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オール電化住宅の分電盤:必要な回路数と選び方のポイント
ハウスメーカーから22回路の提案を受けたとのことですが、オール電化住宅、4人家族という条件を考慮すると、その回路数は妥当な範囲内と言えるでしょう。しかし、本当に必要な回路数は、ライフスタイルや将来的な拡張性も考慮して決定する必要があります。49回路という提案は、非常に多くの回路数であり、過剰な可能性が高いです。本記事では、最適な回路数の決め方や、分電盤選びのポイントを解説します。
現在の電気使用状況と将来の拡張性を考慮する
まず、ご家庭で現在使用している、または今後使用したいと考えている電気機器をリストアップしてみましょう。
- リビング:エアコン(200V)、照明、テレビ、AV機器、ゲーム機など
- 寝室:エアコン(100V)、照明、テレビ、コンセントなど
- 和室:エアコン(100V)、照明、コンセントなど
- 子供部屋×2:エアコン(100V)、照明、パソコン、コンセントなど
- キッチン:IHヒーター、食器洗い乾燥機、電子レンジ、冷蔵庫、照明など
- その他:玄関照明、トイレ照明、浴室照明、洗面所照明、廊下照明など
これらの機器を一つずつ確認し、それぞれに専用の回路を確保する必要があるか検討します。例えば、エアコンは必ず専用の回路が必要です。また、IHクッキングヒーターや電気オーブンレンジなども、大きな電力を消費するため、専用の回路を設けるのが一般的です。
回路数の目安とハウスメーカー提案の検証
一般的に、4人家族のオール電化住宅では、20~30回路程度が目安とされています。ハウスメーカーからの22回路の提案は、この範囲内であり、妥当な提案と言えるでしょう。しかし、将来的な拡張性を考慮すると、もう少し余裕を持った回路数を確保しておくことも重要です。例えば、将来、電動アシスト自転車の充電器を設置したり、電動工具を使ったりする可能性も考慮すると、25~30回路程度を検討するのも良いでしょう。
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49回路という提案は、非常に多くの回路数です。これは、ほとんどの家庭では過剰であり、コストパフォーマンスの面からも見直した方が良いでしょう。
分電盤の価格と回路数の関係
分電盤の価格は、回路数に比例して増加します。回路数が多いほど、ブレーカーの数が増え、盤のサイズも大きくなるため、価格が高くなります。しかし、回路数が少なすぎると、必要な機器を同時に使用できなくなる可能性があります。そのため、最適な回路数を検討することが重要です。
専門家への相談
最適な回路数については、電気工事士やハウスメーカーの担当者などに相談することをお勧めします。彼らは、あなたの家の状況やライフスタイルを考慮して、最適な回路数を提案してくれるでしょう。
分電盤選びの具体的なステップ
1. **現在の電気機器リストの作成:** 使用中の機器と、今後導入予定の機器をリストアップします。
2. **各機器に必要な回路数の確認:** 高出力機器は必ず単独回路、複数機器を一つの回路にまとめる場合は、ブレーカー容量に余裕があるか確認します。
3. **将来の拡張性を見込む:** 子供部屋の増加や趣味の導入などを想定し、余裕を持った回路数を確保します。
4. **ハウスメーカーとの相談:** 提案された回路数と、自身のニーズを比較検討し、必要に応じて調整を依頼します。
5. **専門家への相談(必要に応じて):** 判断に迷う場合は、電気工事士などの専門家に相談しましょう。
具体的な事例:25回路の構成例
以下は、25回路の分電盤の構成例です。これはあくまでも一例であり、ご家庭の状況に合わせて調整する必要があります。
- エアコン:4回路 (リビング200V、寝室100V、和室100V、子供部屋100V×2)
- 照明:5回路 (リビング、寝室、和室、子供部屋×2)
- コンセント:8回路 (リビング、寝室、和室、子供部屋×2、キッチン、洗面所)
- キッチン:4回路 (IHクッキングヒーター、食器洗い乾燥機、電子レンジ、冷蔵庫)
- その他:4回路 (浴室、トイレ、玄関、廊下)
まとめ
オール電化住宅の分電盤は、将来を見据えた適切な回路数を確保することが重要です。ハウスメーカーの提案を参考にしながら、ご自身のライフスタイルや将来的な拡張性を考慮し、最適な回路数を決定しましょう。必要に応じて専門家への相談も検討してみてください。