エアコンのカビ臭と清掃費用請求について:入居時清掃の責任と解決策

四月に入居したアパートのエアコンからすっぱいにおい(おそらくカビ)がします。この場合は清掃代金を大家に請求することはできますか?契約書には部屋明け渡しのときは電気器具の清掃代金を乙が負担と書いています。ということは私が入居したときにはクリーニングしていることになるとおもいます。ちなみにエアコンを使ったのは7月からでその時からにおいがします。

エアコンのカビ臭問題:入居者と大家の責任

四月に入居後、7月から使用開始したエアコンからカビ臭が発生しているとのこと。契約書に「部屋明け渡しのときは電気器具の清掃代金を乙が負担」と記載されていることから、大家(甲)は入居前のエアコン清掃を怠っていた可能性があります。しかし、請求できるかどうかは、いくつかの要素を検討する必要があります。

契約書の解釈と入居時の状態

契約書には「明け渡し時」の清掃についてのみ記載されており、入居時の状態については触れられていません。そのため、入居時のエアコンの状態が問題となります。

* 入居時にエアコンの清掃状況を確認したか?:入居前にエアコンの状態を確認し、その状態を記録(写真や動画)に残しておけば、証拠として活用できます。
* 入居時報告書の存在:多くの賃貸契約では、入居時に建物の状態を記録する報告書を作成します。この報告書にエアコンの状態(カビ臭の有無など)が記載されていれば、大家の責任を問える可能性が高まります。
* 契約書の解釈:「電気器具の清掃」の定義が曖昧です。エアコンの内部清掃まで含まれるのか、外部の簡単な清掃のみなのか、弁護士や専門家に相談して契約書の解釈を確認することが重要です。

カビ発生の原因と使用期間

カビ臭の原因が、入居前の清掃不足によるものか、入居後の使用によるものかを判断する必要があります。7月から使用開始し、カビ臭が発生したとのことですが、使用開始からすぐに臭いがしたのか、徐々に強くなったのか、具体的な状況を記録しておきましょう。

* 使用頻度と清掃:エアコンの使用頻度や、フィルターの清掃状況も重要です。使用頻度が高く、フィルター清掃を怠っていた場合は、入居者にも責任がある可能性があります。
* 専門家の意見:エアコンのカビの専門業者に点検を依頼し、カビ発生の原因と時期を特定してもらうことが有効です。専門家の意見は、大家との交渉において強い証拠となります。

清掃費用請求の可能性と対応策

大家に清掃費用を請求できる可能性は、上記の要素によって大きく変わります。

請求の可能性が高いケース

* 入居時報告書にエアコンのカビ臭が記載されている。
* 入居時にエアコンの状態を確認し、写真や動画で記録を残している。
* 専門業者の診断で、カビ発生が入居前であると断定された。
* 契約書の解釈において、「電気器具の清掃」にエアコンの内部清掃が含まれると判断された。

請求が難しいケース

* 入居時にエアコンの状態を確認しておらず、証拠がない。
* 入居後の使用によるカビ発生の可能性が高い。
* 契約書に明確な記載がなく、解釈が難しい。

大家との交渉と解決策

まずは、大家に状況を説明し、清掃費用負担について話し合うことが重要です。

* 冷静な対応:感情的にならず、事実を淡々と説明しましょう。
* 証拠を提示:写真、動画、専門家の診断書などを提示することで、説得力を高めます。
* 交渉の記録:メールや手紙でやり取りを行い、記録を残しておきましょう。
* 必要に応じて弁護士に相談:交渉がうまくいかない場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。

エアコン清掃とカビ予防:具体的な対策

エアコンのカビ問題は、入居者にとっても重要な問題です。以下に、カビ予防と清掃方法を紹介します。

エアコンの定期清掃

* フィルター清掃:2週間に一度はフィルターを掃除機で掃除し、月に一度は水洗いしましょう。
* 内部清掃:専門業者に依頼して、内部の清掃を定期的に行いましょう。一般的には、年に1回程度の清掃が推奨されます。
* 除菌スプレー:フィルターやエアコン内部に除菌スプレーを使用するのも効果的です。

カビの発生を防ぐ対策

* 使用後:エアコンを使用後は、送風運転を10~30分行い、内部の湿気を飛ばしましょう。
* 湿度管理:部屋の湿度を適切に保つことも重要です。除湿機を使用したり、換気をこまめに行うことでカビの発生を防ぎます。
* 通気性の良いインテリア:家具の配置やカーテンの素材など、通気性の良いインテリアを選ぶことで、部屋全体の湿度を下げることができます。

まとめ

エアコンのカビ臭問題は、入居者と大家の双方にとって困った問題です。契約書の内容、入居時の状況、カビ発生の原因などを明確にすることで、適切な解決策を見つけることができます。専門家への相談や、予防策の実践も忘れずに行いましょう。

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