オカメインコと安全な放鳥:ビビりさんのためのステップバイステップガイド

生後3ヶ月のオカメインコをブリーダーさんから引き取って2週間ほどになります。かなりのビビりさんですが、ここ最近になって、カゴの中に手を入れても怖がらなくなり、手のひらに餌をのせたものを食べてくれるまでになりました。ただ私の小指に片足をちょんと掛けるだけで、手にはのりません。人差し指だけ足元にもっていくとフンと威嚇されます…今はこのような状態ですが、家にお迎えしてから2度ほど放鳥したことがあります。その時はカゴから飛び出して、壁に激突したりエアコンの上やら換気扇の上やらにとまり固まってしまいました。長時間動かず遊ぶ気配も降りてくる気配もないので強制的にカゴに返しました。(タオルと部屋の電気を消し)ここ最近カゴから出たいのか、餌をかえるときや手をかごに入れて餌を上げようと入り口をあけ、締めたあとに扉の前で羽をばたつかせていました。カゴから出そうではあるが、出るとパニックになる…このような関係では放鳥はおこなわないほうがよいでしょうか?それとも放鳥自体になれてもらうため、出してあげたほうがよいでしょうか。アドバイスお願いします。

オカメインコの放鳥:恐怖体験からの克服

生後3ヶ月、まだ幼いオカメインコにとって、初めての環境での放鳥は大きなストレスです。壁に激突したり、高い場所に逃げ込んだりするのは、恐怖心からくる行動です。大切なのは、鳥さんのペースを尊重し、安全で安心できる環境を作ってあげることです。放鳥を焦らず、段階的に進めていきましょう。

放鳥前の準備:安全な空間づくり

放鳥前に、鳥にとって安全な空間を作ることは必須です。

危険箇所の特定と対策

まずは、部屋の中にオカメインコにとって危険な場所がないか確認しましょう。

  • 窓:カーテンを閉める、窓にカバーをつけるなど、外に出られないようにします。
  • 鏡:鏡に映った自分とケンカしたり、ぶつかったりする可能性があるので、片付けるか覆います。
  • エアコン・換気扇:稼働中は絶対に近づかせないようにします。使用しない時は、鳥がとまれないようにカバーなどを設置しましょう。
  • 電気コード:かじって感電する危険性があるので、コードを隠す、保護カバーをつけるなど対策が必要です。
  • 有毒植物:観葉植物など、鳥にとって有毒な植物がないか確認し、片付けましょう。アロマオイルなども注意が必要です。
  • 狭い隙間:オカメインコが入り込んで出られなくなる場所がないか確認しましょう。

安全な遊び場を用意する

オカメインコが安全に遊べる空間を作ることも重要です。

  • 止まり木:様々な高さや太さの止まり木を用意してあげましょう。天然木の止まり木がおすすめです。
  • おもちゃ:興味を引くおもちゃを用意することで、放鳥中のストレス軽減に繋がります。
  • 隠れ家:鳥が落ち着ける隠れ家となる場所を用意しましょう。小さな箱や布などを活用できます。

段階的な放鳥トレーニング

いきなり広い部屋で放鳥するのではなく、最初は狭い範囲から始めて徐々に広げていくのがおすすめです。

ステップ1:ケージ周辺での放鳥

最初はケージの扉を開け、鳥が自らケージから出て、すぐに戻れる範囲で放鳥してみましょう。数分間だけにして、すぐにケージに戻ってくればご褒美を与えましょう。

ステップ2:部屋の一部での放鳥

ケージ周辺で落ち着いて過ごせるようになったら、徐々に放鳥範囲を広げていきます。最初は部屋の一角だけを放鳥エリアとし、危険な場所を避け、安全な場所に止まり木やオモチャを配置します。

ステップ3:部屋全体での放鳥

部屋の一部で問題なく過ごせるようになったら、部屋全体での放鳥に挑戦してみましょう。最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていきます。常に鳥の様子を観察し、危険な行動が見られたら、すぐにケージに戻しましょう。

ステップ4:複数回、短時間の放鳥

毎日長時間放鳥するよりも、1日に数回、短時間ずつ放鳥する方が、鳥にとってストレスが少ないです。

放鳥中の注意点

放鳥中は常に鳥の様子を観察することが大切です。

  • 異常行動:羽を膨らませたり、震えたり、落ち着きがないなどの異常行動が見られたら、すぐにケージに戻しましょう。
  • 危険な場所への接近:窓や高い場所、危険な物に近づこうとした場合は、優しく誘導して安全な場所へ移動させましょう。
  • 強制的なケージへの戻し方:タオルを使う方法もありますが、鳥にストレスを与えないよう、優しく、落ち着いて対応しましょう。暗くして、静かにケージに戻すことが重要です。

専門家のアドバイス

鳥類の専門家や獣医に相談することも有効です。個々の鳥の性格や状態に合わせたアドバイスをもらえます。

インテリアとオカメインコの放鳥

インテリアも、オカメインコの放鳥に影響を与えます。明るい色合いのインテリアは、鳥を落ち着かせ、安全だと感じさせる効果があります。一方、暗すぎる色や、刺激の強い模様は、鳥を不安にさせる可能性があります。緑色などの自然の色合いは、リラックス効果があるとされています。

まとめ

オカメインコの放鳥は、鳥の性格や状態に合わせて、段階的に進めることが大切です。安全な環境を整え、鳥のペースを尊重することで、安心して放鳥できるようになります。焦らず、根気強くトレーニングを続けましょう。

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