カサブランカの切り花(全長70~80cmくらいです)なのですが、花が咲ききらないうちから変色してしまうのは何が原因でしょうか?全体的に花が下を向き、少し開いたと思ったらそれ以上は開かず元気がない感じです。葉っぱも黄色く変色し始め、他にもつぼみはたくさんありますが開きそうにないものもあります。この時期、花が開く前から開いた後2~3週間ほど楽しめると思っていたのですが…切り花を3束、大きな花瓶に入れて部屋に飾っています。そこまで室温はあげていません。通常の水替えで鮮度保持剤などは入れていません。花屋さんで買った時、10cmほど切ってもらいました。お店では低温のガラスケースに入れられてました。そこから出して温度があがれば花が開くと思うのですが…1月半ばまでカサブランカを飾るので、次のものは長持ちさせたいと思います。何かアドバイス・考えられる原因等ありましたらお願い致します。
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カサブランカの切り花が長持ちしない原因
カサブランカの切り花が咲ききらず、変色したり下向きになったりする原因はいくつか考えられます。ご質問の内容から推測できる原因と、その対策を詳しく解説します。
1. 水分不足と栄養不足
- 茎の吸水不良:カサブランカは水分を多く必要とする植物です。茎の切り口が傷んでいたり、空気に触れていると吸水が悪くなり、花への水分供給が不足します。結果、花が萎れて変色し、下向きになります。
- 栄養不足:切り花は根から栄養を吸収できません。そのため、鮮度保持剤を使用することで、花に必要な栄養分を補給し、長持ちさせることができます。ご質問では鮮度保持剤を使用していないとのことですので、これが原因の一つと考えられます。
2. 環境要因
- 温度変化:低温のガラスケースから急に室温の高い場所に置かれたことで、温度変化に花が対応できず、ストレスを受けている可能性があります。カサブランカは寒さに強いですが、急激な温度変化は好ましくありません。
- 直射日光:直射日光に当たると、花が傷んで変色しやすくなります。日当たりの良い場所に飾っている場合は、カーテンなどで光を遮る必要があります。
- 乾燥した空気:暖房などによって空気が乾燥していると、水分が蒸発しやすくなり、花が萎れやすくなります。加湿器を使用したり、花瓶の近くに水を置いたりするなどして、湿度を保つ工夫が必要です。
3. 切り口の処理
- 切り口の処理不足:花屋さんで10cmほど切ってもらったとのことですが、切り口が潰れていたり、雑菌が繁殖している可能性があります。切り口を斜めにカットし、清潔な水に浸けることで、吸水性を高めることができます。
4. 花の老化
- 自然な老化:カサブランカは、もともと開花期間が比較的短い花です。購入時期や花の状態によっては、寿命が短い場合もあります。特に、つぼみがたくさんある場合は、全てのつぼみが開花するとは限りません。
カサブランカの切り花を長持ちさせるための具体的な対策
上記の点を踏まえ、カサブランカの切り花を長持ちさせるための具体的な対策を以下に示します。
1. 水の管理
- 毎日水替え:毎日水を交換し、花瓶を清潔に保つことが大切です。雑菌の繁殖を防ぎ、新鮮な水を供給することで、吸水性を維持できます。
- 切り口の処理:水に浸かっている部分の茎を斜めにカットし、新鮮な切り口を作ることで、吸水性を高めます。ハサミやナイフは清潔なものを使いましょう。また、茎の先端を数cm切り落とすことで、吸水能力を回復させる効果があります。
- 鮮度保持剤の使用:鮮度保持剤を使用することで、栄養補給と殺菌効果が得られ、花持ちが大幅に向上します。様々な種類の鮮度保持剤が市販されているので、お好みのものを選んで使用しましょう。
- 水位:花瓶の水位は、茎の少なくとも半分以上を浸かるようにしましょう。水が少ないと、茎の先端が乾燥し、吸水が悪くなります。
2. 環境の調整
- 直射日光を避ける:直射日光は花を傷めるため、避けるようにしましょう。カーテンなどで光を調整するか、日陰に飾ることをおすすめします。
- 温度と湿度の管理:急激な温度変化は避け、なるべく安定した温度と湿度を保つようにしましょう。暖房器具の風が直接当たらないように注意し、加湿器を使用するのも効果的です。
- 風通しの良い場所:風通しの良い場所に飾ることで、カビの発生を防ぐことができます。ただし、エアコンの風が直接当たる場所や、風が強い場所は避けましょう。
3. その他のポイント
- 花瓶の選び方:口の広い花瓶を使用すると、花がより長く楽しめます。また、花瓶の大きさは、花束のサイズに合わせて選びましょう。
- 葉っぱの処理:水に浸かっている葉っぱを取り除きましょう。葉っぱが腐敗すると、水が汚れて花が傷む原因となります。
- 専門家の相談:どうしても花持ちが悪い場合は、花屋さんに相談してみるのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な対策を立てることができます。
まとめ
カサブランカの切り花を長持ちさせるためには、適切な水の管理、環境の調整、そして適切な切り口の処理が重要です。これらの点を意識することで、より長く美しいカサブランカを楽しむことができるでしょう。 今回ご紹介した対策を実践し、1月半ばまでカサブランカの美しさを楽しんでください。