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オカメインコとの信頼関係を築くためのステップ
オカメインコを飼うのは初めてで、しかも手乗りではない子との生活に戸惑っているとのこと、大変お気持ちお察しします。しかし、ご安心ください。時間と愛情をかければ、必ずオカメインコとの信頼関係を築くことができます。焦らず、段階的に進めていきましょう。
1. 安全な環境づくりと観察
まず大切なのは、オカメインコが安全で落ち着ける環境を作ることです。
- ケージの場所:人の往来が少ない静かな場所にケージを設置しましょう。直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所を選び、温度変化が少ないことが重要です。騒音や振動にも注意が必要です。
- ケージ内の環境:止まり木、餌入れ、水入れ、おもちゃなどを適切に配置し、オカメインコが自由に動き回れるスペースを確保します。隠れ家となる小鳥用のハウスを設置するのも良いでしょう。清潔さを保つため、ケージの掃除はこまめに行いましょう。
- 観察:毎日、オカメインコの行動を観察します。餌の食べ方、水の飲み方、排泄の状態などをチェックし、異変があればすぐに獣医に相談しましょう。特に、冠羽が常に立った状態であることは、ストレスや恐怖を感じている可能性を示唆しています。リラックスしている様子を観察することが重要です。
2. 徐々に距離を縮める
いきなり近づこうとせず、まずはオカメインコにあなたの存在を認識させるところから始めましょう。
- 声かけ:毎日、優しく名前を呼びかけ、穏やかな声で話しかけましょう。最初は遠くから、徐々に距離を縮めていきます。オカメインコが警戒している間は、無理に近づかないようにしましょう。
- 餌やり:最初はケージの外から、お気に入りの餌をケージの中に置いてあげましょう。オカメインコが餌を食べている様子を観察し、慣れてきたら、ケージの近くに座って餌やりをしてみましょう。この時、急に手を近づけないように注意してください。
- 間接的な接触:オカメインコがあなたに慣れてきたら、ケージの扉を開けて、少しだけ手をケージの中に入れてみましょう。最初は短時間から始め、オカメインコが逃げたり、威嚇したりしなければ、徐々に時間を延ばしていきます。この時、無理強いは厳禁です。
3. 放鳥について
手乗りではないオカメインコの場合、放鳥は慎重に行う必要があります。いきなり広い部屋に放すと、オカメインコがパニックを起こし、ケージに戻すのが困難になる可能性があります。
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- 最初は狭い範囲で:最初は、ケージの近くなど、狭い範囲で放鳥してみましょう。オカメインコが落ち着いて行動できるよう、安全な場所を確保します。部屋の窓や危険な場所には注意が必要です。
- 誘導:オカメインコがケージから離れても、無理に追いかけないようにしましょう。お気に入りの餌や、おやつを使ってケージに戻すように誘導します。焦らず、ゆっくりと時間をかけて行いましょう。
- 安全対策:放鳥する際は、窓を閉め、危険な物を片付けるなど、安全対策を万全に行いましょう。電化製品や有毒植物など、オカメインコにとって危険な物がないか確認することが大切です。
4. 専門家への相談
どうしてもオカメインコとの関係構築に悩んだ場合は、獣医や鳥専門のショップなどに相談してみましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な方法を見つけることができるでしょう。
専門家の視点:鳥類行動学者からのアドバイス
鳥類行動学者の視点から見ると、オカメインコが警戒しているのは、過去の経験や、現在の環境に不安を感じている可能性が高いです。 急に環境が変わったこと、そして人間との接触にネガティブな経験があるのかもしれません。 重要なのは、オカメインコに安全だと感じさせることです。 そのためには、上記で述べたような、ゆっくりとしたペースでの信頼関係構築が不可欠です。 焦らず、オカメインコのペースに合わせて接することが、良好な関係を築くための鍵となります。 また、20時に鳴き叫ぶという行動は、就寝前のサインかもしれません。 ケージに落ち着いていられるような環境を整え、就寝時間には静かに過ごせるように配慮しましょう。
インテリアとオカメインコの共存
オカメインコを飼う上で、インテリアも重要な要素となります。
- ケージの設置場所:ケージは、オカメインコが落ち着いて過ごせる場所を選びましょう。インテリアとの調和も考慮しつつ、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。例えば、落ち着いた色の壁やカーテンの色とケージの色を合わせると、より自然な雰囲気になります。
- 色選び:オカメインコは、鮮やかな色に反応することがあります。ケージの周辺には、落ち着いた色合いのインテリアを選び、刺激を与えすぎないようにしましょう。例えば、緑色やベージュなどの自然な色合いは、オカメインコにとってリラックス効果があります。
- 安全性:オカメインコが口にしても安全な素材のインテリアを選びましょう。有毒な植物や、小さな部品などは、オカメインコにとって危険です。安全性を考慮した上で、インテリアを選びましょう。
まとめ
オカメインコとの信頼関係構築には、時間と忍耐が必要です。焦らず、オカメインコのペースに合わせて、ゆっくりと距離を縮めていきましょう。 安全な環境づくり、丁寧なコミュニケーション、そして専門家への相談を有効活用することで、必ず仲良くなれるはずです。 大切なのは、オカメインコへの愛情と、その愛情を伝える努力です。