オール電化住宅の暖房計画:蓄熱暖房と床暖房のメリット・デメリット

オール電化で蓄熱暖房と床暖房の事を教えて下さい。 来月上棟です。オール電化で一階リビングとキッチンに温水式床暖を入れます。(25畳) リビング階段と吹き抜けはありません。 そこで二階 の暖房の事で伺いたいのですが、二階子供部屋と寝室に蓄熱暖房をつけたらどうでしょう? コストの面や使い勝手など教えて下さい。 蓄熱暖房機は始めからつけた方がいいですか? 全室エアコンはつけるので、一度冬を越してみて後付けでもいいかなとも思うのですが・・・ また25畳に温水式床暖だけだと寒いのかなとも思い、一階にも蓄熱を合わせて使うのはどうでしょう? よろしくお願いします。

オール電化住宅における暖房システム:蓄熱暖房と床暖房の比較

来月上棟予定のオール電化住宅において、1階リビングとキッチンに温水式床暖房(25畳)を設置し、2階子供部屋と寝室の暖房方法について検討されているとのことですね。リビング階段や吹き抜けがないため、熱の逃げが少ない点は有利です。しかし、2階への暖房方法、そして1階の暖房の十分性についてご心配されているようです。 以下、蓄熱暖房と床暖房の特徴を踏まえ、最適なプランを検討していきましょう。

蓄熱暖房機のメリットとデメリット

蓄熱暖房機は、夜間に電力を利用して蓄熱し、昼間にその熱を放出して部屋を暖めるシステムです。

  • メリット:
    • 電気料金の安い時間帯に暖房を行うため、ランニングコストを抑えることができる。
    • 輻射熱で部屋全体を優しく暖めるため、エアコンのような乾燥が少ない。
    • 一度蓄熱すれば、数時間暖房効果が持続する。
  • デメリット:
    • 初期費用が高い。
    • 設置場所の確保が必要。
    • 蓄熱時間がかかるため、急な暖房には向かない。
    • 機種によっては、メンテナンスが必要となる場合がある。

温水式床暖房のメリットとデメリット

温水式床暖房は、床下に敷設されたパイプに温水を循環させることで床を暖めるシステムです。

  • メリット:
    • 足元からじんわりと暖まるため、快適で、体感温度が高い。
    • 部屋全体が均一に暖まるため、温度ムラが少ない。
    • 空気が乾燥しにくい。
  • デメリット:
    • 初期費用が高い。
    • リフォームでの設置は困難で、新築時に計画する必要がある。
    • 暖まるまでに時間がかかる。
    • 床材によっては、対応できない場合がある。

2階子供部屋と寝室の暖房計画:蓄熱暖房の必要性

2階子供部屋と寝室に蓄熱暖房を設置するかどうかは、ご家族の生活スタイルや予算によって判断する必要があります。

エアコンとの併用で十分な可能性

全室エアコンを設置する予定とのことですので、まずは冬を過ごしてみてから判断することをおすすめします。 25畳のリビングに温水式床暖房のみでも、十分な暖かさを感じられる可能性があります。 特に、リビング階段や吹き抜けがないため、熱が逃げにくい構造です。 冬を過ごしてみて、2階が寒すぎるようであれば、その時点で蓄熱暖房の設置を検討しても遅くありません。

後付けの場合の注意点

蓄熱暖房機は後付けも可能ですが、電気容量や配線の確認が必要です。 既存の電気設備では対応できない場合、増設工事が必要となり、追加費用が発生します。 また、設置場所の確保も重要です。 事前に電気工事会社に相談し、見積もりを取ることが大切です。

1階暖房の検討:床暖房のみで十分か?

25畳のリビングとキッチンに温水式床暖房のみでは、寒さを感じる可能性も否定できません。 特に、真冬や極寒の日は、床暖房だけでは不十分だと感じるかもしれません。

蓄熱暖房との併用を検討するメリット

1階にも蓄熱暖房を併用することで、床暖房の補助として使用でき、より快適な空間を確保できます。 蓄熱暖房は、床暖房が温まるまでの時間や、床暖房だけでは暖まりにくい隅の方を暖めるのに役立ちます。

コストと使い勝手のバランス

蓄熱暖房は初期費用が高いですが、ランニングコストを抑えることができます。 一方、エアコンは初期費用が比較的安価ですが、ランニングコストは高くなる可能性があります。 ご家族の生活スタイルや予算、そして快適性への優先順位を考慮して、最適なバランスを見つけることが重要です。

専門家への相談

最終的な判断は、建築士や設計士、または住宅設備販売業者に相談することをお勧めします。 彼らは、家の構造や断熱性能、ライフスタイルなどを考慮した上で、最適な暖房システムを提案してくれます。 複数の業者に見積もりを取って比較検討することも有効です。

まとめ:段階的な検討と専門家への相談が重要

オール電化住宅の暖房計画は、初期費用、ランニングコスト、快適性のバランスを考慮する必要があります。 まずは冬を過ごしてみて、必要に応じて蓄熱暖房を追加するなど、段階的に検討を進めていくことが賢明です。 そして、専門家の意見を参考に、ご家族にとって最適な暖房システムを選択してください。

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