エクステリア工事の雨漏り問題:瑕疵担保責任、賠償責任、そして解体について

エクステリア工事での雨漏りが続いています。瑕疵担保責任や賠償責任はできるのですか? また何回かコーキング等修繕をやってもらいましたが3か月以上改善しません、金額の返金や取り壊しは可能ですか? はじめまして 困っているので相談します。 3か月程まえにエクステリア工事をしました。某有名メーカーの商品で、リビングから続く部屋を作りました。 3か月間雨漏りをしています。外壁にくっついてる部分や窓枠など数か所からあり、5回くらいは修繕工事を依頼しました。 依頼後今回は大丈夫ですと今回は治りましたともう3か月以上続いています。 さらに中にある金属製の1メートル弱のサッシカバーみたいのが外れ落ちてくる始末です。 部屋にしてもらったので洗濯を干したり、子供の遊ぶスペースとして活用したいと思っていましたが、室内としては雨漏りがあり また天井から金属が落ちてくるので遊ぶこともできませんが、雨漏りがするたび部屋を掃除しなくてはいけません。 工事をするたびに家にいなくてはいけないため時間を作っていました。 こんなことが続き賠償をしたいと思い、施工主に電話をしたところ目に見える傷や物は保障しますと言われました。 子供のおもちゃや、扇風機等濡れたのはたくさんあります。床はタイルを選択したので目に見える傷等はありません。 傷がなければ保障はしないのが会社の方針ですと答えました。 エクステリアなので図面はありません、保障期間は1年ついてます。 しかしもう信頼もできないので壊してもらい別の会社に作りなおしてもらいたいです。 このような場合瑕疵担保責任や賠償責任はできますか? また精神的苦痛や私が雨の度に行った清掃など賠償の対象となりますか? もし対象となるならいくらぐらいですか? そしてとりこわしできますか? 長い質問ですが回答よろしくお願いします。

エクステリア工事の雨漏り問題:現状と法的観点

3ヶ月間に渡り、エクステリア工事で作成された増築部分で雨漏りが継続し、さらにサッシカバーの脱落事故も発生しているとのこと、大変お困りの状況だと拝察いたします。 施工業者との間で、瑕疵担保責任や賠償責任の有無、解体・建て替えの可能性についてご心配されているとのことですので、順を追って解説いたします。

瑕疵担保責任について

まず、瑕疵担保責任とは、売買契約や請負契約において、売買された商品や請負によって完成した建物などに瑕疵(欠陥)があった場合、売主や請負業者が負う責任のことです。今回のケースでは、エクステリア工事における雨漏りは明らかに「瑕疵」に該当します。 施工業者には、この瑕疵を修繕する責任があります。5回もの修繕を試みているにも関わらず改善が見られない状況は、業者の責任履行が不十分であると判断できます。

賠償責任について

瑕疵担保責任に加え、賠償責任についても検討が必要です。 施工業者の対応が不適切であったこと、雨漏りによって生活に支障をきたしていること、そして精神的苦痛を被っていることなどから、損害賠償請求が認められる可能性が高いです。

賠償対象となる可能性のある損害は、以下の通りです。

  • 物的損害:雨漏りによって濡れたおもちゃや扇風機などの損害。ただし、施工業者は「目に見える傷」のみを保証対象とするとしているため、交渉が必要となるでしょう。
  • 精神的損害:雨漏りによるストレス、不安、不眠など。これは慰謝料として請求できます。
  • 清掃費用:雨漏りによる清掃に費やした時間と労力に対する費用。領収書など証拠があれば有利です。
  • 時間的損害:修繕工事のために費やした時間に対する損害賠償も請求できる可能性があります。

賠償額については、損害の程度や具体的な証拠によって大きく変動します。専門家(弁護士)に相談することで、適切な賠償額を算出してもらうことが可能です。

解体・建て替えの可能性

繰り返し修繕しても改善しない場合、解体・建て替えを請求できる可能性があります。 これは、修繕による費用対効果が低く、根本的な解決策として解体・建て替えが合理的であると判断される場合に認められます。 ただし、解体・建て替えには多額の費用がかかるため、施工業者との交渉は複雑になる可能性があります。

具体的な対応策

現状を打開するためには、以下のステップを踏むことをお勧めします。

1. 施工業者との交渉

まず、施工業者に対して、これまでの修繕状況、発生している損害、そして解体・建て替えを含めた具体的な解決策を提示する必要があります。 この際、証拠となる資料(写真、動画、修理依頼書、領収書など)をしっかりと準備しましょう。 交渉は書面で行うことで、記録を残し、後々のトラブルを避けることができます。

2. 専門家への相談

交渉が難航する場合、または適切な解決策が見つからない場合は、弁護士または建築士などの専門家に相談することを強くお勧めします。 専門家は法律的な観点から適切なアドバイスを行い、必要であれば法的措置(訴訟)もサポートしてくれます。

3. 証拠の収集

雨漏りの状況、損害の状況、施工業者とのやり取りなどを記録しておくことが重要です。 写真や動画を撮影し、修理依頼書やメールのやり取りなどを保管しておきましょう。 これらの証拠は、交渉や訴訟において非常に重要な役割を果たします。

4. 具体的な賠償額の算出

弁護士に相談することで、精神的苦痛、清掃費用、時間的損失など、具体的な賠償額を算出してもらうことができます。 弁護士費用はかかりますが、適切な賠償を受けるためには有効な手段です。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の立場から見ると、5回もの修繕で改善が見られない雨漏りは、施工不良の可能性が高いです。 基礎工事や防水処理に問題があったり、適切な材料が使用されていなかったりする場合、表面的な修繕では根本的な解決にはなりません。 解体・建て替えを検討するのも、やむを得ない選択肢と言えるでしょう。

まとめ

エクステリア工事の雨漏りは、施工業者の瑕疵担保責任と賠償責任の問題です。 まずは施工業者との交渉を試み、それでも解決しない場合は、専門家(弁護士、建築士)に相談し、適切な対応を検討しましょう。 証拠をしっかり確保し、冷静に状況を判断することが重要です。 早めの対応が、問題解決への近道となります。

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