ウレタン吹付け断熱材のメリット・デメリットと、RC造住宅への効果

断熱材についての質問です。断熱材(ウレタン吹付け)のメリット、デメリットとは何でしょうか? 「断熱材」は「寒さ」に対してという印象が強いのですが「、夏場の暑さ」に対しても効果があるのでしょうか? 鉄筋RC外壁厚15cmの内側に「吹き付け」方式で「600ミリ」の断熱を用いた場合、どの位の効果が期待できますか? 屋外気温の目安 夏場=35度 冬場=マイナス5度 ちなみに、建物中この方式で断熱します(床下、天井裏、あらゆる壁の内側、サッシ周り) 開閉式の窓wお最小限にしているため、夏場に部屋がこもrのではないか、と心配です・・・

ウレタン吹付け断熱材とは?

ウレタン吹付け断熱材は、液体のポリウレタン樹脂を現場で吹き付けることで、隙間なく断熱層を形成する工法です。気泡構造を持つウレタンフォームが優れた断熱性能を発揮し、近年、住宅の断熱材として広く採用されています。 特に、複雑な形状の箇所にも施工しやすい点がメリットです。

ウレタン吹付け断熱材のメリット

  • 高い断熱性能: 気泡構造により、熱の伝導を効果的に抑制します。夏場の暑さ対策、冬場の寒さ対策の両方で優れた効果を発揮します。
  • 気密性が高い: 隙間なく吹き付けるため、空気の漏洩を防ぎ、冷暖房効率を向上させます。これは、結露防止にも繋がります。
  • 施工性が高い: 複雑な形状にも対応できるため、様々な場所に施工可能です。既存住宅のリフォームにも適しています。
  • 軽量: 建物の構造体に大きな負担をかけません。

ウレタン吹付け断熱材のデメリット

  • 施工時の臭い: 施工時に特有の臭いが発生します。換気を十分に行う必要があります。
  • 専門業者が必要: 施工には熟練した専門業者が必要で、費用が高くなる可能性があります。
  • 火災への配慮: 可燃性であるため、適切な防火措置が必要です。難燃性のウレタンを使用したり、防火処理を施す必要があります。
  • 経年劣化: 長期に渡り使用すると、断熱性能が低下する可能性があります。定期的な点検が必要です。
  • 結露リスク(施工不良の場合): 施工が不適切だと、結露が発生する可能性があります。信頼できる業者を選ぶことが重要です。

夏場の暑さ対策としての効果

断熱材は、冬場の寒さ対策だけでなく、夏場の暑さ対策にも非常に効果的です。外気温35度の環境下でも、適切な断熱材の施工により、室温の上昇を抑えることができます。ウレタン吹付け断熱材の高い気密性も、室温上昇抑制に貢献します。

RC造住宅への効果:600mmの断熱層の効果

鉄筋RC造の外壁厚15cmの内側に600mmのウレタン吹付け断熱材を施工した場合、効果は非常に大きいです。600mmという厚さは、一般的な住宅では十分すぎるほどの断熱性能を確保できます。

具体的な数値は、建物の構造、窓の種類、日照条件などによって異なりますが、外気温35度の環境下で、室温を10度以上低く抑えることも不可能ではありません。 マイナス5度の環境下では、室温を快適に保つ効果はさらに顕著です。

ただし、600mmという厚みは、室内空間を狭める可能性があるため、設計段階で十分な検討が必要です。

窓の工夫と換気

開閉式の窓を最小限にしているとのことですが、完全な密閉は避けるべきです。 夏場の高温多湿な空気は、換気によって排出する必要があります。

対策としては、以下の点を考慮しましょう。

  • 高性能な窓を採用する: 断熱性能の高い窓(Low-Eガラスなど)を採用することで、熱の侵入を防ぎます。
  • 計画的な換気: 24時間換気システムの導入や、窓を開ける時間帯を計画的に設定することで、室内の空気を入れ替えます。特に朝夕の涼しい時間帯に窓を開けるのが効果的です。
  • 遮熱効果のあるカーテンやブラインド: 直射日光を遮ることで、室温の上昇を抑えます。

専門家への相談

断熱材の施工は、専門知識と技術が必要です。信頼できる業者に相談し、適切な断熱設計と施工を行うことが重要です。 施工前に、断熱性能のシミュレーションを行うことも可能です。

まとめ

ウレタン吹付け断熱材は、高い断熱性能と気密性により、夏場の暑さ対策、冬場の寒さ対策の両方で効果を発揮します。RC造住宅への施工においても、600mmの厚みがあれば、室温を快適に保つことが期待できます。しかし、施工方法や窓、換気など、他の要素も考慮する必要があります。専門家と相談しながら、最適な断熱計画を立てましょう。

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