オーストラリアでの車事故とシェアメイトによる損害:法的解決策と予防策

オーストラリアに住んでいるのですが、 車を知人から購入し、2ヶ月ほどでシェアメイトK君が2度も僕の車で事故を起こしてしまって困っています。 1度目は僕が電車で病院に出かけていて部屋に鍵を置いて出かけた隙に、勝手に車を持ち出しバイクと接触事故を 起こしてサイドミラー等、車の左側をがっつり破損してしまいました。 そのとき、警察を呼んでお互い連絡先を交換してその場は収まりました。 そしてKくんは修理代は全額払うと言ったので僕もそれで了承しました。 ですがそのとき既に僕とK君は同じ新しい職場が決まっていたので、故障したミラーをガムテープで補強して 修理せずにシドニーからメルボルンに向かいました。 そのシドニーからメルボルンに向かう途中、僕がかなり長時間運転していて眠たくなってきたので K君と運転を交代して僕が眠っている間にカンガルーと衝突して車のフロント部分エンジンを破損しました。 そして車はほぼ廃車状態です。修理代も$4000ほどかかりそうで新しい車を購入した方が安いくらいです。 そして修理代を請求した所、カンガルーとの事故は自分の過失ではないと主張して 車を運転させた私に責任があると主張しています。 車はサードパーティーしか入っていなかったのでおそらく使えません。 そしてバイクとの事故の修理代も今はお金がないから後日いくらか払うと言っています。 ですが彼は、仕事を辞め僕の前を去りました。 連絡はまだとれているのですが、払うことは期待できないので 私はどうすることができますか? 横暴な人なので法律で解決するしかないと考えているのですが 裁判を起こすほどの金額でもないとかなとも思いますし、警察に言っても何もできないと言われたのですが やはり訴えるしかないですか? オーストラリアの法律関係に詳しいかた、情報お願いします。

オーストラリアにおける車事故と損害賠償

オーストラリアでは、車事故による損害賠償は、過失責任に基づいて決定されます。つまり、事故の原因となった者の過失の程度に応じて、賠償責任が分担されます。シェアメイトのK君による2度の事故について、それぞれ個別に検討する必要があります。

1回目の事故(バイクとの接触事故)

K君があなたの許可なく車を運転し、事故を起こしたことは、明確な彼の過失です。彼は修理代を支払うと約束していましたが、それを履行していないため、あなたは彼に対して法的措置をとることができます。

2回目の事故(カンガルーとの衝突事故)

2回目の事故については、K君の過失とあなたの過失の割合が問題となります。K君が運転中に事故を起こしたことは事実ですが、あなたが長時間運転して眠気を催し、K君に運転を交代させたことも、事故の一因として考慮される可能性があります。オーストラリアでは、運転手の疲労による事故は重大な問題と認識されており、安全運転義務違反として責任を問われる可能性があります。

しかし、カンガルーとの衝突は予期せぬ出来事であり、K君に全ての責任を負わせることは難しいかもしれません。裁判所は、両者の過失割合を判断し、それに基づいて賠償責任を決定します。

法的解決策

$4000という金額は、裁判を起こすには小さい金額に思えるかもしれませんが、弁護士費用や手続き費用などを考慮すると、費用対効果の面から検討する必要があります。

1. 債権回収

まず、K君に対して書面で正式に修理代金の支払いを請求しましょう。内容証明郵便などで送付することで、証拠として残ります。支払いが行われない場合は、小額訴訟(Small Claims Tribunal)を検討できます。小額訴訟は、費用が比較的安く、手続きも簡素化されているため、$4000程度の請求額であれば適しています。

2. 小額訴訟(Small Claims Tribunal)

オーストラリアの各州には、小額訴訟を扱う裁判所があります。州によって手続きや金額の上限は異なりますが、一般的に数千ドル程度の請求額に対応しています。小額訴訟は、弁護士を雇う必要がない場合が多く、費用を抑えられます。ただし、証拠をしっかり準備し、主張を明確に示す必要があります。

3. 弁護士への相談

弁護士に相談することで、あなたの権利と義務、そして最適な解決策について専門的なアドバイスを得ることができます。弁護士は、小額訴訟の手続きを支援したり、より高額な訴訟への移行を検討したりすることもできます。

事故予防のためのアドバイス

二度とこのような事態を招かないために、以下の点に注意しましょう。

  • 車の貸し出しを厳格に管理する: 今後、誰かに車を貸し出す際には、書面による契約を結び、運転者の責任や保険について明確に規定しましょう。運転免許証の確認や、運転経験の確認なども重要です。
  • 安全運転を徹底する: 長時間運転による疲労運転は非常に危険です。休憩を十分に取り、眠気を感じたらすぐに安全な場所に車を停めて休息しましょう。運転交代をする場合も、運転手の状態を確認することが重要です。
  • 適切な保険に入る: サードパーティー保険だけでは、自分の車の損害はカバーされません。Comprehensive insurance(包括保険)への加入を検討しましょう。包括保険は、事故や盗難など、幅広いリスクをカバーします。
  • シェアメイトとの関係を見直す: 今回の件は、シェアメイトとの信頼関係の欠如が原因の一つと言えるでしょう。今後、シェアメイトを選ぶ際には、慎重に判断し、信頼できる人物を選ぶようにしましょう。

専門家の視点

弁護士や保険のプロフェッショナルに相談することで、より具体的なアドバイスを得ることができます。彼らは、オーストラリアの法律に精通しており、あなたの状況に最適な解決策を提案してくれるでしょう。

まとめ

今回のケースは、不幸な事故が重なった結果ですが、適切な法的措置と予防策によって、同様の事態を防ぐことができます。小額訴訟や弁護士への相談を検討し、将来に向けて適切な保険に加入し、シェアメイトとの関係を見直すことで、より安全で安心な生活を送ることができるでしょう。

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