エアコンなしの賃貸物件への引っ越し:費用を抑える賢い方法

引っ越す部屋にエアコンがついてない時
現在、既に契約書を交わし初期費用も払い、数日後に引っ越し予定です。
現在使用中のエアコンはあり、引っ越し先についていません。
エアコンの脱着を安くするためネットで業者を探していたところ、下のような記述を見つけました。

「エアコン」
入居したらエアコンがなかったっ!そしたら大変ですよね。そんな場合はあせらず、自分でエアコンを買う前に、家主に相談してみましょう。無料で取り付けてくれれば当たり前、もし代金を請求されるようであれば、あなたが立ち退く際に、エアコンを買い取りしてもらうように契約をしましょう。なおこれは法律的に保護されているもので、正式には造作買取請求権と言う権利です。ちなみにエアコン以外にも、給湯設備、畳、建具、戸棚、雨戸などを買取請求することができます。

この通りだとすると、
①今持っているものを無料で取り付けてくれるのでは?(また、退室時に置いて出たら買取にならないですよね??)
②新規取り付けてもらい、今持っているエアコンは取り外し代のみにしたほうがよいのでは?
③いずれにせよ、契約後だからもうダメで、契約前なら十分上手くいけた件だったのか?
など、いろいろ出てくるのですが、どのようなものなのでしょうか?

また、安く済ませる方法や良い案があれば、アドバイスいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

賃貸物件のエアコン事情と造作買取請求権について

賃貸物件にエアコンがない場合、多くの入居者は戸惑うことでしょう。ご紹介いただいたネット上の記述にある「造作買取請求権」は、確かに存在します。しかし、その適用にはいくつかの条件があり、必ずしも無料でエアコンを取り付けられる、あるいは退去時に買取してもらえるとは限りません。

まず、「造作買取請求権」とは、賃貸借契約において、借主が自ら費用を負担して設置した設備を、退去時に大家に買い取ってもらう権利のことです。 これは、エアコンだけでなく、給湯器、畳、建具など、物件に固定されている設備に適用される可能性があります。

しかし、重要なのは、この権利は、借主が費用を負担して設置した設備にのみ適用されるということです。 あなたが既に所有しているエアコンを、大家に無料で設置してもらう、あるいは退去時に買取してもらうことは、この権利の範囲外です。

質問への回答

それでは、質問事項について一つずつ回答していきます。

①今持っているものを無料で取り付けてくれるのでは?(また、退室時に置いて出たら買取にならないですよね??)

残念ながら、無料で取り付けてもらえる可能性は低いでしょう。 あなたが所有するエアコンは、大家の所有物ではありません。大家は、あなたのエアコンの設置に費用を負担する義務はありません。 退去時にエアコンを置いていく場合も、大家が買取する義務はありません。 これは、あなたが費用を負担して設置したものではないからです。

②新規取り付けてもらい、今持っているエアコンは取り外し代のみにしたほうがよいのでは?

これは状況次第です。 新規にエアコンを購入・設置する場合、大家に設置費用の一部負担を依頼できる可能性はあります。 ただし、これは交渉次第であり、必ずしも認められるとは限りません。 大家との良好な関係を築き、丁寧に交渉することが重要です。 また、設置費用だけでなく、取り外し費用も交渉の対象としましょう。

今お持ちのエアコンの取り外し費用のみを負担するよりも、新しいエアコンの設置費用と、古いエアコンの取り外し費用を交渉し、負担額を調整する方が、トータルコストを抑えられる可能性があります。

③いずれにせよ、契約後だからもうダメで、契約前なら十分上手くいけた件だったのか?

契約後でも交渉は可能です。しかし、契約前にエアコンの有無を確認し、交渉しておく方が有利だったことは事実です。 契約前にエアコンの設置について明確な合意を得ていれば、後々のトラブルを回避できたでしょう。

エアコン費用を抑えるための具体的なアドバイス

では、エアコン費用を安く済ませるための具体的なアドバイスです。

1.大家さんとの交渉

* 丁寧な説明と交渉: 大家さんに、エアコンがないことによる不便さを丁寧に説明し、設置費用の一部負担や、古いエアコンの取り外し費用に関する交渉を試みましょう。 冷静で礼儀正しい態度を心がけることが重要です。
* 書面での合意: 交渉がまとまった場合は、必ず書面で合意内容を記録しておきましょう。 口約束ではトラブルになりかねません。
* 複数業者への見積もり提示: エアコン設置業者から複数社に見積もりを取り、大家さんに提示することで、費用を抑える交渉材料になります。

2.エアコン選びと設置業者選び

* 価格比較: 家電量販店やインターネット通販サイトで価格を比較し、最もコストパフォーマンスの良いエアコンを選びましょう。 省エネ性能が高いエアコンを選ぶことで、長期的なランニングコストも削減できます。
* 設置業者選び: エアコンの設置は専門業者に依頼しましょう。 複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく、対応の良さや信頼性も考慮して業者を選びましょう。 口コミサイトなどを参考にすると良いでしょう。
* DIYは避ける: エアコンの設置は専門知識と技術が必要なため、DIYは危険を伴います。 必ず専門業者に依頼しましょう。

3.中古エアコンの検討

* 状態の良い中古エアコン: 予算を抑えるためには、状態の良い中古エアコンを検討するのも一つの手です。 ただし、中古エアコンは保証が短い場合が多いので、注意が必要です。

4.補助金制度の活用

* 自治体の補助金: 自治体によっては、省エネ家電の購入に対して補助金制度が設けられている場合があります。 お住まいの自治体のホームページで確認してみましょう。

専門家の視点

不動産会社に勤務する経験豊富な不動産コンサルタントA氏によると、「契約前にエアコンの有無を確認し、設置費用に関する交渉を行うことは非常に重要です。契約後に交渉するよりも、契約前に合意を得た方が、大家さんも快諾しやすい傾向にあります。また、交渉する際には、具体的な金額を提示し、根拠を示すことが重要です。」とのことです。

まとめ

賃貸物件にエアコンがない場合でも、大家さんとの丁寧な交渉と賢い選択によって、費用を抑えることは可能です。 焦らず、冷静に状況を判断し、最適な方法を選択しましょう。 そして、何よりも、大家さんとの良好なコミュニケーションを心がけることが、スムーズな解決への近道となります。

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