カメの落ち着かない行動と理想的な飼育環境:衣装ケースから快適な空間へ

クサガメについて質問です。今部屋の中でカメを飼っています。透明の衣装ケースで2匹一緒に飼っています。広いと思うのですが、いつもお落ち着かない感じで、壁に向かってゴソゴソ泳いでいます。エサくれダンスではないようです。カメの落ち着く環境とはどんな環境なのでしょうか?透明だから壁がないと思っているのでしょうか?お願いします。補足 衣装ケースの中は砂利、レンガ、ヒーター、ろ過機、水温計、ホームセンターで買ったカメ用の隠れ家です

カメのストレス:壁面へのゴソゴソ行動の原因を探る

クサガメが衣装ケースの中で落ち着かず、壁に向かってゴソゴソと行動するのは、ストレスが原因である可能性が高いです。 水槽が広くても、カメにとって快適な環境でなければストレスを感じ、このような行動をとることがあります。 透明な衣装ケースは、カメにとって壁の存在が認識しづらいという可能性は低く、むしろ、外からの視覚刺激を受けやすく、それがストレス要因になっている可能性があります。

ストレスの原因を特定するチェックリスト

カメのストレスの原因を特定するために、以下の点をチェックしてみましょう。

  • 水槽の大きさ:クサガメは比較的活発なカメです。2匹飼育の場合、最低でも1匹あたり60cm以上の水槽が必要です。衣装ケースのサイズによっては、狭すぎる可能性があります。
  • 隠れ家の数と種類:カメは隠れ場所を好みます。隠れ家は複数用意し、種類も様々(シェルター、流木など)あると安心します。ホームセンターのものは、デザインや素材がカメにとって不適切な場合もあります。
  • 水質:ろ過機は設置されていますが、水質の悪化はストレスの原因になります。定期的な水換え(1/3程度を週1回)と、水質検査キットによる水質チェックが必要です。アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の値に注意しましょう。
  • 水温:ヒーターは設置されていますが、適切な温度(25~28℃程度)に保たれているか確認が必要です。温度計は複数個所設置し、温度ムラがないか確認しましょう。
  • 紫外線:クサガメは紫外線(UVB)を浴びる必要があります。UVBランプを設置し、適切な照射時間(1日数時間)を確保しましょう。UVBランプは定期的に交換が必要です。
  • 日光浴:可能であれば、日光浴させることでカルシウム吸収を促進し、健康状態の改善に繋がります。ただし、直射日光は避け、徐々に慣れさせる必要があります。
  • レイアウト:砂利やレンガの配置、隠れ家の位置など、レイアウトが単調すぎるとストレスになります。自然に近い環境を意識し、多様な地形を作りましょう。例えば、浅瀬と深場、陸地と水場をバランスよく配置します。
  • 個体間の関係:2匹のカメ同士の相性も重要です。ケンカや追いかけっこが多い場合は、別々の水槽で飼育する必要があるかもしれません。
  • 外部からの刺激:騒音や振動、強い光などもストレスの原因となります。静かで落ち着ける場所に水槽を設置しましょう。

カメにとって理想的な飼育環境:より快適な空間づくり

クサガメが快適に暮らせる環境を作るには、以下の点を考慮しましょう。

水槽選びとレイアウト

  • 水槽のサイズ:前述の通り、2匹飼育の場合は60cm以上の水槽が必要です。できれば、90cm以上の水槽が理想的です。大きすぎるということはありません。
  • 底床:砂利や小石を使用しますが、カメが誤って食べてしまう可能性があるので、大きすぎないものを選びましょう。底床の厚さは、カメが潜れる程度の深さ(5~10cm程度)が適切です。
  • 隠れ家:複数個用意し、種類も様々(シェルター、流木、石など)にしましょう。カメが自由に選んで入れるように、レイアウトを工夫します。
  • 陸地:カメは陸に上がって日光浴や休息をします。陸地は水槽全体の面積の1/3程度を確保し、滑りにくい素材を使用しましょう。
  • 水深:カメが自由に泳げる深さ(15~20cm程度)を確保します。深すぎる場合は、浅瀬を作ることでカメが安心して休息できる場所を作ることができます。
  • レイアウトの工夫:植物(水草や観葉植物)を配置したり、流木や石で自然な景観を作ることで、カメのストレスを軽減できます。ただし、有毒な植物は避けましょう。

水質管理と温度管理

  • ろ過装置:適切なサイズのろ過装置を選び、定期的に清掃しましょう。ろ材の交換も必要です。
  • 水換え:週に1回、1/3程度の換水を行いましょう。水換えの際は、新しい水と水槽の水の温度を合わせることが重要です。
  • 水温:25~28℃を維持するために、適切なヒーターを選び、温度計で常に確認しましょう。温度ムラがないように、ヒーターの位置にも気を配りましょう。
  • 紫外線ランプ:UVBランプは必須です。適切な照射時間と交換時期を守りましょう。ランプの種類やワット数もカメのサイズに合わせて選びましょう。

その他

  • エサ:カメの年齢や種類に合わせた適切な餌を与えましょう。偏食にならないように、様々な種類の餌を与えましょう。
  • 観察:カメの行動や排泄物などを注意深く観察し、健康状態をチェックしましょう。異常が見られた場合は、すぐに獣医に相談しましょう。
  • 専門家への相談:飼育に不安がある場合は、爬虫類専門の獣医やペットショップのスタッフに相談しましょう。

まとめ:カメの幸せのために

クサガメが落ち着かない行動をとる原因は様々ですが、適切な環境を整えることで、ストレスを軽減し、健康的な生活を送らせることができます。水槽のサイズ、レイアウト、水質、温度、紫外線など、様々な要素を考慮し、カメにとって快適な空間を作りましょう。 必要であれば、専門家のアドバイスを受けることも有効です。 カメの健康と幸せのために、ぜひこの記事を参考に、飼育環境を見直してみてください。

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