気の製品ですが、安全な使用のためにはカタログに記載されている設置距離(周囲1m以上)を遵守することが非常に重要です。これは、ストーブから発生する熱によって壁や可燃物に引火する危険性を防ぐためです。設置距離を確保できない場合、火災のリスクが高まり、最悪の場合、火災事故につながる可能性があります。

自作遮熱板の材質と厚さ:安全性を最優先

設置場所の制約から、どうしても壁際に設置したいというご要望を理解いたします。しかし、安全性を確保しつつ設置距離を縮めるためには、適切な材質と厚さの遮熱板を作成することが不可欠です。安易な材質や厚さでは、十分な遮熱効果が得られず、火災リスクを軽減できない可能性があります。

推奨材質:耐熱性と耐久性に優れた素材を選択

遮熱板の材質選びでは、耐熱性耐久性を重視しましょう。鉄板は選択肢として考えられますが、単なる鉄板では十分な耐熱性と遮熱効果が期待できません。高温にさらされると変形したり、熱伝導率が高いため、壁側に熱が伝わってしまう可能性があります。

より安全性を高めるためには、以下の材質がおすすめです。

  • ステンレス鋼板:耐熱性、耐久性、耐腐食性に優れており、遮熱板として最適です。厚さについては後述しますが、ある程度の厚みが必要になります。
  • 耐熱アルミ板:軽量で加工しやすい反面、鉄板やステンレス鋼板と比較すると耐熱性は劣ります。高温になる可能性のある部分には使用を避け、補助的な遮熱板として使用することを検討しましょう。
  • セラミック繊維板:優れた断熱性を持つ素材です。ステンレス鋼板などの金属板と組み合わせて使用することで、より高い遮熱効果が期待できます。ただし、加工が難しい場合があります。

推奨厚さ:熱伝導を抑制する厚みを選択

材質だけでなく、厚さも重要な要素です。薄い板では、熱を十分に遮断することができません。そのため、最低でも3mm以上の厚さの板材を使用することを推奨します。より安全性を高めたい場合は、5mm以上の厚さの板材を選択することを検討しましょう。

専門家のアドバイス:不安な場合は専門家に相談

自作遮熱板の作成に不安がある場合は、専門業者に相談することを強くお勧めします。専門業者は、適切な材質や厚さ、設置方法などをアドバイスしてくれます。安全性を確保するためには、自己判断だけで進めるのではなく、専門家の意見を参考にしましょう。

遮熱板の設計と製作:安全性を考慮した設計を

遮熱板を自作する際には、以下の点を考慮して設計・製作しましょう。

遮熱板のサイズ:ガスストーブを完全に覆うサイズを

遮熱板のサイズは、ガスストーブ全体を覆える大きさにする必要があります。特に、ストーブの上部からの熱放射を防ぐことが重要です。ストーブのサイズを正確に測り、それに合わせたサイズで製作しましょう。

空気の循環:熱を効率的に逃がす設計を

遮熱板を設置することで、ストーブの周囲の空気の循環が悪くなる可能性があります。そのため、遮熱板に通気口を設けるなど、空気の循環を確保する設計にすることが重要です。

固定方法:しっかりと固定する

遮熱板は、しっかりと固定する必要があります。地震などによって倒れたり、ずれ動いたりすると、火災の原因となる可能性があります。壁にしっかりと固定できる方法を検討しましょう。

設置後の確認:設置後も安全性を確認

遮熱板を設置後も、定期的に状態を確認しましょう。変形や破損がないか、しっかりと固定されているかなどを確認し、必要に応じて修理や交換を行いましょう。

まとめ:安全第一で賢くガスストーブを使おう

リンナイR1290VMSIIIを安全に、そして快適に使うためには、カタログ記載の設置距離を遵守することが最優先です。どうしても壁際に設置したい場合は、適切な材質と厚さの遮熱板を自作することも選択肢の一つですが、安全性を第一に考え、専門家のアドバイスを受けながら慎重に進めることが重要です。安易な判断は火災事故につながる可能性があることを、常に心に留めておきましょう。

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