カメの冬眠と病気の見分け方|水槽環境と適切なケア

2年前にペットショップで売っていた小さな銭ガメを買いました。 初めのうちはまだ小さかったので、冬になると水槽の中にヒーターを入れて温かい環境で育てていたのですが、 体長も15センチ程に大きくなり、3度目の冬ということで今回はヒーターを入れずに様子を見ていたんです。(もう少し寒くなってからでもいいのかなあと・・・) もちろん寒さのせいか食欲はめっきり減り、じっとしていることが多くなったのですが、室内で飼っているので部屋があたたかくなるとたまに体を動かしていたんです。 しかし・・・おとといから目をつぶったまま全く動かなくなり、甲羅以外の顔や手足の部分を、ゼリー状のような膜が覆ってしまったんです。冬眠?と思い2日間様子を見たのですが、やはり心配になり、今日は水槽を洗いがてらずっと温かいお湯をシャワーでかけてあげました。それでも全く動きません。心なしかつぶっている目のまわりが赤くなり、かなり腫れぼったくなってきたようにも思います。信じたくはありませんが、これは死んでしまったのでしょうか・・・。 ここまでの様子からみて、どなたか判断できる方いらっしゃいましたら教えてください。

カメの冬眠と病気の症状:見極めるポイント

ご心配ですね。カメの冬眠と病気の症状は似ているため、見分けるのが難しい場合があります。 ご質問の状況から、残念ながら冬眠ではなく、病気の可能性が高いと考えられます。

冬眠と病気の症状の違い

まず、カメの冬眠と病気の症状を比較してみましょう。

  • 冬眠の場合:
    • 徐々に活動量が減る
    • 食欲がなくなる
    • 涼しい場所に移動しようとする
    • 呼吸が浅くなるが、生きている
    • 皮膚にゼリー状の膜はできない
  • 病気の場合:
    • 急激な活動量の低下
    • 食欲不振、または全く食べない
    • 異様な体勢で動かなくなる
    • 皮膚や粘膜に異常(ゼリー状の膜、腫れ、赤みなど)が見られる
    • 呼吸が弱くなる、または停止する

ご質問の状況では、「ゼリー状の膜」「目の周りの腫れと赤み」「急激な活動停止」といった、病気の症状が複数見られます。冬眠であれば、このような急激な変化は起こりません。

カメの病気:考えられる原因と対処法

カメの病気には様々な原因が考えられます。 今回のケースでは、以下の可能性が考えられます。

1. 肺炎

カメは爬虫類特有の呼吸器系を持っており、温度変化やストレス、不衛生な環境によって肺炎にかかりやすいです。 肺炎になると、呼吸困難になり、鼻や口から泡状の粘液を出すこともあります。 ご質問の「ゼリー状の膜」は、肺炎による粘液の可能性があります。

2. 細菌感染症

細菌感染症も、カメの死亡原因として多いです。 皮膚や粘膜の異常、食欲不振、脱水症状などが起こります。 今回の症状は、細菌感染症の可能性も高いです。

3. その他の病気

他に、ビタミン欠乏症、寄生虫感染症なども考えられます。

緊急時の対処法と獣医への相談

カメが動かなくなり、異常が見られる場合は、すぐに獣医への相談が重要です。 自宅でのケアはあくまで応急処置です。

1. 獣医への連絡

爬虫類を診れる獣医は限られています。事前に電話で相談し、診察を受けられるか確認しましょう。 症状を詳しく説明し、緊急性を伝えましょう。

2. 保温

カメを保温する必要があります。 30℃程度のぬるま湯に浸したり、保温器具を使って体温を維持しましょう。 ただし、急激な温度変化は避け、ゆっくりと温度を上げてください。 熱いお湯をかけるのは、かえってカメを傷つける可能性がありますので、避けてください。

3. 清潔な環境

水槽を清潔に保ち、汚れた水や食べ残しなどを除去しましょう。 清潔な環境は、病気の悪化を防ぐのに役立ちます。

予防策:健康なカメを育てるために

カメを健康に育てるためには、適切な環境とケアが不可欠です。

1. 適切な温度管理

カメの種類や大きさによって適切な温度は異なります。 特に冬場は、ヒーターを使用するなどして、適温を保つ必要があります。 小型のカメは、冬眠させる前に十分に成長しているかを確認することが重要です。 成長が不十分なまま冬眠させると、命に関わる可能性があります。

2. 清潔な水槽

水槽の水は定期的に交換し、常に清潔に保ちましょう。 フィルターを使用するのも効果的です。 底砂なども定期的に清掃しましょう。

3. バランスの良い食事

カメの成長に合わせた、栄養バランスの良い餌を与えましょう。 種類によって適切な餌は異なるので、事前に調べておきましょう。

4. ストレス軽減

カメはストレスに弱い生き物です。 水槽のレイアウト、日光浴、適切な隠れ家などを用意し、ストレスを軽減しましょう。

まとめ

カメの異常を発見した場合は、すぐに獣医に相談することが大切です。 自己判断で治療しようとせず、専門家のアドバイスに従いましょう。 日頃から適切な飼育環境を整え、健康管理を行うことで、カメの健康を守ることができます。 今回のケースでは、残念ながら予後不良の可能性が高いですが、獣医の診察を受けることで、少しでも回復の可能性を高められるかもしれません。

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