カビが生える部屋で暮らすと本当に病気になりますか?マンションの換気と健康問題

部屋にカビがあると病気になるんですか?自分の部屋のことなんですが・・・マンションに住んでいます。風通しが悪く太陽も全く当たらない所にあるせいか、冬などには部屋の角にカビが出来やすいです。今日はついに小さいキノコみたいのまで出来てしまいました。。。部屋にいない時は極力窓を開けて風通しをよくしてはいるのですが。その事を知人に話したら、そんな部屋にいたらあんた病気になる!と言われたので心配です。今はカビハイターで表面上は綺麗になったのですが心配です

カビと健康:深刻なリスクと予防策

カビの発生は、健康に深刻な影響を与える可能性があります。知人の方の言葉は、決して大げさではありません。カビは、胞子を空気中に放出し、それを吸い込むことで、様々な健康問題を引き起こす可能性があるからです。特に、小さなお子さんや高齢者、喘息やアレルギーをお持ちの方などは、カビの影響を受けやすいと言われています。

カビが引き起こす健康被害

カビによって引き起こされる健康被害は多岐に渡ります。代表的なものとしては、以下の症状が挙げられます。

  • アレルギー症状:くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、咳、喘息発作など。カビの胞子は、強力なアレルゲンとして作用し、アレルギー症状を誘発します。特に、アスペルギルス属やペニシリウム属のカビは、強いアレルギー反応を引き起こすことで知られています。
  • 感染症:アスペルギルス症などの真菌感染症。免疫力が低下している人や、肺疾患のある人は、カビによる感染症にかかりやすくなります。重症化すると、生命に関わる危険性も出てきます。
  • シックハウス症候群:カビは、揮発性有機化合物(VOC)を放出することがあります。VOCは、頭痛、めまい、吐き気、倦怠感などの症状を引き起こし、シックハウス症候群の一因となります。
  • その他の症状:皮膚炎、鼻炎、気管支炎など。

これらの症状は、カビの量や種類、個人の体質によって異なります。少量のカビであれば、健康への影響は軽微かもしれませんが、大量のカビや特定の種類のカビは、深刻な健康被害につながる可能性があります。

マンションにおけるカビ対策:換気、除湿、清掃

カビの発生を防ぐためには、適切な換気、除湿、清掃が不可欠です。特に、日当たりが悪く風通しの悪いマンションでは、これらの対策を徹底することが重要です。

効果的な換気方法

  • 窓の開放:天気の良い日は、窓を大きく開けて、部屋全体に新鮮な空気を入れ替えましょう。朝晩だけでなく、昼間もこまめに換気することが大切です。特に、湿度が高い時間帯は、換気を強化しましょう。
  • 換気扇の活用:キッチンや浴室の換気扇を定期的に使用しましょう。換気扇は、湿気や臭いを効果的に排出するのに役立ちます。
  • 空気清浄機:空気清浄機を使用することで、空気中のカビの胞子を除去することができます。特に、HEPAフィルター搭載の空気清浄機が効果的です。

効果的な除湿方法

  • 除湿機:除湿機は、空気中の水分を効果的に除去し、カビの発生を抑えるのに役立ちます。特に、梅雨時期や冬場など、湿度が高い時期は、除湿機を積極的に使用しましょう。
  • エアコン:エアコンの除湿機能も活用しましょう。エアコンの除湿機能は、室温を下げながら除湿を行うため、快適な環境を保つことができます。
  • 乾燥剤:クローゼットや押し入れなど、湿気がたまりやすい場所には、乾燥剤を置いておきましょう。

徹底的な清掃方法

  • 定期的な清掃:カビの発生しやすい場所は、定期的に清掃しましょう。特に、浴室、キッチン、トイレなどは、こまめな清掃が重要です。掃除機や雑巾だけでなく、カビ取り剤なども活用しましょう。
  • カビの除去:カビを発見したら、すぐに除去しましょう。カビ取り剤を使用する際には、必ず換気を十分に行い、ゴム手袋などを着用して、肌への刺激を防ぎましょう。 カビ取り剤の使用後は、十分に水拭きして、残留物を除去しましょう。
  • 専門業者への依頼:広範囲にカビが発生している場合や、自分で除去できない場合は、専門業者に依頼しましょう。専門業者は、適切な方法でカビを除去し、再発防止策を提案してくれます。

専門家のアドバイス:建築士の視点

建築士の視点から見ると、カビ問題は建物の構造や設計、そして居住者の生活習慣が複雑に絡み合った結果です。 単にカビ取り剤で表面を綺麗にするだけでは不十分で、根本的な原因に対処することが重要です。

例えば、外壁の断熱性能が低かったり、換気システムが不適切だったりすると、結露が発生しやすく、カビの発生リスクが高まります。 また、洗濯物を室内干ししすぎたり、植物を育てすぎていたりするのも、室内の湿度を高める要因となります。

専門家として、以下の点をアドバイスします。

* 建物の構造的な問題がないか、専門家に見てもらうことを検討しましょう。
* 換気システムの点検や改善を検討しましょう。
* 室内の湿度管理を徹底しましょう。除湿機やエアコンなどを有効活用し、湿度を50%以下に保つことが理想です。
* 定期的な清掃を習慣化しましょう。特に、目に見えない部分のカビにも注意が必要です。
* カビの発生しやすい場所に、防カビ剤を塗布するのも有効な手段です。

まとめ:健康的な住環境を築きましょう

カビは、健康に深刻な影響を与える可能性のある危険因子です。しかし、適切な対策を行うことで、カビの発生を防ぎ、健康的な住環境を築くことができます。換気、除湿、清掃を徹底し、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることで、安心して暮らせる住まいを実現しましょう。 ご自身の健康を守るためにも、カビ対策を怠らないようにしてください。

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