オカメインコのしつけと育て方:専門家のアドバイスと飼い主の愛情

オカメインコの躾•育て方について。飼育経験のある方の考え方をお聞きしたいです。現在生後約3ヶ月と1歳になったオカメインコを飼っています。1歳になった子は生後半年以上経った状態 で専門店からお迎えしました。私の過去質問に詳細があるのですが、3ヶ月の子は雛の状態で捨てられていました。先日、1歳の子をお迎えしたお店に遊びに行き、店長さん(オカメインコに大変詳しい)とお話しました。捨てられていた3ヶ月のオカメの話になり、飼育のアドバイスを頂けたらと思い家での様子を撮った動画や写真を見せました。すると店長さんは、①生後3ヶ月から4ヶ月程だと思う。だとすると今のうちに抱っこできるようにしつけたほうが良い。抱っこに慣らすには、とにかく胸に抱きかかえてオカメが嫌がっても離さない。噛み付いてきても離さない。これを毎日放鳥後など決まったタイミングで繰り返す。嫌がって可哀想だからと離してしまうと、嫌がれば離してくれると学習して抱っこできなくなる。抱っこの躾は、人間が飼い主であることを認識させ、わがままな性格になることを防止でき、病院でも掴まれることを嫌がりにくくなる。②雛換羽で羽が抜け替わる前だけクリッピングして人間に頼らなくてはいけない状況を作るべき。→これをしないと一人前の成鳥になるころには我儘な俺様タイプの性格になる。特にうちの3ヶ月の子は雄っぽいのでこの俺様になる可能性高いのだそうです。このように仰るのです。個人的にはこの考え方にはちょっとびっくりしたのです。①については、嫌がって噛み付く程なのに強要して良いものか。ちなみに3ヶ月の子はすんなり手に乗り、人の身体にくっつくのが好きですが、身体に触られるのはあまり好きではありません。嫌がることを強要して嫌われてしまったりするんじゃないかと疑問です。②我儘になってしまうのは困るけれど、だからといってクリッピングはしたくありません。本当にそんなことして信頼関係は築けるのですか?自由に飛び回って部屋の中を旋回した後のご機嫌な鳴き声と表情を思うと、クリッピングなんて可哀想で…それともクリッピングが可哀想と考えるのは人間の一方的な思い込みなのでしょうか?長くなってしまいましたが、どれか一つでもご意見頂けたら嬉しいです。インコ飼っている方•詳しい方、考えを聞かせてください。また、うちはこんな躾方をしているというものもあったら教えてください。

オカメインコのしつけに関する専門家の意見と、より良い方法

ペットショップ店長さんのアドバイスは、ある意味で従来のしつけ方法を反映していますが、現代の動物行動学の視点からは、いくつか疑問点が残ります。特に、嫌がることを強要するという点は、鳥との信頼関係構築に反する可能性が高いです。

抱っこに関するしつけ:強要は禁物

店長さんのアドバイス①にある「嫌がっても抱っこし続ける」方法は、鳥に強いストレスを与え、恐怖心や不信感を植え付ける可能性があります。オカメインコは繊細な生き物です。無理強いすることで、人間を怖がり、噛みつきがエスカレートしたり、精神的な問題を引き起こす可能性も否定できません。

より良い方法としては、鳥のペースに合わせて、少しずつ慣れさせていくことです。

  • まずは手のひらに餌を置いて、近づいてくるのを待ちます。
  • 鳥が自ら手に乗ってきたら、優しく褒めてご褒美を与えます。
  • 徐々に触れる時間を長くし、抱っこする練習をします。
  • 嫌がったらすぐにやめます。
  • 無理強いは絶対にしません。

大切なのは、鳥が安心できる環境を作ることです。安全だと感じれば、自然と人間に近づいてきます。焦らず、根気強く、信頼関係を築くことが重要です。

羽切り(クリッピング)について:信頼関係構築の妨げになる可能性

店長さんのアドバイス②にある羽切り(クリッピング)も、信頼関係構築の妨げになる可能性があります。羽切りは、鳥の飛翔能力を制限する行為です。鳥にとって飛ぶことは、本能であり、非常に重要な行動です。羽切りを行うことで、鳥はストレスを感じ、行動範囲が制限され、精神的に不安定になる可能性があります。

羽切りは、どうしても必要な場合(脱走防止など)に獣医師の判断で行うべきです。信頼関係を築くためには、鳥に安全で快適な環境を提供し、自由に飛び回れる空間を与えることが大切です

信頼関係が築けていれば、鳥は飼い主を信頼し、自ら近づいてきます。その状態であれば、病院への連れて行く際も、比較的スムーズに抱っこできる可能性が高いです。

より良いオカメインコとの関係構築のための具体的なステップ

オカメインコとの良好な関係を築くためには、以下のステップを踏むことをお勧めします。

1. 安心できる環境を作る

* ケージは安全で清潔な場所に設置します。直射日光や冷暖房の風が直接当たらない場所を選びましょう。
* ケージ内には、止まり木、餌入れ、水入れ、おもちゃなどを適切に配置します。
* 毎日ケージの掃除を行い、清潔さを保ちます。
* 鳥が落ち着ける隠れ家を用意しましょう。

2. 適切なコミュニケーションを取る

* 毎日、一定時間、放鳥時間を設けます。鳥が自由に飛び回れる空間を与えましょう。
* 優しく話しかけたり、歌を歌ったりして、コミュニケーションを取ります。
* 鳥の行動をよく観察し、その気持ちを読み取ろうと努力します。
* 鳥が嫌がることをしないように注意します。

3. 適切な食事と健康管理

* 栄養バランスの良い餌を与えます。ペレット、種子、野菜、果物などをバランス良く与えましょう。
* 新鮮な水を常に用意します。
* 定期的に獣医師による健康診断を受けさせます。

4. しつけは、強制ではなく、ポジティブな強化で

* 良い行動をしたら、すぐに褒めてご褒美を与えます。
* 悪い行動をしたら、優しく注意します。
* 決して、罰を与えたり、脅したりしません。

専門家の視点:動物行動学に基づいたしつけ

動物行動学の専門家によると、鳥へのしつけは、恐怖や強制ではなく、ポジティブな強化に基づいて行うべきです。鳥は、良い行動をした時に褒められたり、ご褒美をもらったりすることで、その行動を繰り返すようになります。逆に、悪い行動をした時に罰を与えられたり、脅されたりすると、恐怖心や不信感を抱き、人間を避けるようになります。

鳥との信頼関係を築くためには、鳥の気持ちを理解し、尊重することが大切です。焦らず、ゆっくりと時間をかけて、鳥との絆を育んでいきましょう。

まとめ:愛情と理解に基づいたしつけで、幸せなインコライフを

オカメインコのしつけは、決して強制や恐怖に基づいて行うべきではありません。鳥の気持ちに寄り添い、愛情と理解に基づいたしつけを行うことが、幸せなインコライフを送るための鍵となります。 今回の店長さんのアドバイスは、従来の考え方の一例ではありますが、必ずしも正しい方法とは言えません。 鳥の個性や状況に合わせて、適切な方法を選択し、根気強く取り組むことが重要です。

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